酒は人なり
この「酒は人なり」って言葉は良く聞くんだけど、これはまさにその通りで、造り手の人柄はやはりお酒の味にかなり反映されているんじゃないかと思っていた。
で、ここ数年興味を持ち出したワイン(というかワイン熱が再発したって感じ)、それも自然派ワインにも、この言葉が当てはまるように思える。
これはビアンカーラのアンジョリーナ夫妻なんだけど、ヴィナイオータの太田社長が彼のことを「先生」と言うように、大変生真面目な印象。
で、ビアンカーラのワインはどれも、とても端正な味わい。
で、これはラディコンの故スタンコ(惜しい)なんだけど、意外と人当たりが良い印象なんだけど、その奥にある職人魂のようなものも感じる。
で、この若い兄ちゃんは、フランスのドメーヌ・バザックのルイ君。
ここのワインはどれも素直で伸びやかな味わいで以前から個人的にも気に入っていたんだけど、先日のインポーターさんの試飲会に行ったら、彼がブースに立っていてびっくり!
で、少し彼と話をしたんだけど、彼が言うには、「僕が大事にしているのはバランス。ある香りだけが強かったりすると、最初は良いかもしれないけど段々飽きてくる。だから全体のバランスがとれるようなワインを造ろうとしている」という意味のことを日本語で話してくれた。
まだ30歳だそうで、でもこのワイナリーは彼が仕切っていて、まさに彼の人柄そのままのような、素直で柔らかく、かつ内側に抱えている旨味はたっぷりとあるような味わい。
「酒は人なり」はやっぱり、日本酒だけじゃないんだなと感じた今日この頃でした。