2017年1月21日(土)

 

中野サンプラザで、チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン 「ツアー2016-17 “大衆音楽の手引き”」。

 

チャランポのツアーはできる限り初日と千秋楽の2回観るようにしている。初日は初日の面白さがあるが、ツアーを進める中で曲と構成が彼女たちのカラダに馴染んでいき、千秋楽ともなると進行の仕方にも余裕が出て、譬え基本的なセットリストが一緒であってもライブ全体の印象がまったく変わるからだ(とりわけ、ももちゃんの場の掌握力が大きく変わる)。

 

そのことを前提としても、しかし今回ほどその違いが大きかったツアーはなかったかもしれない。実際、内容自体がいろいろ変わっていたのだが、そもそも編成からして違うのだから、それも当然のこと。昨年11月に観たツアー初日の横浜赤レンガ倉庫公演は「チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン」によるものだったが、今回はそこにヴァイオリンの磯部舞子さんが加わり、ずいぶん久しぶりに「チャラン・ポ・ランタンと更に愉快なカンカンバルカン」編成となっていたからだ。彼女の存在は非常に大きく、ヴァイオリンがそこに入るという実質的な音の変化のみならず、絵的にも華やかさが増し、総体として“更に”動きがでる。文字通り、更に愉快なカンカンバルカンになるわけだ。

 

「愉快なカンカンバルカン」と「更に愉快なカンカンバルカン」の音の印象の違いは、「アジアの純真」「恋とマシンガン」「ナオミの夢」といった『借りもの協奏』収録のカヴァーを混ぜつつ進められた序盤から如実に表れていたが、それはあれくらいのキャパのホールの中で最も音響がいいとされる中野サンプラザ(それ故、山下達郎は長年その場所でのライブを続けている)だったからこそ尚更よくわかったことでもあった。どっちがいいということではなく、どちらもよい。ただ、ひとり加わった状態とそうじゃない状態でずいぶん音の印象が変わるという、その面白さをこの公演で改めて実感できたということを僕は言いたいのだ。

 

そしてそれ以上にもっと極端に音の印象が変わるのが崩壊バンドである。カンカンバルカンからふたり引いてひとり足してるだけにも関わらず、そもそも出自が違うんじゃないかというくらいに出音の向きが違う。それぞれを仮にひとりの女のコに譬えるなら、カンカンバルカンという明るく健康的なコに対して、崩壊バンドというコはエキセントリック。ちょっと手に負えないところがあるけど、そんなところが魅力的でもあるからほってはおけない、そういう性格をもっている。

 

予測してなかったことだが、本公演ではその崩壊バンドでの演奏が中盤に2曲あった。「美しさと若さ」と「欲」。ただでさえ子供が聴いたらトラウマになりそうなその2曲には崩壊バンドらしさたるものがズバっと反映され、とりわけ長い髪を振り乱して弾く舞子たんと、発狂したかのように叫んだりしつつ歌うももちゃんの様が壮絶だった。そして僕個人はといえばそもそもこうしたおどろおどろしさもある世界観にやられてチャランポを好きになったところも大きかったりする。ということをその場面で思い出していた。崩壊バンドによるその2曲が組み込まれていたこと、そして全体の中でそれは強烈な印象を与えた場面ではあったが、だからといってそこだけが突出していたわけではなく、「愉快なカンカンバルカンのショーのなかで崩壊バンドの2曲がうまく機能していた」というそのことがこのライブを凄いものにした要因のひとつだったんじゃないかと僕は思う。

 

以下、特に印象に残った場面やまったくもって個人的な感想をいくつかツラツラと。

 

「ナオミの夢」。僕が小学生の頃に大ヒットしてドーナツ盤を買ってよく歌っていたヘドバとダビデのこの曲が、2017年の中野サンプラザで歌われ、恐らく原曲を聴いたことのない若い観客たちがそれを楽しんで聴いているということの(ちょっとシュールな)面白さ。そこに“大衆音楽の手引き”という素晴らしいツアー・タイトルが重なった。

