大野純司のブログ -23ページ目

ハワイでDVの被害者になる日本人女性が増加

 去年の今頃、長男の嫁は、長年働いた仕事を辞めて、ハワイアン航空のCAになるためのトレーニングを受けていました。ハワイアンは、路線を増やすために増員していたのです。面接は受かったのですが、雇用はトレーニングにパスしてからですので、給料は出ません。通常、研修は入社後ですが、それでも入社したいという人が多いのでしょう。アメリカには、日本のようなCAへのあこがれはありませんが、本人だけでなく家族も安く飛行機に乗れるので、旅行好きの人には人気の職業です。

 米国では、年齢や性別の差別が許されませんので、嫁のように30代でも入社は可能です。2~3か月のフルタイムのトレーニングでしたが、かなり厳しく、毎週2回試験があって、2度落第すると切られてしまうのです。努力の甲斐なく、嫁はトレーニングを無事に終えることはできませんでした。

 かなり落ち込んでいましたが、しばらくしてから仕事を探すつもりでいました。そこで起きたのがコロナのパンデミックです。ハワイアン航空に入社していれば、フルタイムではなく必要な時だけ働くという仕組みですので、社員であっても仕事や収入がほとんどないという状況になっていたでしょう。もちろん安く旅行することもできません。

 パンデミックの中で仕事を探しながら目についたのが、DVアクションセンターという非営利団体の仕事でした。ロックダウンでご主人が失業した家庭で、DVが増えているのだそうです。日本語のできるスタッフが必要だということで、求人をしていたのでした。

 だいぶん前に聞いたことですが、ハワイでは、日本人女性とアメリカ人男性の夫婦の離婚率が一番高いそうです。英語が話せないのでろくに夫婦げんかもできないなど、原因は色々あるようですが、DVもその一つで、奥さんを思い通りにコントロールしたいと思っている男性にとって、地元に家族がいなくて、言葉の壁があり、おとなしい日本人女性は、好都合なのでしょう。

 若いころから憧れていたCAになるという夢が打ち砕かれた彼女は、さっそく問い合わせて、本当にやりがいのある仕事に就くことができました。自分がハワイアンに入れなかったことが、実は神の導きであったと確信しているようです。

 そんな彼女に、テレビに出るチャンスがありました。ハワイのテレビ局がDVアクションセンターのために1時間の特別番組を制作してくれ、その活動を紹介するだけでなく、地元の多くの会社が寄付してくれた商品のオークションをするという、チャリティー番組を組んでくれたのです。番組の中で2度ほどごく短いインタビューを受けただけでしたが、良く撮れていました。以下は、その内容です。

 

Q このプロセスを通してクライアントが成長し変わっていくのを見て、どう思いますか。

A 人が成長して行くことに自分も関われることは、とても嬉しいです。私も励まされます。人間の強さを見ることができます。

Q 擁護団体で働くことによって得られることは何ですか。

A クライアントよりも、自分の方が得ることが多いと感じることもあります。自分も気づかされることが多く、人間として本当に成長していると感じます。忍耐、親切、愛を学んでいます。

Q ハワイ市民にメッセージがあれば、

A ハワイの方であろうとなかろうと、見て気づかぬふりをしないでください。私たちは皆人間です。愛し合い、思いやりを大切にしましょう。「オハナ(ハワイ語で家族)」という言葉通り、自分のように人のことも思いやりましょう。自分も大切にしてください。

Q DVで苦しんでいる人へのメッセージは?

A 苦しんでいる人は、希望を失わないで、助けを求めてください。電話相談サービスに電話して、相談してください。何を話していいか分からなくても構いません。あなたがなぜ電話してきたか、何を必要としているかは、分かっています。人生に不安のある人は、誰かに相談してください。自分の状況を人に話すのを、恥ずかしいとは思わないでください。子供さんのいらっしゃる方で、虐待者とまだ一緒に住んでいる人は、統計によると、将来、精神的にも肉体的にも子供に影響があることを理解してください。

コロナのおかげで30年前の約束を果たせた

 今からちょうど30年前、私が東京からハワイに引っ越す前のことですが、ある晩、以前働いていた函館の教会のMさんの結婚式に出る夢を見ました。と言っても、結婚式自体を見たわけではなく、なぜ自分がMさんの結婚式に出ていると思ったのかさえ分かりません。とにかく、きれいなBGMが流れていたので、夢うつつながら、このままだと明日の朝にはこの曲を忘れてしまうと思い、起き上がってメモ用紙にカタカナでドシドミー、ラソラドーなどと最初の数小節を書いて、また寝ました。

 朝起きてそのメモ用紙を見、曲を思い出すことができたので、早速函館のMさんに電話しました。相手の男性の似顔絵を送ってくれたら、教会の皆に頼んで探してもらうとMさんに言われ、実は全然見てもいなかったのですが、絵の上手な知り合いに頼んで最高にブサイクな男性の顔を描いてもらい、ファックスで送りました。

 当時、私はハワイに引っ越すつもりでしたので、ハワイの知り合いのR牧師に電話してこの話をすると、彼もその似顔絵を送ってくれと言うのです。R牧師もMさんの知り合いでしたので、その似顔絵の似顔絵を誰かに描いてもらって、あなたがこんな顔の人と結婚する夢を見たと書いて、Mさんにファックスするというのです。後で、皆で大笑いしましたが、そのとき、結婚するときにはこの夢の中で作曲した曲を贈ると約束したのです。

