先月の14日、宮内淳さんが亡くなったそう。70歳、死因は直腸がんとのこと(9/6 Yahooニュースより)。
伝説の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」のボンボン刑事である。私の初恋の人と言ってもいい。
このドラマでは、若手刑事が殉職して入れ替わっていて、ボンボンは4代目。大阪出身のお坊ちゃまという設定で、だんだん略して「ボン」と呼ばれるようになった。
新人だからと失敗を許されたり、先輩みんなに慰められたりがグッとハマる可愛がられ系のオーラ。甘いマスク、あり余るほどの長っがい足。少女時代の私は惚れこんだ。
何より好きだったのは、その走る姿。
この番組は、走っているときが最も美しいとの信念があったと聞く。だから登場人物がやたらと走っていた。若手刑事はもちろん、年配の刑事も、犯人も女性も。
中でもボンは、上半身が全くブレない無駄のないフォームで、風を切り裂くように駆け抜けていた。先輩刑事の方が足が速い設定だったけど、多分実際は宮内さんの方が速かったのではないかと想像している。
若手刑事は1年で殉職するのがお約束だったけれど、ドラマの人気が上がるにつれて助命嘆願書が届くようになったという。ひとつ前のテキサスは2年、ボンは結局4年に延びた。
好きな人が、それだけの人気者だったことがとても誇らしくて(私の手柄でも何でもないが)、胸を張っていた気がする。
その4年で、顔つきや印象も変わっていったけど、登場当初の前髪を下ろした、まだあか抜けない朴訥とした甘甘のボンが一番好きだった。
1年半くらい前に、千葉テレビでの再放送で、殉職シーンを観たばかり。
携帯電話がなかった当時、重傷の身で電話ボックスまで必死で這っていくボンが痛々しくて涙が出た。その1時間に受けたインパクトが強すぎて、録音したカセットを(当時ビデオというものを持っていなかった……)繰り返し繰り返し聞いては泣いた。そんな感想をこのブログでアップしてました。
おそらく(疑似)恋愛にしても、(疑似)臨死にしても、あれが初めてだった。トキメキとか喪失感とかを実感した最初だったように思う。
あの頃、20代だったボンも70歳になっていた。ああ私もアラフィフになるわけだわね……。
そんな風に私の少女時代の心を鷲掴みにし、たくさんの感情を届けてくれた宮内さんが亡くなったこと、本当に本当に残念です。
心からご冥福をお祈りいたします。
(了)
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