今回ブルサに行くにあたり、どうしても寄りたかったのがイズニックİznik。
私は陶器が好きで、世界のどこに旅行しても陶工街は必ず訪れる✔︎んですが、イズニックは言うまでもなく「イズニック・タイル」発祥の地。
イズニックは、陶器に抜群に向く土🏺が採れたので、
古くは東ローマ、ビザンツィン、ルーム・セルジューク朝時代から陶芸が行われ、14世紀には陶芸の中心地となり、340もの窯元があったそう。
長いこと白地に青系の絵柄だったのが、
16世紀半ばにエメラルドの緑、珊瑚の赤(ぷっくり浮き出る)と呼ばれた色を出せるようになり、今日「トルコらしい🌷」と思われている色鮮やかなタイル✨が生み出されました。
何度行っても見惚れてしまう、リュステム・パシャ・モスク👈のタイルも当時のイズニックのもの。
しかし数十年ほどで、一世を風靡した鮮やかな色合い、繊細な模様、美しい肌理は失われていき…
赤色を出す原料の枯渇、キュタフヤ陶器の台頭、帝国の衰退による注文の減少…など複数の要因があったみたいですが、ちょっとしたミステリー
18世紀にはイズニックの陶器産業は完全に消えてしまうのです。
発掘したタイル窯から出て来た陶芸用品
タイルの技法はイズニックから門外不出だったため、エメラルド緑や珊瑚赤の発色手法も失われました。
そんなイズニックの歴史、特にイズニック・タイルとその発掘調査に関するものを展示しているのが、
イズニック博物館 İznik Müzesi
建物は、1388年にムラト1世が母后ニリュフェル・ハトゥン👑のために作った、ニリュフェル・ハトゥンのモスク付き救貧施設 Nilüfer Hatun İmareti で、建物だけでも歴史があるものです。
その向かいにある、イェシル・ジャーミィYeşil Camiiは、陶器の町らしく、ミナレットが素敵なタイルで覆われています
内部は特筆すべきものは無かったので写真は割愛
ここ、建立は1392年と古いですが、19世紀に廃墟となり、20世紀にギリシャ軍に破壊され、今の建物は60年代に再建されたもの。
ミナレットがタイルで覆われているのは建立時からだそうで、前述の博物館にオリジナルのタイル破片が展示されてました。
イズニックでは、80年代くらいから、土に埋もれた釜の発掘や技法の研究が盛んに行われて、
今ではまたイズニックにタイル職人が集まり、16世紀のものにかなり近い発色が可能になり、イズニック・タイルは復活しました。
…というわけで、お待ちかねのお買い物タイム!!😤👛
ほんとは道に並ぶ陶器屋さんをあちこち冷やかしたいですが、時間が無いので、あらかじめオットが見つけておいたお店一軒のみに入ります。
それがこちら、トルコ文化省認定のタイル・アーティストのお店です。
店内でめっちゃ細密画のタイルを作成中でした
いきなり入り口に飾ってある、この鏡に目がいって…だって絵柄も、色合いも、タイルのカットされ方も好み!!
ある店のオープニング用に特注されたものの、間に合わず納品できなかったものだそう
お値段を聞いたら、これがビックリのお買い得価格だったので、運搬が大変でしたが決めちゃいました!
ブルサで買ったシルクアートと同じコーナーに掛けてみましたよ。
絶賛壁にかけるもの募集中なので、他にも2枚、額入りのタイルプレートを買いました。
一目惚れだった、細長い生命の樹🌿のタイルは、玄関ホールから正面の壁に。額装もモダンで好き。
鏡もですけど、生命の樹とか、糸杉とか、木のモチーフに弱い。。。
青い色味が気に入ったこちらは、玄関ドアのすぐ横に。
トルコ陶器の食器は昔から色々持ってるので、あまり食指が動かず、「これは!」と思ったものはコレクション品で1枚4万円とかするものだったり💦、でお皿はこの2枚だけ。
最近は古い時代の青系色だけのタイルに惹かれるから、気がついたらこんなチョイスになってた
気軽に使えるものが欲しくて、ラフなチューリップが可愛いマグカップも。
軽くて使い易い!
お店で「ディナーセットを揃えたら?」と言われたけどイマイチ想像できなかったら、後でお店のインスタで見たディナーセット、すっごく素敵でした!
特注も受けるといっていたので、今後お願いするかも…
イズニックでちゃんとしたタイルが買えて、とっても満足でした〜🎶
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