さて、ウムラ(小巡礼) のために、準備したりモノ&こと、ですが……。
何がなくても!な必需品は、イフラーム إحرام 。
聖域内へ入る際に、男性が身につける巡礼衣で、縫い目の一切ない、2枚の布です。
タオル地っぽいです。
これを着用時は下着類を一切身につけません🙅♀️ので、ズリ落ち防止のためにも専用ベルトは必須
貴重品を入れられる、薄型ウエストポーチ状になっているベルトもありました。
次に必要なのが、特定の形のサンダル。
聖域へ入る時、男性が履くのを許されるのは、”足の指・くるぶしの骨かかと部分が露出している”サンダルのみ。
縫い目の有無、バックストラップの有無など見解が分かれるようなので、シンプルなのにしとくのが無難。
ここまでの2つは男性のみ対象でしたが、男女ともに必要なのが、無香料石鹸。
なにそれ?と思われるでしょうが、
聖域に入る際の禁忌の一つに、"香り"を身にまとってはならない、というのがあります。
香水やデオドラントはもちろんのこと、石鹸🧼やサニタイザー、ウェットティッシュなどの香りもNG🙅♂️
無香料の石鹸を持参し、手洗いの際などにはこれを使うわけです。
これらのアイテムは、トルコではハッジ・ウムラ用品専用店に行けば揃いますが、
我が家の場合、ツアー会社からスーツケースやリュック、祈祷文の手引書などと共に、巡礼セットとしてプレゼントして頂きました。
行く前に間に合わなかった場合は、現地でも気軽に購入できます。
こんな感じで、巡礼の際、男性には服装の規定があるのですが、女性には特にありません。
女性は、手✋と顔😊以外の部分を覆っている、イスラーム的な普通の服装🧕が、巡礼着として認められます。
なので、トルコ人だったら、tesettürと呼ばれるスカーフ&コートみたいな服装を日常的に着ている敬虔な女性🧕の場合、そのままで全然OK👍ということ。
別にサウジ女性が身につけている黒いアバーヤをわざわざ購入する必要もないし、
男性のイフラームを彷彿とさせる白い服装にする必要もなし。
「女性の巡礼衣」と検索すると、白いセットアップがよく出てきます。
たしかに白を着ていると「いかにも巡礼!」な雰囲気があって「映え」はしますね。
逆にNG🙅♀️なのは、顔全体を覆うブルカや、目以外をを覆うニカーブ、超敬虔なムスリマが身につけている手袋。頭は覆うけど、顔や手は必ず出さなきゃいけないのです。
私はというと、このヘッドスカーフも一体化した、ガボッと被るだけで完成タイプの超ラクなアバーヤを買って、中は、涼しい素材の動きやすい形のマキシ丈ワンピース、という感じでした。
履き物👟に関しても女性には規定がありません。靴下着用も可。
アバーヤはマストじゃないけど、なんだかんだ1番ラクですね。
子供の服装には、特に規定はないようでしたが、現地で子供たちを観察していると、長袖&長ズボンか、こんな感じが多かったですねー
※サウジ全体ではなく、あくまで聖地周辺、巡礼家族のことですよ✋
娘には念の為、オールインワン式の子供用のアバーヤを、チャルシャンバという超宗教的に保守的なエリア👈で買っておきましたが、無くても大丈夫そうでした。
子供用tesettürファッション専門店がありました。さすがチャルシャンバです😂
そのほかの持ち物としては、薄くて軽いサッジャーダ(礼拝用ラグ)、タスビーフ📿(数珠)か、ズィクル(唱念)用のカウンター、持ち歩ける小さいクルアーン📗などの、宗教関連グッズ。
カウンターは携帯のアプリでもできるし、クルアーンの貸し出しはあちこちでありましたが、
サッジャーダはマスト中のマストだなと思いました。
現実的なところでいうと、2月ですら気温30℃になるマッカなので、サングラス、帽子(特に子供)、日傘⛱(使ってる人多し)、リップクリーム、日焼け止め、日焼け後のジェルなどは欲しいですね。
あとはマスクとアレルギーの薬も。マッカは周囲の工事のせいか、粉塵がすごくてくしゃみとか咳が出ます
そうこうするうちに、ネットで申請していたウムラ・ヴィザがおりました🙌
通知のSMSが携帯に届いた時には、オットと小躍りしちゃったよね
同じツアーで行くトルコ人のヴィザは数日前に出ていたのに、うちだけ遅かったので
「日本人だから、ムスリムかどうか疑われてる?出なかったりして?」
と、心配し手たので、喜びもひと塩。
エルサレムでのムスリムチェック👈が相当なトラウマ🐯🐴になってるかも
日本人ムスリム👘が、日本から🗾巡礼に申し込む場合、
モスク🕌やイスラーム団体☪️などが発行する、ムスリム証明書(入信証明書?)を添えると聞いたことがありますが、
私の場合は、ヴィザの申請時から、サウジ入国〜出国まで、一度も「あなたは本当にムスリムなのか」と問われることはありませんでした
↑ネットで拾いましたが、こんな感じの書類。私はトルコでシャハーダしたので、これ系の書類を持っていません。
出発が近づくと、引率係のホジャ(宗教知識をもった人)から連絡があり、参加者のwhat's Appグループが作られ、
「そろそろ精神的な準備をしていきましょう。毎日これこれの章句を100回唱え、日々の礼拝のほかにこれこれの礼拝をして下さい」
という、かなりハードな連絡が、毎日のように届くようになりました😅
出発1週間前には、対面のオリエンテーションがあり、「旅行の日程とか注意点のお話かな〜?」なんて気軽に出かけたら、9割が宗教的精神的なお話でした😅
こんな感じに、物理的・精神的な準備をととのえるうち、いよいよ出発の日を迎えました。
つづく