コロナ禍でご無沙汰だったものの、そういえばそれ以前はこうだった。
と、この4月5月で思い出した。
毎年この時期になるとテレビが嬉々として大騒ぎ。
GWはどこへ行く、今からでも間に合う穴場情報、空港・新幹線の混雑ぶり、渋滞の長さ。
その放送のためにわざわざ渋滞を1台×テレビ局数分増やしてますよね、とツッコミたいくらい。
大型連休はみんなどこかへ行かなきゃいけません、それをしない人はおかしいです、当然旅をしますよね、的な物言いに、いつもうんざりしていたっけ。
実家に帰る方については、休みがこの期間にしか取れなかったり、地域によっては盆暮れ正月と同等に帰郷が当然となっている場合もあるかと思う。
でも、旅行はどうなんだろう?
GWは交通費も宿泊料も割高。高速のETC割引もこの期間はなし。&今や歴史的な円高、&たぶん飛行機の燃料サーチャージャーなんかもとんでもない額になっていると思われる(全くその気がないので調べてもいないけど)。
加えて、きっとどんな観光名所も大混雑で、順番待ちにかかる時間など想像もしたくない。
なのになあ……
ニュースでは、空港や新幹線発車駅の人、人、人。チェックインや荷物預けに長蛇の列。
たぶん普段の倍や3倍の時間かかるのだろうな、と画面越しに見るだけでどっと疲労感が押し寄せてくる。
旅行本体を楽しめる体力なぞ残らない気がしてならない。
みんな、すごいなあ。体力的にも経済的にも。とても真似できない。
で、我が家はガス台や換気扇の掃除をした(年末はやらない予定)。
衣替えも、全部とは言わないがまあほどほどに。
外出は、近場に藤やバラやツツジを見に行った。
今年は気候が急に暑くなったり激しい寒さに逆戻りしたりで、花の咲き方も予想とは違う感じではあったけど、楽しめることは楽しめた。
あまり遠出をしない。
それが正しいGWの過ごし方かな、と思うようになったのは、並んだり混んだりするのがめんどくさくなってきた年頃だからか。
と思ったら、意外にそこそこ混んでいた。車もお店もお花の見られる場所も。
同じように近場で済ます人もたくさんいたということで。
安心したような、やっぱりどのみち混むんだな、とがっかりしたような。
余談だけれど、「正しい〇〇の××方」とは、書き上げてしまった小説でどうしてもタイトルが思いつかない場合につける、最後の砦な言い回しだったりする。あくまで私の場合。
(了)
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