「見せて楽しませる」ことを第一義とした約2時間半。小春の大道芸時代の仲間でもあるパントマイムパフォーマンスユニット、to R mansionの圧倒的な身体表現によってイメージの広がりを大きく持つことになった曲が多数。細部まで練られた彼らの動きとチャランポ姉妹の音と歌との合わさりは、さながら高質なミュージカルの一場面のよう。昨年、上野恩賜公園野外ステージでの「ブタ音楽祭2017」で初めて彼らのパフォーマンスを観てけっこうな衝撃を受けたのだが、今回はそのときに披露された数曲に最新作のチャランポ楽曲も加えられ、いろいろと更新されていた。カラフルで、華やかで、毒もあるto R mansionのパフォーマンスは、チャランポの世界観と実に相性がよく、いつか「to R mansionとチャラン・ポ・ランタン」でコンセプトを持ったショートムービー、または(短くてもいいので)より明確なストーリーを有したライブを観てみたいと思ったりも。
1stは全曲、ボブ・ディラン楽曲のカヴァー。それ、最新作『The Songs of Bob Dylan』の内容に沿ってのものだが、そのアルバムには入ってないディランの曲も「ライブだけのボーナスよ」と言いながらいくつか歌唱。「追憶のハイウェイ'61」など、グルーブがあって実にかっこよし。ディランが歌うディランの曲はそもそもクセが強いわけだが、ジョーンが自分の解釈で歌うとメロディのよさがスッと伝わってきて、改めて楽曲のよさに気づくことになったりも。アコギも2本セットされていたが、サポートするキース・コットンもジョーンも(僕の記憶が確かなら)それをまったく弾かず、楽器はキースの鍵盤のみだった。