音楽にまつわる思い出~その7
中学一年生。
ここでようやく、ピアノの登場~~
小学校の音楽の先生にピアノを習うように勧められて、
ずっと気になっていました。
音楽の道に進む~~と進路を決めたわけではないけれど、
「音楽の基本はピアノだよ。」なんて言われると
まじめ~なじゅんもは、
「やらなくちゃ!」 と、思っていました。
そうはいっても、ピアノはちょっとやそっとじゃ、
買ってもらえそうにないし・・・
エレクトーン、あんまり一生懸命やらなかったから、
ダメって言うんだろうな~
とりあえず、怒られ覚悟で親にねだってみると・・・
「じゃ、今度の実力テスト、1番とったら買ってあげる。」
話が逸れるけれど・・・
小中学校時代のじゅんもは、ほんっと~に、勉強ぎらい。
中学に入って、最初の3者面談だったか、家庭訪問だったかで、
「家に帰ってから、どのくらい勉強していますか?」と担任の先生に尋ねられ、
「勉強はしません」 と 平気で答えてたじゅんも。
親は、そーとー恥ずかしかったらしい。
(そりゃそーだ・・・)
なんとか、勉強する習慣をつけさせようと思ってたところに
おねだりしてしまったらしい。
しかし、そこは まじめ~なじゅんも。
「実力テストって、実力を知るためのテストでしょ?
直前に勉強したら、実力かどうかわかんないじゃ~ん」 と、
また、しゃーしゃーと、勉強しない毎日。
親も、
「やっぱりね~。 思いついてピアノ~とか言っても
たいして思い入れしてないんだわ~。」 と。
しばし、ピアノの話は出ず・・・
ところが、
テストが終わって、順位が出ると~~
はい、パンパカパ~~ン
1番 とっちゃった。
これがホントに、今思っても、どうしてそうなったのか、
さっぱりわからん・・・
世の中には、まぐれということが、本当に起こるのですね~~
まぐれでも、約束は約束。
母が、勧めてくれていた小学校の先生に相談し、
紹介していただいたところで、購入することに~~
そこは、
ピアノの調律学校で、
古いピアノをリペアして販売しているというところ。
倉庫に入っていくと、沢山のピアノ。
その中で、3つに絞って・・・
ドイツ製の、黒いピアノ。
アメリカ製の、背の高い木目のピアノ。
ヤマハの木目のピアノ。
先生の好みだったのかな・・・ どれも重く響く音。
よくわからないながらも、
ドイツ製は重すぎる気がして、
アメリカ製は見た目が気に入らず・・・
ヤマハのピアノに決定~~
重厚すぎないながらも、深みのある音色が気に入りました。
このピアノ。
紆余曲折を経て、
もりくま家にて、今も弾いております~~
さて、ピアノを買ってもらったので、
お稽古に行かなくては~~
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つづく。
音楽にまつわる思い出~その6
その5からつづく~
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厳し~~いホルンのパートだったけれど、
クラブ全体の雰囲気は実は正反対。
前述のとおり、文化系クラブは音楽部のみ、
ということは、
スポーツはちょっと・・・という人の集まりであって、
特に音楽好きというわけではない集団。
クラブとしての人気もなく、各楽器2~3人という小編成。
汗と涙の練習の日々、どころか、
皆、なんとかしてサボりたい~~。
パート練習はほとんどおしゃべりに費やされ、
全体練習は、ダラダラ~~~
顧問の先生は、「丸婆(マルバとよむ)」と呼ばれた、
女の先生で、
キンキン、ギャーギャーとやたら怒る人だったけれど、
反抗期まっさかりの中学生達には、馬耳東風。
ホルンは・・・
ちゃちゃっと練習。あと全部休憩。という感じ。
自分の担当分はしっかり。あとは知らんという・・・
まー、無愛想なお年頃の少年達ですから。
じゅんもも、自分のパート譜をもらえるようになった頃から、
しごきなし。
この年に演奏した曲目は、
アルルの女 間奏曲
白い色は恋人の色
雷神
錨を上げて
など。
選曲もちょっと(いやかなり)、古いんだよね~~
まぁ、でもどの曲もキライではない。
いや、けっこう好きだったかも。
アルルの女の間奏曲では、
ホルンのソロがあった。
4小節ほどの短いフレーズだけれど、
難しい高音域の音で、美しく演奏するのは大変。
二年の美少年が、担当。
彼は口は悪いが、実力で誰にも文句を言わせないところがあった。
夏休みに入ってようやく一生懸命練習したものの、
コンクールは、まあそれなりの演奏。
毎年のごとく、参加賞。
秋には、市内のパレードに参加。
行進曲では、ホルンは2人で十分だからと、
ティンパニを担当していたじゅんもは
今度は、シンバルの担当に~~~
パレードが終わると、3年生はそろそろ引退。
そんな頃、ホルンの先輩が私に言った。
「来年からは、君がパートリーダーだよ。」
なんと、ソロを上手に吹いていた二年生は、
本当はトランペットが得意。
ホルンが足りないからと、手伝ってくれていたのだそうだ。
金管楽器はわりと、融通がきくけれど、
誰でもがどれでも吹けるというわけにはいかない。
トランペットしか吹けないというほかの生徒のために、
得意の楽器をちょっとお休みして
ホルンのパートを買って出た、ということだった。
彼はやっぱりクチ以上の実力者。
フルートならすぐに吹けたのにとグチっていたじゅんもとは大違い。
そして三年生はつづけて、
「彼がきっと来年部長になるだろう。そしてその次は君だよ」 と。
厳しくて、無愛想で、すぐに休憩に行っちゃう先輩の
本当の気持ちを、初めて聞いた。
「『ホルンはいつでも大丈夫』って、
ずっと信頼されるパートであるように後輩にも受け継いでいってね。」
そう言って先輩は卒業してゆき、2年生になった。



