心も体も温かく さいたま市の純米酒専門店「池田屋酒店」の店長、三平の酒飲み徒然草
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夏こそ燗酒

夏だ!

となればキンキンに冷やしたビールでしょうか?

チューハイ?それともハイボール?

 

いやいや、夏こそ燗酒! と私は言いたい。

とはいえ、そうだ! と諸手を挙げて賛成してくれる方は少ないでしょう。

 

しかし・・・夏こそ体の中に冷えが忍び込む季節でもあります。

 

これは私自身の経験ですが、実は私、お肌が弱くて寒い季節になると腰のあたりに湿疹のようなもので出ていました。

原因が分からなかったのですが、ある年の夏、ふと思いついて、夏の間中ずっと暑いお茶ばかり飲んでいました。冷たい食べ物も、ほぼほぼ食べずに過ごしました。

晩酌はもちろん純米酒のお燗です。

 

その頃は二週間に一度、鍼灸の先生のところへ通っていたのですが、熱いお茶を飲み始めてしばらく経った頃、その鍼灸の先生へ行って体を見てもらっていたら

「あれ? 何かやってる? どこもバランスの悪いところが無いんだけど」と言われました。

 

それまでは、どこかしら東洋医学的にバランスが崩れているところがあって、そこを治してもらっていたのですが、熱いお茶ばかりを飲み始めると悪い所が無くなってしまったのです。

 

さらには、その年の冬には腰のあたりの湿疹が全く出ませんでした。

この時に、「冷えは夏に入り込む」ことを実感しました。

 

私が子供の頃は、夏とは言えそれほど冷たい飲み物や食べ物も普及しておらず、デパートなどの冷房もさほど強くなかった記憶がありますが、最近の商業施設の冷房の効き具合といったら、しばらくいると寒気さえ感じるほどです。

この中で一日中働いてらっしゃる方はさぞかし体が冷えるのではないかと思います。

 

確かに冷たい飲み物、食べ物は一瞬爽やかな感覚を覚えます。口の中は幸せでしょう。

が、腹の中はけっこう大変な思いをしているのではないでしょうか。

「口は極楽、腹地獄」という諺があるそうです。

 

また、多くの方は自宅でも夏はある程度室内を冷房されていることでしょう。

適度に涼しい室内でチビチビとお燗酒をすするのは、なかなかオツなもんではないでしょうかね。

 

というわけで、私は敢えて言いたい。

 

夏こそ燗酒!

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