GWに洋服の整理をちょっとだけやったら、ほとんど着ていない服がたくさん出て来た。
なぜ着なかったかというと、たとえば腕が多少窮屈だとか、ウエストが合わなくなったとか、それを着て出かけるような外出先がなくなったとか。
コロナ禍もあって、家の中や近所ばかり、汚れても構わないテキトーで楽な服装しかしなくなっていたので、それらをなるべく着てみることにした。
それで結構気分が上がったりしている。
何年か前であれ、通販であれ、実店舗であれ、自分が気に入ってお金を払って買った服。
おお、着てみると、やはり好き。
型が古いとか、年齢的に顔とマッチしなくなってしまった、とかは置いとくとして。
全くきれいに忘れていたので、知らずにいたら同じようなものを買ってしまっていたかも。
で、これと同じような感覚を覚えたのが、昔やっていた映画ブログ。
もう10年以上も前のこと、目次を数えてみれば305件のレビューがある。
途中で媒体を変え、前の媒体はもはや存在しないので読めなくなっている分もあるけれど。
(映画ブログについて一度書いていた →「映画ブログやってました」
レビュー件数が微妙に違ってるけど、なぜなのかよくわからない……)
最近古い映画をテレビ視聴して、これを最初に観たのはいつだっけ、どんなことを思ったんだっけ、と久しぶりに閲覧してみたこのブログ。
ざっと目次を眺めてみたが、こんな映画知らない……と本気で思ったものが約半分。
レビューを読んでみたら、そんな話、本当に観たんだっけ? と全く記憶に残っていない。
まあそんな昔にたった1回しか観ていないものであれば、覚えていなくても仕方ないかもだけど、それにしても。
感動して褒めてこの一本に出会えてよかった、などと書いてあるのに何だよ自分、と悲しくなったり。
最近観て持った感想で、このブログに同じことが書いてあったりすると、ああやっぱり自分が書いたのね、と笑ってしまったり。
好き嫌いは案外変わっていない。
古い洋服を引っ張り出して気に入って着ている今、映画も好みだったものはやっぱり今も好きと感じる。
で、そのブログ、目次の上から順に読み直し始めてみた。
何度も観たものはともかく、内容を覚えていない映画については、新鮮。
ここで褒めてあって、今テレビ録画しただけで放置したままのものが結構ある。
この感想を書いたのは自分。
ならば、これを参考に次に視聴するものを選んでみたら、割に満足度が高いかも。
新作を観に映画館に出かけるとき、評論家やSNSを参考にしたことがあるが、まあ好みは人それぞれ。これは違った、と思うことも多かった。
というわけで、洋服と同じように、過去の自分を信じてみようかな、と。
好きな俳優さん目当てで観て「カッコイイ~!」とかに終始しているトンチキで全然映画評になってないものもあるが、そのおバカさ加減にしても、やっぱり自分が書いたんだな、と納得してしまう。
(終)
「歌う」がお題の新作短編です。14分で読めます。(現代ファンタジー)
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「引越し」がお題の短編です。11分で読めます。(現代ファンタジー)
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「エイプリルフール」がお題の短編。11分で読めます。(ホラーのつもり)
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「キッコのベンチ裏レポート」(ただいま第7話まで公開中)
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バラを育ててはいけません (ファンタジー)