 

シャンプーの替え歌「入院トラブル」。ハイライト的な場面がこのあとも次々に押し寄せてきたので忘れられがちかもしれないが、アコーディオンを持たずに踊って歌う小春ちゃんが新鮮で、ツアー初日も今回もこれはやけに耳と目に残った。ホーン3人娘のイテテテ・コーラスと動きも面白くて楽しい。

 

ところでツアー初日とはまったく別物のライブのように感じたと冒頭で書いたが、それはその間に新作の『トリトメナシ』が出たからでもあって、新たにセットリストに加わったそのアルバムの収録曲がまたどれも強い存在感を放っていた。

 

そのなかから、まず「まゆげダンス」。これはもう、ひとりだけ大振りの舞子たんのダンスの可愛さに尽きる。ただただ彼女の動きに見入ってしまったよ。チャーミングすぎますね。

 

「夢ばっかり」~「カモナマイハウス」。サプライズゲストで片平里菜さんとReiちゃんが登場し、女4人で披露されたのがこの2曲。Reiちゃんのギターの素晴らしさは改めて書くまでもないが、特に「おおっ」と思ったのは、「カモナマイハウス」をももちゃん~片平さん~Reiちゃんが歌い繋いでいったその際の、Reiちゃんの歌声がひとりだけ大人びていた…というかある種の色気を持っていたこと。曲が(僕なんかは江利チエミのカヴァーで親しんでいた)「カモナマイハウス」だったからというのもあるだろうが、普段Reiちゃんのライブを観ているとき以上に、その声の魅力になんだかハッとさせられた。

 

「月」。テレビドラマ版の『ディアスポリス』で初めて聴いたときからしびれまくっていた曲であり、近年のチャランポの曲のなかで僕的にはもっとも惹かれる1曲。特にアレンジ面で新境地を感じ、こういう広げ方もあったんだなと唸らされたものだったのだが、本公演におけるこの曲のアレンジと演奏がまた出色だった。それも舞子たんのヴァイオリンの色付けが非常に大きく、小春ちゃんのアコーディオンと舞子たんのヴァイオリンの合わさりはこの上ないなとも思わされ、そうなるとももちゃんの歌声もあんなにも艶めかしく感じられるわけだ。もしもこの公演で演奏した全曲のなかからもう一度同じアレンジで1曲聴かせてあげると言われたら、僕は迷わず「月」を選ぶ。

 

本編の終盤、「ハバナギラ」がきて、さらにそのあと「ただ、それだけ」から「カチューシャ」へと繋げて終わったその場面。それはなんというか、私たちの始まりはそこにあるのだ、いわば原点なのだと示しているようにも思え、昔からチャランポを追いかけてきた者たちはグッとこずにはいられなかったんじゃないか。はい、きました、僕も。

 

あ、その意味では「サンバジャ」も。あれはもうただただかっこよかったし、あれこそカンカンバルカンの真骨頂といった感じ。なんとかメドレーみたいなのが今回はなかったが、これ1曲にカンカンバルカンというバンドの個性と魅力が集約されていたのでそれで十分だった。

 

アンコールその1。コラボ曲「雄叫び」までのスカパラとの3曲。一昨年の浅草公演にもスカパラから数名来たことだし、今回は揃って登場もありかもなとは思っていたが、アンコールで幕があがってスカパラ全員の並びがシルエットで映ったときにはさすがに「うわおっ」となり、そして音が鳴った瞬間血が騒いだ。「サプライズでスカパラが全員出た」というのはそれだけで記事の見出しにもなることだろうが、それよりもここで肝心なのはチャランポが彼等と対等に渡り合っていたということ。いや、それどころか彼らを「率いている」ようにさえ見えたことだ。ゲストを立てる…というようなヘンな遠慮などなく、小春ちゃんはがんがん前に出て弾いていたし、ももちゃんは最高の楽しさをカラダいっぱいに表して文字通りメンバーに絡んだりもしながらおもいきり歌い、しかも完全に場を掌握していた。そりゃあ冷静になんか見ていられるわけがない!