 当時のMさんは若かったのですが、なかなか朗報を聞かないので、この曲の出番はないかもしれないと思っていました。そのうち、Mさんと連絡を取り合うこともなくなりました。ところが数年前、仕事で北海道に行ったときに函館の教会の人と会うことができて、Mさんが既に結婚しているという話を聞いたのです。この曲を贈らなければと思っていたのですが、忙しくて手を付けることができないでいました。

 しかし、コロナのせいで仕事がほとんどなくなり、今こそ約束を果たすチャンスだと思って、まずは音楽ソフトを探すところから始めました。無料のソフトの中で一番良さそうなものをダウンロードし、YouTubeで使い方を調べまくって始めたのですが、分からないことだらけで、作曲よりもソフトの使い方の学習に時間がかかりました。やっとできて、FBでMさんを探して贈ることができたという次第です。

 仕事がほとんどないというのも困ったものですが、時間的ゆとりがあるということは、大切ですね。曲をYoutubeに載せましたので、リンクをペーストしておきます。

 

 

成長するべき時が来た:UCLA医学部精神科医、ステファン・マーマー博士

 身体的にも精神的にも、成長するのに時間がかかることは分かっています。精神科医の間では、最初の20年間の問題を克服するのに50年かかると言われているくらいです。

しかし、他の動物と違って、私たちは本能だけに頼っているわけではありません。私たちは、親、経験、文化などから学ぶことができるのです。

 でも、努力しないで成長する人はいません。これは自然に起きることではなく、大変な努力が必要です。

 ところで、成長するとはどういうことでしょうか。いい質問ですね。答えてみましょう。

 成長には、五つの特性があると思います。これらすべてをマスターできれば、幸福で、深い、生産的な人生を送ることができます。

1.  コントロール

 私たちは、どの時代にどこの誰の子として生まれるかは、コントロールできません。しかし、子供は大きくなるにつれて、自分の人生を自分で決める能力を養うのです。社会や運命にも影響されるでしょうが、自分で決断する能力を積極的に養っていくことは、自分の人生を自分で開拓していく能力を広げることにつながります。成長するためには、自分の人生に責任を持つことが必要です。人生をコントロールできること以上に、自分に力を与えるものはありません。自分で行動を取ろうとしない、助けられるのを待つ、自分を被害者だと考えることなどは、成長していないことの印です。

2.  責任を取る

 これには二つの意味があります。一つは、自分のすることは自分に責任があることを単純に認めることです。言い訳をしたり、人のせいにしたりしてはいけません。これは、言うのは簡単ですが、実行するのが難しいことは、皆さんご存知の通りです。しかし、成長している人には可能です。成熟した人は、責任を取る人です。

 二つ目は、進んで責任を負って、それを果たすことです。例えば、私は結婚して家内と子供に対して責任を負いました。私は、患者さんや自分の仕事に対して、気が向かないときでも倫理的責任を持っています。成長した人は、責任を重荷とは考えないで、進んで受け入れてやり遂げます。

3.  感情を抑制する

 私は、感情を無視しろとは言いませんが、それを抑制することを学ばなければなりません。未熟な人は、思い通りに行かないと上司や同僚に突っかかったり、ご主人や奥さんが帰宅するや否や口論を始めたり、大変なことがあるとアルコールや麻薬に走ったりします。

 よく患者さんに言うのですが、成熟度は、自分自身や人に対して不適切な行動をとることなしに、どれだけ不安に耐えることができるかで、測ることができます。成熟した人は、自分の感情を、場所と時とをわきまえて、正しく表すことができます。人間は感情的ですので、ハンドルを放してはいけない、つまり感情をいつどのように制御するべきかを学ばなければならないのです。

4.  大局観

 未熟なティーンエージャーにとって、ニキビはヴェスヴィアス火山、ガールフレンドやボーイフレンドにふられたら世の終わりです。成熟は、落胆を大局的視点で見ることから始まります。

 私たちがティーンエージャーの過剰反応を許すのは、多分それが彼らにとって初めての体験であるということを知っているからです。しかし、人生の落胆は大人になったからと言って終わるわけではありません。それどころか、人生を通して、大なり小なり、ありとあらゆる落胆が続くのです。成長した人は、それから学び、回復するたびに強くなります。このような成熟した考え方は、ソロモン王の有名な「世は去り、世はきたる」というアドバイスにもよく表現されています。

 全体像を見るということは、親しい人に腹を立てるとき、そのネガティブな経験を人間関係全体の中で見なければならないということです。未熟な人は、腹を立てている相手を悪く言いますが、その人との良い想い出や愛情は無視して忘れてしまうのです。成熟した人は、良いことだけでも悪いことだけでもなく、全体を見るのです。

5.  深い理解の達成

 これは、高いレベルでの共感です。ただ相手の気持ちがわかるというだけではなく、その人がなぜそのように考え、行動をとったかを理解することです。それに合意する必要はありませんが、人の考え方を理解できなければなりません。なぜその人がそのように考えるのかを理解することです。

 その一つの良い方法は、その人が言ったことをオウム返しにすることです。「こう言いたいのですか」と聞いて「そうです」と言われれば、より深く理解できたということをお互いが知ることができます。このような理解は、親密な関係には欠かせません。成熟した人が未熟な人より多くの親密な関係を持つことができるのは、これが理由です。

 コントロール、責任、感情抑制、大局観、深い理解が、成熟の五つの特徴です。

 これらが、あなたを深い幸福な人生へと導いてくれます。