ブルサから車で1時間ほどかけ、ティリリエTirilyeという海辺の町に行ってみました。
ひなびた佇まいが映画のロケ地に使われたり、ブルサやイスタンブルから近い小ぢんまりしたビーチリゾートとして人気が出ている町です。
古代はミシュ人、トラキア人、ローマ人が支配した地域で、1330年にオスマン領となった後もずっとギリシャ人の暮らす町🏘でした。
トルコが共和国🇹🇷となる際に行われた住民交換🔄で、この町の ギリシャ系住民はギリシャに送られ、代わりにテサロニキやロードス島にいたトルコ人がここに移住することに。
今はそのギリシャ的な雰囲気⛪️が、観光客を呼んでいます。
ランドマークは、ファーティヒ・ジャーミーFatih Camii。
8世紀のビザンツィン時代にアヤ・トドーリ教会として建てられ、1560年にモスクに改装🕌された建物です。
中に入ると、建物の正面からななめにズレた後付けのミフラーブ(メッカの方向を示す窪み)、絨毯に示された斜めになった礼拝のためのラインが、この建物が後からモスクになったことを物語っています。
ビザンツィン時代の特徴を持った透かし彫りの柱が、往年の姿をしのばせます。
木造の、ギリシャとトルコの要素がミックスした家々を見ながら歩くと…
また教会らしき建物を発見。
13世紀末に聖母マリア教会として建てられたKemerli Kiliseですが、今は閉め切られていて…
しつこく小さな穴から覗き込んだら、うっすらフレスコが残っていて、いい感じの教会だっただろうに、天井がないまま放置されているから傷み放題…。
このdündar eviは、19世紀に教会だった建物が、住民交換のあとトルコ人にアパルトマンとして使われ、その後は放置されているもの。
今は町の多目的ホールとして使われているこちらも、19世紀のバジリカ教会だった建物。
そして、ティリリエの名物といえばオリーヴ。
ブルサ周辺はGemlikといい、ここティリリエといい、オリーヴの産地が多いですね。
ブルサに来る途中でGemlikでもオリーヴを買って、さらにブルサでも買ったので、ここではオリーヴオイルを買うことにしました。
商品を決めたら、横の工場?でその場で絞って瓶づめしてくれました。フレッシュ!
この後海辺を散歩していたら急に天気が崩れて大嵐になり、慌てて海岸
のチャイハネに避難してたら、イズミルで大地震が起こったという速報が入り…
ぺっしゃんこになった家が映し出されて、こんな天気の中で地震なんて...とイズミルが心配でしたが、
その影響で私達もティリリエで足止めされたらどうしよう…と焦りましたが、雨足収まったところで来てもらった車に乗り込み、無事ブルサに戻れました。