里親歴１３年のじゅんこです。
我が家は現在８人家族。
夫、私、長男、次男、三男、双子の娘、そして委託中の里子いっ君。
いっ君はやんちゃ盛りのかわいい５歳の男の子。
もうすぐ我が家に来て３年になります。
そんな彼とのリアルな日常をお伝えしています。
乳児院でのいっ君とのマッチングを振り返っています。
ちょっとした事件はあったものの
順調にマッチングは進み
いよいよゴールは間近。
※前回の話はこちらから
第六段階：：里親宅で過ごす
ようやくいっ君が我が家に来ることになりました。
この時マッチングを始めて２ヶ月以上経っていました。
乳児院でのマッチングは
まどろっこしい程スモールステップで進みましたが、
ここからが早かった！
委託前に自宅に来たのは５回。
１回目
いっ君、担当職員、乳児院の里親担当の３人での訪問。
里親宅の家庭訪問も兼ねていて、
皆さんに自宅を案内しました。
(という程大きな家ではありませんが)
いっ君は大好きな担当職員が一緒だったので、
全く緊張する様子はなく
興味津々で娘の小物を物色していました。
乳児院では細かい物は誤飲防止のため
子どもの手の届く場所に
一切置いてありません。
だから、いっ君が初めて触れるものばかり！
ガチャガチャのマスコット
ビー玉
指人形
銀紙を丸めたもの
小さな紙切れ…
大人から見たらゴミ？
と思うような物なのに
いっ君は目をキラキラさせて
触りまくっています。
この日は我が家が
楽しくて安心できる場所
と認識することが目的です。
１回目の自宅訪問は無事終了。
２回目
朝、乳児院に迎えに行き
自宅で昼ごはんを一緒に食べてから
送っていきました。
乳児院から自宅まで
車で４０分ほどの距離。
車に乗ると酔ってしまうと聞いていたので心配でしたが、
問題ありませんでした。
実子達は学校に行っている時間。
私と２人静かな家でのんびり過ごしました。
穏やかに娘の小物で遊ぶいっ君を見ながら
これから先たくさんの時間を
一緒に過ごすんだなぁ
と委託の実感が湧いた瞬間です。
送って行く際に
車で寝てしまったいっ君。
乳児院に到着して布団に寝かせると
目が開いてしまったので
寝かしつけをしてから帰宅しました。
３回目
前回は私と２人の時間を過ごしたので
今回は家族と関わることを目的に
土曜日の朝にお迎えに行きました。
双子の娘以外は初対面です。
「いっ君来てくれたの！」
「いっ君かわいい！」
大歓迎されて嬉しいけど
どうしていいのかわからず
固まってしまったいっ君。
でも、すぐに慣れて遊び始めました。
この頃には私にすっかり慣れて
家の中では私の後をくっついて歩いていました。
この日は家族と昼食を食べてから
初めて我が家でお昼寝をしました。
保育園の慣らし保育も同様ですが、
安心できる場所でないと子どもは寝ません。
いっ君ちょっぴり緊張気味。
でも、思ったよりスムーズに入眠しました。
子どもの寝かしつけは得意
と自負する私ですが、
安心して眠っているいっ君を見て
私が安心しました。
４回目
時間は前回と同じ朝から夕方まで。
平日に私と長時間を過ごすことが
目的でした。
家の近くを散歩して
たまたま会ったご近所さんにご挨拶。
ご近所のみなさんは
我が家が里親をしていることに理解があり
我が子のように声をかけて接してくれます。
普通に接してもらえることが
本当にありがたいです。
私が里親を続けられるのは
まわりで温かく見守ってくれる人がいるからです。
この場をお借りして
いつもありがとうございます
乳児院でのマッチングは
いつ終わるのかゴールが見えなくて
途中心が折れてしまいましたが、
自宅に来てからはあっという間でした。
当時は里親を始めて１０年目。
初めての乳児院のマッチングでした。
子どもと関係を作るために乳児院内で
マッチングすることの大切さは理解できますが、
これからの生活を考えた時
自宅でのマッチングを重視した方がいいのではと感じました。
実際にマッチングは順調でも
委託されてからの子どもとの関係や
夫婦関係のバランスが崩れて
長い期間苦労されているケースを知っています。
マッチングに正解はありませんが
第一に考えるべきは
これからお互いが生活していく基盤を作ること。
それにつきると思います。
今回で最終回の予定でしたが
自宅へお泊りして、委託開始の話までたどり着けませんでした。
ということで次回に続きます。
※続きの内容はこちらから読めます