 

アンコールその2。「かなしみ」。この曲を書いたことの小春ちゃんの話と、思いの全てがこもったアコーディオンの音、そして涙。このときばかりは姉のように話を聞き、実際の姉の気持ちもくみ取りながら心を込めて歌うももちゃん。特別な曲だし、それはこのときだけの特別な歌と演奏だった……気がした。

 

セッションやインストも含め約2時間半で全30曲(かな)。かつてなく曲を詰め込んだライブであり、そして過去最大に名場面多数だったこのライブ。そこには無駄な時間が1分たりともなかった。物販宣伝喋りもファンクラブ勧誘喋りも今後の予定喋りも一切なく、それはチャランポのライブでは異例のことだが、せっかく温度が高まってるのに物販宣伝が長すぎて勿体ないなぁと感じることがこれまで少なくなかった僕からすると、その点は特にいいと思えたところだ。つまりその点を含め、このライブをひとつのショーとして完成したものにするのだという彼女たちとスタッフたちの意識が強く働いていたということ。そして実際、この公演はショーとして完璧だったし、演出よりも音楽そのもので引っ張っていくものだったし、それでいてまさに彼女たちが目指すサーカスのような動きもあるものだったと思う。

 

そう、歌も、演奏も、音響も、構成も、バンド力も、ゲスト陣との合わさり方も、全てにおいてこれはチャラン・ポ・ランタンにとって過去最高クオリティのライブだった。これまで6~7年くらい彼女のライブを追いかけている僕だが、エモーショナル度数の高さで忘れられないライブはこれまでにもいくつかある。例えば2012年の青山CAY、2013年の青山円形劇場3日目、あるいは2015年のフジロックのヘブン……。だが今回のサンプラ公演は、エモーショナル度数だけではなく、全てが合わさったショーのクオリティとして最上級だった。だから心底感動した。なんて凄いバンドなんだと思った。恥ずかしげもなく素直に書いてしまえば好きになって本当によかったとも思ったし、なんだか羨ましくさえ思えた。アコーディオン弾くことと歌うことがそれぞれ何より大好きで幸せで、その楽器や声でこんなに人と気持ちを通い合わせて、高校生の頃に大ファンだったバンドとも渡り合えて、それを観ている大勢の客がそのことを喜んでいるって、それ、最高の人生じゃないか。

 

それに何が凄いって、過去最大人数を集めた重要なワンマンでそのように過去最高のパフォーマンスを見せたというそのことが凄い。一番力を発揮しなきゃいけない場所で力を出しきれずに終わることが人生には多々あるのを僕たちはよく知っている。受験しかりオリンピックしかりあれしかりこれしかり。だがチャランポはといえば今回(ワンマンにおいては)過去最大キャパとなるその場所で、堂々、過去最高レベルのものを観せたのだ。文句なし。100点満点で1000点。いや10000点。いや100000点。ふたりにとっても、バンドのみんなにとっても、マネージャーにとっても、(自分含め)長く観続けてきたポラーにとっても、これは忘れ難い公演になったに違いない。

 

2017年1月20日(金)

 

渋谷wwwで、ビッケブランカのワンマン。

 

チケット完売で、超満杯。しかもwwwでも彼のパフォーマンスのスケール感と熱量からしたら全然狭いように感じた。次のツアーはこの倍入る会場でもいいんじゃないか、とか思ったりしたなぁ。

 

踊れるアップナンバーで陽性パワー大炸裂のパートと、キュンとなったりジワッときたりのバラードをじっくり聴かせるパート、そのふたつを混ぜこぜにするのではなく、かなりパッキリ分けて構成してたあたりに大胆さを感じたりもしたが、それも自信なのだろう。聴かせるときは聴かせ、バーンと行くときは行く。それがビッケ流、というような。

 

