ヴィア・ドロローサの最終地点は、イエスが磔刑にされたゴルゴダの丘。
この角を曲がると……
聖墳墓教会が現れました。
クリスチャンにとって、エルサレムの中でも最大の聖地でしょう。
この教会、ゴルゴダの丘やイエスが埋葬された墓穴を包み込む形で建っています。
オレンジ色がもともとの岩山の地形
教会の2階部分が、当時ゴルゴダの丘⛰だったとされている場所。
教会の内部に取り込まれてしまっているので、もう「丘」っていうイメージは皆無ですが。
天井や壁には、金箔をつかった豪華絢爛なモザイクや壁画で、十字架にかかるまでのイエスの様子がひたすら描かれています。
十字架に釘で打ちつけられているシーンを描いたモザイク
実際に十字架が立てられたという地点には、15世紀に奉納されたまばゆい純銀製の祭壇✨がありました。
よく見ると、ちゃんとゴルゴダの丘の白い岩山の地表⛰が、ガラスの覆いの下にそのまま残っています👀
祭壇の中にもぐりこむと、金色の飾りで覆われた穴から、岩に触れられる🤚ようになってます。
いこんの手前の金色の蓋みたいのの真ん中に穴が空いています
「ゴルゴダ」とは頭蓋骨を意味するそうですが、このあたりは古代から墓場で、アダム🍎🐍のお墓がこの下にあったと信じれられています。
イエスの磔刑のシーンの絵画には、十字架の足もとに、それを示す頭蓋骨💀が描かれていることが。
イエスの血がアダムの骨にも流れたことで、アダムの子孫の全人類を救ったという説にもつながるそう
そのためか、階下では磔刑の場所の真下にあたる岩場も、ガラス越しに見えるようになってました。
さて、十字架のうえで絶命したイエス様。
その亡骸を横たえたとされる岩が、教会の入り口付近に安置されています。
ここの壁のモザイクに描かれている、この岩ですね。
香油を塗り布に包むなど、埋葬の準備をしたとされる場所。
クリスチャン巡礼者の中には、岩を撫でながら突っ伏して泣いている人も多いです。そりゃそうでしょう
そして、イエスが埋葬された岩穴、というのが……
同じ教会内の1階にある、こちらの霊廟。
ちょうど教会の天窓から太陽の光が降り注ぐタイミングで、なんとも神秘的な写真が撮れました✨
霊廟はもともとあった岩山を覆う形で作られているので、中に入ると岩肌に触ることができます。
イエスの亡骸がこの墓にあったのは、復活するまでのたった3日間のことですが、それでも霊廟の回りにいるクリスチャンの皆さんは、涙涙……。
3日後に復活したのを祝うのが、イースターね🥚🐰
こんな空間にいると、私だって胸がいっぱいになるし、目が潤みます。
でも、イエス様がおいたわしいからではないの。
イエス様がはめられていたらしき足枷が展示されていました。隙間には信者からの手紙がたくさん
イスラーム☪️では預言者イーサー(イエス様)は磔刑にされずに天に昇った、と伝えていますのでね。
実際に磔になったのは替玉だった説も。
しかも審判の日が来る前に、イエス様がメシア(アル=マスィーフ)として地上に再び降臨する、と信じられています。
↑私がクリスチャン信仰からムスリムになる際、知ってとても嬉しかったこと
ダマスカスのウマイヤド・モスクのミナレットに降臨すると言われています
私が胸いっぱいになった理由は、イエス様ゆかりの場所にまた訪れることができて、イエス様の優しさをよく知っていて信仰を大切にする人々と、同じ空間にいられることに感動したから、かな……。
脱線しましたが💦
この聖墳墓教会、この神聖なエリアにバラバラ建っていた複数の教会💒🕍🛕を、一つ屋根の下にまとめたため、迷路のように複雑な造りになっています。
教会内には、いくつもの礼拝堂が並んでいて、それぞれを別々の宗派・会派が管轄しています。
これらの✝️宗派間の争いを避けるため、聖墳墓教会の鍵🗝を管理しているのはクリスチャンじゃなく、ムスリムなんですって
↓
キリスト教最高峰の聖地、やはり凄いエネルギーとパワーに包まれる場所でした。
この感覚が、エルサレムに魅了されてしまう理由なのかもしれません。
壁には十字軍や同時代の巡礼者が壁に刻んだ十字架が。
イスラエル旅行記、次回は死海に向かいます🚗