【400文字作文】下半身は地球を救う。 -14ページ目

【動画で読む400文字作文】 mILk TeA (nO SugAr)

【400文字作文】mILk TeA (nO SugAr)

 目が覚めるとベッドには、私ひとりっきり。
溜め息が、出た。
 そんな自分に驚き、勢い良く上半身を起こ
すと髪の毛が視界を塞いだ。きっと今、私は
亡霊みたいなんだろう…と思うと、また溜め
息が出た。白くて薄い溜め息だった。
 光が欲しくて、窓の方に目をやる。厚いベ
ージュのカーテンが必死に光を抑えようとし
ている窓を見て、映画館へ行きたくなった。
 秋色のブランケットを怪人みたいに大袈裟
に纏いキッチンへ向かうが、二歩目でバラン
スを崩し狭い廊下のカベに手をついた。
 小さなヤカンをコンロに掛けて火を点ける。
カチッと点火する音で、やっと目が覚めた。
 紅茶を淹れ白いカップに注ぎ、スプーンで
ゆっくりとウズを創る。
 紅茶のウズに、細くミルクを入れると、昨
夜の記憶みたいにミルクは渦を巻き紅茶を白
く、濁らせた。
 私は目覚めたコトを少しだけ、後悔した。

【動画で読む400文字作文】美しき 青黒き モナムー

【400文字作文】美しき 青黒き モナムー

 33cmの北京鍋を手に入れた俺はまるで、
エロ本を拾った小学生のように興奮し、それ
を背中に縛り付けバイクに股がった。
 友人から譲ってもらったこの北京鍋は鍋底
がプロレスラーの額のように凹んでいるが、
青黒く光る鉄はまるで、拳銃のようだった。
 でもな、と思った。拳銃は生き物を殺すこ
としかできない。北京鍋でもフルスイングす
れば生き物は殺せる。だが、拳銃は殺した後
の生き物を炒めることはできない。
 当然だけど誰も気付いていないことに、気
付いてしまったな……と想ったが、誰もその
ことを認めないだろう、ということにも気付
いてしまった俺はまるで、エロ本を眺める小
学生のようにニタニタし、赤信号で止まると、
軽自動車に乗っている女が俺を見て、学級委
員のように微笑んでいた。
 メシ・クッタ?と口パクで話し掛けると学
級委員は首を横に振り、俺の北京鍋を指差し
後部座席から何かを、取り出そうとした。

【動画で読む400文字作文】雨音レイン