昨年9月のNatural Woman Tourファイナルを観たとき、その1年前のTAKE OFF7ワンマンからの進化の度合いに僕はぶっとんだんだが、そこから数ヶ月でまたさらにスケールアップしてたし、10月に出たメジャー1stミニアルバム『Slave of Love』の多彩な楽曲群が加わったことでライブ全体に幅が出た。ツアーはもう1公演残ってるので細かには書けないが、ひとつだけ書いてしまうと、とりわけナマで聴く「Echo」が本当に素晴らしかった。そして、だからこその怒涛の終盤っていうね。

 

ロックのジャンルでぶひゃ~っと盛り上がるライブをやるバンドはいくつもあるが、彼はロックではなくポップスでそれをやってるわけで、その勇猛果敢さもしっかり評価すべきところ。因みに以前はミーカのライブのあり方に彼のそれを重ねて見てたところがあったのだが、ライブが終って帰ってから録画しといたMステのブルーノ・マーズのパフォーマンスを見て、ああ、目指すところはこことも近いのかも、なんて思ったりもしたのだった。

 

 

2017年1月19日(木)

 

清野雄翔くんプレゼンツによる『音楽のごちそう 新春番外編 〜うたうたいとピアノひきの小さな演奏会〜』へ。場所は下北沢Rhapsody。下北に住んでいながら今まで知らなかったアコースティック・ライブバー。なかなかよさげなお店でしたね。壁にRCサクセションの『RHAPSODY』が飾ってありました(そこから店名つけたのかな?)。

 

清野くんが最初から最後までずっと鍵盤弾いて、3人の“うたうたい”=梨帆さん、倉品翔くん、宮本毅尚さんが順にそれぞれオリジナルとカヴァーを織り交ぜながら6~7曲ずつ歌っていく構成。倉品くんのパートの数曲ではヴァイオリニストとギタリストが、宮本さんのパートの数曲ではヴァイオリニストとギタリストとパーカッショニストがゲストで加わり(いずれも清野くんと馴染みの深い演奏家たち)、アコースティックながらも膨らみのあるライブとなった。清野くん言うところの「多幸感」そこにあり。

 

個人的なお目当ては倉品くんと清野くんのガチコラボだったんだが、手嶌葵さんの「明日への手紙」(倉品くんの声にめっちゃ合ってる)、それにアレンジがオリジナルとガラッと変わって切なさ成分5倍増しになったエイプリルの「キレイ」がとりわけ沁みた。もちろん「start over」もジンときたな。それにしても倉品くんの声とヴァイオリンの音色って相性いいね。ヴァイオリンの谷崎舞さん、ステキでした。

 

トリの宮本毅尚さんの歌は初めて聴いたけど、いい声だし表現力あるなーと。掠れてはないけどちょっと徳永英明的な“女性酔わせ成分”があるように思ったかな。

 

そしてプレゼンター&ピアニストの清野くん。出演者たちも言ってたけど、彼のピアノが鳴ると曲に魔法がかかる。ノスタルジックという名の魔法。ロマンティックという名の魔法。素晴らしいね。いつか清野くんなりの冨田ラボ『SUPERFINE』みたいなアルバムが作られることを僕は勝手に期待してますよ。

 

 

2017年1月16日(月)

 

ブルーノート東京で、レイク・ストリート・ダイヴ。

 

ボストンで結成されたマルチジャンルな4人組バンドの初来日公演。無邪気でハッピーで自由さの溢れているステージ……という見せ方ながらも、実は相当コンセプチャル。楽しんでやってるのは間違いないけど、実はけっこうクールに頭脳で考え、いまどきほかのどんなバンドもやらないことをやろうとしている(やっている)のだろう。そういう頭のよさも伝わってきた。

 

