いよいよ、出発日。
私たちはまずマッカ🕋ではなく、預言者ムハムマド(saw)のお墓があるマディーナ🌴(メディナ)という街に飛びます🛫
巡礼でマッカに行く場合、その前後にマディーナにも詣でるのが一般的です。
この二都市のうち、どちらを先に行ってもいいのですが、
マッカ🕋に先に入る場合は、出発地(または経由地)の空港で、聖域に入るための身支度をする必要があります。
身支度とは、男性は巡礼衣イフラームやサンダル👈を身につけ、男女ともにウドゥ(小沐浴)をするなどです。
イスラーム諸国の空港では、たまに白装束の一団を見かけますが、彼らはこれからマッカへ向かう人たちなワケです。
イスラーム諸国の空港では、たまに白装束の一団を見かけますが、彼らはこれからマッカへ向かう人たちなのですね。
イスタンブル空港にも、祈祷室、沐浴室のそばに巡礼衣 イフラームに着替えるための部屋があります。
ihram roomsというのがそれです
巡礼衣で飛行機に乗ってく👳♂️とか、個人的にはめちゃカッコイイ✨と思うのですけど、
私たちはマディーナからサウジ入りするので、このような準備は必要ありませんでした。
出発日の私のいでたち。羽織っているのはSnydel homeのロングカーディガン😅
さて、ツアーのみんなと合流したら、引率係のホジャから、
「あなたたちは皆、神や預言者によってその家に招かれた招待客なのです。この旅は、代金を払っただけで実現するような娯楽旅行とは違います。神からの導きがあって、はじめて実現することができたのです。世界中にどれほど、聖地に行きたいと望みつつ叶わないムスリムの同胞がいるでしょうか。あなたたちはほかのムスリムを代表して、彼らの祈りも託された代理人なのです。その誇りと責任を忘れないでください。」
というような、身の引き締まるような話があり、
つづいて旅の安全、巡礼の成功、罪の贖罪、ほかのムスリムたちにも巡礼できる日がきますように、と出発前のドゥアー🤲(祈祷)を皆でしました。
ここまでで、私などは感極まって涙がサーサー流れてきてしまいますよ😢
飛行機✈️に乗り込んでしばらくすると、突然
「今から、預言者ムハムマド様が旅に際して行なった祈祷の言葉をお聞きください」
とアナウンスがあり、アラビア語の祈祷の言葉が流れました。
イスラーム諸国の航空会社では、離陸時などにクルアーンの章句を流すところもありますが、
トルコ航空🇹🇷には普段そういうの無いんです。
政教分離の国なので、フラッグキャリアも宗教色は出しません✋
でも、マディーナやジェッダ(マッカの最寄り空港)便だけは、🌙聖地に向かう特別なルートの便という扱いなんですかねぇ🥺✨
特別なのはさらに続きました。
ふつう、飛行時間が3、4時間くらいの短距離フライトではアメニティをくれませんが、
日本などの長距離フライトではくれます
なにやら大きなバッグが配られました……
開けてビックリ‼️ ひゃー!!
それはウムラ・ハッジ専用の特別アメニティだったのです
使い捨てできる薄くて軽いサッジャーダ(礼拝用絨毯)と、唱念用のカウンター、そしてモスク内で履き替えるのにピッタリ✨な、布製の靴が入っているじゃないですか!
どれも実に、巡礼先での行動をふまえて、使いやすく考えられているんです💕
薄型リュックは中が二重に仕切られていて、モスクで脱いだ靴を入れて持ち運べるようになっている優れもの👍
いやぁ、トルコ航空も巡礼者を応援してます!って感じが、とても嬉しかったです
サウジ上空に入ると、岩ばった地形が続きました。サラサラの砂漠じゃないのね。
引率者の一人が、機内アナウンス用のマイクを借り
ウムラの意義や心構えを解説し、預言者を称える歌を歌い、祈祷を唱え始ました
マイクってそんな自由に使っていいんだっけ
機内のみんな一丸となって聖地に向かうぞ〜‼️
と、巡礼気分はいやがうえにも盛り上がります。
不思議なのは、「サウディアラビアに行く」「外国に入る」「初めて行く国に向かう」って感覚が、全ッ然しないのですよね。
マッカにいく、マディーナに行く、「”あの場所”に行く」という感覚しかない。
まぁ地球も世界も、ムスリムにとってはすべて神の創造物で所有物、ここからここまでが誰のものなんて勝手に主張してるのが、そもそも不自然なんですけどね。
3時間半のフライトで、無事にマディーナのこじんまりした空港に着陸しました。
入国審査官は、全員!ニカーブ姿の女性。
男性が一人もいなくて、女性の雇用率に驚きましたが、
しかしヒジャーブ着用は義務じゃなくなったと聞いていたのに、ヒジャーブどころかニカーブ👁着用って👀、色々不思議でした。
一人一人、10本全部の指の指紋☝️を取られ、無事にマディーナに足を踏みおろすことができました🙌
長く引っ張ってスミマセンでしたが、いよいよ!次号はマディーナです!