大野純司のブログ -21ページ目

米国で交通事故に遭ったら

 同居している息子の職場は、コンド(分譲マンション)から徒歩で10分ほどです。家を出て間もなく、コンドの前の交差点で車にはねられたという電話がかかってきました。運転していた女性は、パニック状態になり、車から出ようともしません。別の男性が救急車を呼んでくれたのですが、救急隊員は、それほどの大けがではないので、家族か友だちに頼んだらどうかと言ったそうです。救急車を使って病院に行くと、$1,500くらいするそうですが、それをドライバーの自動車保険が払ってくれるという保証はないというのです。

 そのとき、家内が車を使っていましたので、すぐに連絡して迎えに行ってもらいました。幸い、近くにクイーンズ病院というハワイで最も良いとされている病院があり、息子はホームレス・シェルターで医療関係の仕事をしていて、クイーンズに知っている人がたくさんいましたので、物事はスムーズに運びました。数時間後、足に包帯をして家に戻り、歩きにくそうにしていましたが、松葉杖を使わなければならないほどではありませんでした。

 現場に来た警察は、調書を渡すと言ったらしいのですが、結局もらいませんでした。調書に、ドライバーの名前や保険会社が書いてあるのですが、それがないので何もできません。警察に連絡したところ、調書を取りに行くためのアポを作ってくれました。2週間も先でしたが、コロナのせいかもしれません。

 医師からは、6日間仕事を休むようと言われました。2週間後に保険会社に電話したところ、医療費が5千ドル以上にならないと、休んだ日の給料の支払いはしないとのこと。医療費が5千ドル以下なら、仕事を休むほどの怪我ではないということだと思うのですが、これはどうやらハワイの法律のようです。

 ハワイには、無過失保険という制度があり、2台以上の車の事故の場合、損害が5千ドル以下なら、過失のあるなしに関係なく、それぞれ自分の保険会社が自分の損害を支払うということになっています。おかしな制度だと思うかもしれませんが、そうすることによって、誰に過失があったかを決めるための裁判をする必要がないからです。裁判に費用をかけなくても済むようにするための法律なのですが、けがで仕事を休んだ場合も、また救急車の利用料を支払うかどうかも、軽いけがだから支払う必要がないと主張して、裁判にならないようにするためかもしれません。

 息子は、首の痛みがなかなか取れないので、理学療法を始めました。それによって、医療費が5千ドルを超えることは間違いなさそうです。医療関係の仕事をしているので、N99のマスクをしていたのですが、それが幸いして、頭を強く打たなくて済みました。また、リュックサックをしていて、倒れたときに背中を打ったのですが、これも衝撃を和らげてくれました。

 旅行中に交通事故に遭われた方は、日本に帰ってから保険の手続きなどをすることは大変だと思いますので、必ずドライバーの免許証と保険のカードの写真を撮ってください。また、警察官からその場で調書の写しをもらってください。事故の様子が分かるように、写真を撮っておくことも後で役に立つかもしれません。

 もうすぐコロナが収まって、海外旅行が解禁になるでしょう。アメリカではもう16歳以上なら年齢制限なく誰でもワクチンを受けることができます。私の家族も全員終わりました。皆さんが、早くハワイに戻って来られることをお待ちしています。

不幸を幸せに変えた人たち

 服役中に出産する女性の受刑者に関するドキュメンタリーを見ました。ただ現状を淡々と見せるだけの気が滅入る番組でしたが、一つ感動した場面がありました。生まれてくる赤ちゃんの多くは、家族が引き取って育ててくれるのですが、引き取り手がいない場合は、養護施設で育てられます。その子たちを育てている、若く美しい黒人女性のインタビューに胸を打たれました。彼女はクラックベイビー(妊娠中にコカインを乱用した女性から生まれた子)でした。「自分の母から受けることができなかった愛をこの子供たちに与えることが、私に安らぎを与えてくれます。」

 

 映画「ソウル・サーファー」でも有名になったハワイのべサニー・ハミルトンさんは、サメに襲われて片手を失いました。彼女は、この事故には理由があると言います。片腕を失うということは、バランスを取らなければならないサーファーにとっては大きなハンディですが、それを乗り越えたからこそ、彼女は多くの人に勇気と希望を与えることができたのです。

 

 数年前、ある有名なオーストラリアの牧師がハワイに来たことがあります。彼は、生まれつき両手両足がなかったのですが、モーティベイショナル・スピーカー(やる気を起こさせる演説家)の牧師として活躍し、きれいな日本人女性と結婚しました。彼のように、自分の不幸を「利用」するというのは言葉が悪いですが、逆境を乗り越える精神は素晴らしいと思います。

 