演奏の腕前はそれぞれ相当のもの。特にウッドベースの姉さんのプレイが凄い。サービス精神もたくさん持ってて、僕が観たこの回はプリンスの「プレイス・オブ・ユア・マン」をカヴァーしたりもしてたけど、クイーンの「ボヘミアン・ラプソデイ」をやった回もあれば、ジョージ・マイケルの「フェイス」をやった回もあるようだ。正直、全体的にやや一本調子なように僕には感じられたのだが、そういうサービス精神があったり、ア・カペラっぽく聴かせる場面などもあったのがよかった。

2016年の年間ベストライブ、洋楽編です。まずはベスト10。公演日順。

 

●マドンナ@東京ドーム/2月14日(木)

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●ホセ・ジェイムズ@ビルボードライブ東京/2月19日(金)

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●ボン・イヴェール@新木場スタジオコースト/2月29日(月)

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●ヴィンテージ・トラブル@EXシアター六本木/4月7日(木)

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●アルカ+ジェシー・カンダ(「タイコクラブ」)@長野県こだまの森キャンプ場/6月4日(土)

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●リオン・ブリッジズ(「フジロック」)@苗場スキー場(フィールド・オブ・ヘブン)/7月26日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12184953823.html

 

●スクエアプッシャー(「フジロック」)@苗場スキー場(ホワイトステージ)/7月25日(土)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12184695164.html

 

●ジョーン・オズボーン@コットンクラブ/8月8日(月)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12188661086.html

 

●マックスウェル@新木場スタジオコースト/8月19日(金)

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●ジャクソンズ(「サマーソニック」)@幕張メッセ/8月21日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12192959385.html

 

さらにもう10本。

 

●ウルフ・アリス@渋谷クラブクアトロ/1月6日(水)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12118085873.html

 

●ダミアン・ライス@六本木EXシアター/6月6日(月)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12168206788.html

 

●テイラー・マクファーリン&マーカス・ギルモア(「タイコクラブ」)@長野県こだまの森キャンプ場 /6月4日(土)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12167934723.html

 

●ステレオフォニックス@渋谷O-EAST/7月26日(火)

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●カマシ・ワシントン(「フジロック」)@苗場スキー場(フィールド・オブ・ヘブン)/7月26日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12184953823.html

 

●ラ・ゴッサ・ソルダ(「フジロック」)@苗場スキー場(クリスタルパレステント)/7月24日(金)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12184627319.html

 

●レディオヘッド(「サマーソニック」)@マリンスタジアム/8月21日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12192959385.html

 

●アンドラ・レイ(「ブルーノートジャズフェス」)@横浜赤レンガ倉庫/9月17日(土)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12201532407.html

 

●ジル・スコット(「ソウルキャンプ」@横浜赤レンガ倉庫/9月18日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12201753929.html

 

●アラバマ・シェイクス@新木場スタジオコースト/12月12日(月)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12228238816.html

 

最も感動したのはマックスウェル。最も衝撃を受けたのはタイコクラブで観たアルカでした。ほかにフジのベック、フジのコン・ブリオ、オーチャードホールのボブ・ディラン、ビルボードライブのプリシラ・アーン、ビルボードライブのリー・フィールズなどもよかった。それに朝霧ジャムのスカタライツも見事な赤富士と共に忘れられません。

 

 

 

2016年の年間ベストライブを選んでみました。

 

2016年中に観に行ったライブ(*アーティスト数ではなく本数)は全103本。そのうち野外フェスが10本(サークル、タイコクラブ、グリーンルーム、フジ、サマーソニック、ワールドハピネス、りんご音楽祭、ソウルキャンプ、ブルーノートジャズフェス、朝霧ジャム)。

 

そのなかから、まずは邦楽アーティストのライブベスト10を。*同アーティストで複数回観ているものに関しては、そのうちのベストの公演を選びました。公演日順。

 

●Rei@渋谷O-nest/1月29日(金)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12126780351.html

 

●Superfly@さいたまスーパーアリーナ/2月7日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12126792384.html

 

●石橋凌@六本木EXシアター/3月6日(日)

http://musicshelf.jp/pickup/id19673/5/

 

●S-KEN & HOT BOMBOMS@六本木・音楽実験室「新世界」/3月31日(木)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12145511429.html

 

●GOOD BYE APRIL@渋谷www/4月10日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12149149534.html

 

●DUB FORCE feat.元ちとせ(「グリーンルーム・フェスティバル」)@横浜赤レンガ倉庫/5月22日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12167916589.html

 

●菊/ft.鮎川誠 シーナ&ロケッツ@渋谷クラブクアトロ/6月9日(木)

http://musicshelf.jp/pickup/id21061/

 

●リクオ with ホーボー・ハウス・バンド & Dr.kyOn@下北沢ガーデン/7月10日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12180025982.html

 

●ザ・たこさん@渋谷クラブクアトロ/10月13日(木)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12209894684.html

 

●仲井戸麗市(「月曜の夜 RCを歌う」)@南青山MANDALA/11月21日(月)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12221945031.html

 

さらにもう10本。

 

●加奈埼芳太郎@長野県茅野市・The Piano Man/2月6日(土)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12126791271.html

 

●Char@八王子市芸術文化会館いちょうホール/2月5日(金)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12126788815.html

 

●チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン@新宿文化センター/3月12日(土)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12138708142.html

 

●UA(「CIRCLE」)@福岡・海ノ中道海浜公園野外劇場/5月14日(土)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12163554237.html

 

●細野晴臣(「CIRCLE」)@福岡・海ノ中道海浜公園野外劇場/5月15日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12163554237.html

 

●GLIM SPANKY@東京キネマ倶楽部/7月9日(土)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12179745051.html

 

●広沢タダシ@渋谷7th Floor/7月17日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12181753573.html

 

●Bim Bam Boom(「フジロック」)@苗場スキー場(ジプシーアヴァロン)/8月24日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12184953823.html

 

●ビッケブランカ@渋谷O-nest/9月11日(日)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12199196652.html

 

●鬼束ちひろ@中野サンプラザ/11月4日(金)

http://ameblo.jp/junjunpa/entry-12216563262.html

 

ダントツ1位はSuperfly。アリーナであってもあくまで歌を真ん中におき、それであれだけ楽しませるライブをやれるアーティストはほかにいない。彼女のひとつの到達点のように思えた。ザ・たこさんは服部緑地野音の長尺ワンマンもフジ(特にカフェドパリ)も印象深いが、クアトロ公演に最もよさが凝縮されていたように思う。チャボは6月10日・下北沢ガーデンの早川岳晴との「旅に出る二人」公演も素晴らしかったが、MANDALAのソロ公演「RCを歌う」により深い感動を味わった。

 

ほかに水曜日のカンパネラ(サークル、ワーハピ、サマソニ、りんご音楽祭、スタジオコーストのワンマンと去年は何度も観たが、とりわけ雨のタイコクラブのパフォーマンスが強く印象に残っている)、METAFIVE(フェスで3回観たなかではワーハピのライブが特によかった)、Drop’sのキネマ倶楽部ワンマン、夜のストレンジャーズの紅布ワンマン、リトル・クリーチャーズのグローブ座ワンマン、小坂忠の渋谷さくらホール公演、harmonic hammockのラストライブもよかった。また、自分もトークで出演させていただいた加奈埼芳太郎さんの大森「風に吹かれて」公演も忘れ難いものだ。

 

 

 

2017年1月15日(日)

 

めっちゃ寒かったけど、回顧展『DAVID BOWIE is』を観てきました。ボウイの画才に驚いた。あと、戦メリの坂本さんとボウイのあのシーンで映像がカクカクってなるところが偶然の事故だったって話に吃驚。で、これ観たらまたちゃんとCDを聴き返したくなって、帰宅後、いくつか聴き返しました。

 

遅くなったけど、2016年の年間洋楽ベスト・アルバムを選んでみました。

 

まずはトップ10(順不同です)。

 