 最近、事故で障害者になり、仕事ができなくなった先生の通訳をしました。コロナになってから、対面での通訳はこれが初めてで、1年ぶりでした。この先生は、文化大使として世界を駆け巡っていた方ですが、日本から留学生を呼ぶ活動をする団体を作ってオフィスを構えた直後、事故に遭われたのです。オフィスはすでに契約済みでしたので、結局使うことはできなかったのですが、家賃は支払わなければならず、収入もなくなってしまいました。

 彼は、若いころ障害者の子供たちを教えていたことがあり、彼らの純粋さがとても好きで、自分が障害者になって初めて彼らの気持ちが分かったと話しておられました。彼自身、とても純粋な方でしたが、毎週、教会の礼拝に出て、みんなに体の調子を聞かれると、事故のことが思い出されて、返ってつらいとおっしゃっていました。彼にも、障害者だから出来ることがあると確信します。

 

 「わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。」(使徒パウロからコリント人への第2の手紙12章10節)

コロナワクチンを接種しました

 昨日、ファイザーの2回目のワクチンを接種しました。私は、ファイザーの治験に参加したのですが、ボランティアの半分はワクチン、後の半分はプラシーボを接種します。去年12月に同居している息子がコロナに感染したとき、私は陰性でしたので、ワクチンを接種したのではないかと思っていたのですが、先月電話があり、実はプラシーボでしたとのこと。本物のワクチンを接種したいですかと聞かれましたので、もちろんと答えて、接種してもらったわけです。

 私の家族は、家内以外は全員職業上の理由で接種していますが、何ともなかったのは三男夫婦だけ。副作用が一番ひどかったのは長男の嫁で、モダーナでしたが、2回とも熱が出ました。同じくモダーナの次男は2回目に発熱、ファイザーの長男も2回目に発熱がありました。私は2回とも体がだるかったですが、熱は出ませんでした。接種した日よりも翌日の方がだるく、今書いているこのブログも、変なところがあったらそのせいにしてください。

 若い人ほどワクチンに対する反応が早くて、副作用がひどいそうですが、随分個人差があるようです。早く集団免疫ができないと、ウイルスがどんどん突然変異していくそうですので、これは単なる個人的選択ではありません。日本で接種が始まるころには、他の国でもうかなり進んでいると思いますので、ちょっと安心できるかもしれません。

 

 3月6日時点でのコロナの状況を表にまとめてみました。

 

米国

ハワイ州

オアフ島

感染者数累積

29,193,273

28,000

22,260

今日の感染者数

63,054

 

35

死亡者数累積

527,917

443

353

今日の死亡者

2,357

2

2

米国の人口が約3.3億で、ハワイは141万人ですので、ハワイ州の人口が国全体に占める割合は0.43%。しかし、感染者数と死者数が全体に占める割合は、それぞれ0.1%と0.08%ですので、全米の約4~5分の1です。地続きではないので、空港での厳しいチェックが功を奏したようです。ワクチンは、全米の8.6%が2回の接種を終えており、16.7%が少なくとも1回の接種を受けています。

 町をドライブしていると、車の込み具合はパンデミック前に戻った感じです。私たちが住んでいるコンドの近くのレストランも、以前はがら空きでしたが、昨日通りかかったら、かなり盛況でした。しかし、ワイキキはまだ寂しいです。特に、ホテルの稼働率はまだまだ。

 ここ数日、株価が反落しましたが、そのきっかけと思われる一つの理由は、米10年国債の金利がS&P500の配当率と同じになったことだそうです。通常なら、同じになることは株にとっていいのですが、今まで、国債の方が株の配当より低いという異常な低金利が続いていたので、その上昇が株の反落のきっかけになったというわけです。

 私の株を管理してくれているマネーマネージャーは、おしゃべりが大好きで、2週間に1回、ズームで勉強会をしてくれます。私は、株のことはよく分からないのですが、いつも彼のおしゃべりを楽しんでいる一人です。彼は、反落のきっかけは別にあるというのです。もし、国債の金利が株の配当率まで上がったことが理由であれば、国債はもっと売れているはずだが、そんなことはないとのこと。株が落ちた理由は、米国の会社が経済再開のために必要な資金を得るために、持っていた株を売り出したことが原因だと言うのです。だとすれば、今回の下落は経済回復の前兆ということになります。

 いくつかの州がロックダウンを解除し、経済が回り出す時期が近付いている感じです。ハワイも、一時は1日に300人以上の感染者が出ていましたが、10分の1くらいに減りました。ワクチンも、3つ目のジョンソン&ジョンソンが承認されて、5月末にはアメリカ人全員に行き渡るそうです。1日も早く日本その他の国からの観光客が戻るのを待っています。