●THE ROLLING STONES『BLUE&LONESOME』
●RAY LAMONTAGNE『OUROBOROS』
●NORAH JONES『DAY BREAKS』
●PETER WOLF『A CURE FOR LONELINESS』
●LEAH DOU『STONE CAFE』
●SOLANGE『A SEAT AT THE TABLE』
●THE JACK MOVES『THE JACK MOVES』
●MICHAEL KIWANUKA『LOVE&HATE』 
●GREGORY PORTER『TAKE ME TO THE ALLEY』
●DAVID BOWIE『BLACKSTAR』

 

順不同と書いたけど、ほぼ順番通りだと受け取ってもらっていいです。そっちよりこっちが上なんかい?!というツッコミもありましょうが、好きの度合いを素直に反映させるとこうなるという。で、邦楽同様、10枚や20枚じゃ全然選びきれなかったので、あと30枚、どーんと並べておきますね。こちらも順不同ではあるけど、聴いた回数がある程度反映されてはいるかな。

 

●MAXWELL『BLACK SUMMER’S NIGHT』
●BRUNO MARS『24K MAGIC』
●BIBIO『A MINERAL LOVE』
●KING『WE ARE KING』
●FRANK OCEAN『BLONDE』
●LAURA MVULA『THE DREAMING ROOM』
●ALLEN TOUSSAINT『AMERICAN TUNES』
●JAMIE LIDELL『BUILDING A BEGINNING』
●PRINCE『HITNRUN PHASE TWO』
●BON IVER『22,A MILLION』

 

●ALICIA KEYS『HERE』
●MIRANDA LAMBERT『THE WEIGHT OF THESE WINGS』
●PRISCILLA AHN『LA LA LA』
●DERRICK HODGE『THE SECOND』
●PUNCH BROTHERS『THE PHOSPHORESCENT』
●ANOHNI『HOPELESSNESS』
●CHRISTINE AND THE QUEENS『CHALEUR HUMAINE』
●M.I.A.『AIM』
●BETH ORTON『KIDSTICKS』
●RIHANNA『ANTI』

 

●CORINNE BAILEY RAE『THE HEART SPEAKS IN WHISPERS』
●CHANCE THE RAPPER『COLORING BOOK』
●BEYONCE『LEMONADE』
●THE WEEKND『STARBOY』
●THE AVALANCHES『WILDFLOWER』
●ESPERANZA SPALDING『EMILY’S D+EVOLUTION』
●LEE FIELDS&THE EXPRESSIONS『SPECIAL NIGHT』
●KT TUNSTALL『KIN』
●RUMER『THIS GIRL’S IN LOVE』
●RADIOHEAD『A MOON SHPED POOL』

 

「今」を反映させてる作品、「今」聴いておくべき作品と、そんなの関係なくとにかく自分の好みにドンピシャでハマる作品、これまでの自分のリスニング歴の上にしっかり積み重なる作品。その両者のどっちを選ぶかで多少揺れたりしつつも、やっぱりそりゃあ自分がグッとくる音と声、気持ちいい音と声が聴こえているものを上にしたい。ということで、こうなりました。前者の意味合いで選んだらCHANCE THE RAPPERとかFRANK OCEANとかBEYONCEとかTHE WEEKNDあたりはもっと上にくるんだろうけど、各メディアと評論家らしい評論家の方たちがそれはやってくれてるし、自分までそれをやらなくてもいいでしょ、っていうね。当たり前だけど、音楽の好みはそれぞれのリスニングの歴史と切り離せるものじゃないし、「今これを聴かなきゃ時代は語れない、聴いとかなきゃダメだ」みたいに強要するものではないと思うんで。というか、ぶっちゃけ、そういう上から目線の書き方してるものを見ると違和感覚えたりもしちゃうんですよ。

 

っていう僕の気分と同じようなことを言ってくれてるのがbounce398号<OPUS OF THE YEAR>の編集部員トークで、そのなかで編集長の出嶌さんが「たかがポップ・ミュージックなので。娯楽であり趣味だから。そこが崇拝の対象になりすぎると気持ち悪い。だからいろいろ気持ち悪い」ってズバッと言ってるんだけど、まさにそれ。共感。

 

RAY LAMONTAGNEとかPETER WOLFとかLEAH DOU とかTHE JACK MOVESとか、あんなにいいのにどこの媒体も選んでなくて、なんだよ?!とも思うんだけど、でもそういうのをきちんと紹介するのも自分の役割だともまあ思ってるので、これからも惑わされずに自分の好きなものを好きと言い続けますよ(←邦楽ベスト10で書いたことと同じこと書いてる)。

 

 

 

2017年1月13日(金)

 

渋谷クラブクアトロで、遠藤賢司・祝!生誕70年「エンケン祭り」。

 

感動した。昨年6月にがんで闘病中との報があったが、不滅の男はやはり不滅。痩せられはしたが、歌声の力に少しの衰えもなく、むしろ以前とは別種の迫力があった。命が暴れ、魂が歌となり、見得を切る姿までが美しかった。

 

出演は主役のエンケンさんのほかに、曽我部恵一、湯川潮音、大槻ケンヂ、遠藤ミチロウ、大友良英、鈴木慶一、PANTA、フラワーカンパニーズ、そしてアンコールにサプライズで山本恭司。

 

ゲスト陣はエンケンさんのリクエストによるオリジナル曲とエンケンさんの曲のカヴァーを歌うというのが基本構成。湯川潮音さんによる「ミルクティー」、大槻ケンヂさんと湯川潮音さんのデュエットによる「哀愁の東京タワー」、遠藤ミチロウさんの「おやすみ」とオリジナルの「オデッセイ・2017・SEX」、大友良英さんとエンケンさんによる「夜汽車のブルース」、鈴木慶一さんの「塀の上で」、PANTAさんの「悪たれ小僧」と「時代はサーカスの象にのって」(←ド名曲)、フラカンの演奏に途中でエンケンさんが加わった「東京ワッショイ」などが強く印象に残った。

 

しかし破格だったのはやはりエンケンバンド。トーベンさんとトシさんとのトリオのあり方と鳴り音はまるでジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスだ(とか思ってたら一瞬アメリカ国家のあのフレーズも挿んだりしてたので、その意識はご自身にもあるのかもしれない)。またエンケンさんがソロで歌った「44年目のカレーライス」の歌詞にもグッときて僕は泣きそうになった。

 

だが、この日の白眉は全員揃っての「不滅の男」のさらにそのあと、エンケンさんだけ残り、そして山本恭司さんがギターで入って歌われた「夢よ叫べ」だった。山本恭司さんの幽玄なギターと、エンケンさんの魂の歌。その合わさりに鳥肌がたった。歴史に残る(記録としても残してほしい)、それは圧倒的な名演・名唱だった。

 

ずっとずーっとエンケンさんは素晴らしい「純音楽家」だけど、闘病を経てさらに凄みが増した印象。鼓舞する歌にしても愛の歌にしても「純」故に風景までがそこに立ち現れる。「史上最長寿のロックンローラー」としてトコトン・ズンズン生き続け、歌い続け、立ち続けてほしい。

 

 

 

 

2017年1月12日(木)

 

新木場スタジオコーストで、TWO DOOR CINEMA CLUB。

 

新年ライブ初め。前に観たのがいつどこでだったかも思い出せないくらい久々だったし(確かずいぶん昔のサマソニだった気がする)、ここ数年いろいろ大変だったみたいなのでどうなのかと思ってたが、すごくよかった。サポートメンバー含め、個々の演奏力が非常に高くて、盤で聴いた時点ではもうひとつかなぁと感じていた新作の曲もナマとなるとグンとスケールアップ&グルーヴ倍増。1作目・2作目の勢いある感じと3作目の聴かせる感じとをうまく混ぜた構成もグッドだった。あと、「Sun」で“I Know I'll stay,I Know I'll stay”とアレックスが歌ってステージを指したときのそれがやけにエモかったです。ほんと、いいバンドになったなぁ。