もういい年なんだけど、年に見合ったものが欲しいと思うことが最近多い。
その一つが印鑑。

銀行の届出印とかマンションの賃貸契約とかも、三文判レベルで今まで過ごしてきたけど、例えば家を買おうとかするときにはさすがにこれでは・・・長年、ちゃんとしたハンコ欲しいなあ、と思ってたんだよね。

で、最近買いました。
京都の西野という印鑑屋さんの通販で。
ほんとは琥珀のハンコにしたいと思ってたんだけど、どうやら女性向きなのと、素材的に手彫りができないので機械彫刻になってしまうとのこと。
やっぱり手で掘って欲しかったので、一般的な素材にすることに。

象牙は高いので、オランダ水牛にしました。

$Kagurazaka Football Journal

そして今日届いたんだけど、いい!

実印用のは直径18mmで、フルネーム入るやつ。
文字はコンピューターで自動作成する店が多い中、この店は職人が手書きでデザインしてくれるんだけど、流れるような書体で、ハンコの円と絶妙にマッチしたものが届いた。
そして、水牛の角の重さ、押したときに印面が本当に平らに作られているので、印影が非常にきれい。
何だか自分の格が上がったような気がする一本でした。

一緒に作った銀行印は15mmで、これも非常にいい仕上がり。
無駄に銀行口座を作りたくなるわ得意げ

最近、やっぱりいいものを持つ満足感ってあるのね、と再認識してるところ。
不況と言われていたけど、ちょっとずつみんなが安物買いにストレスを感じ始めている今日この頃、本物のこだわりをもったものは、やっぱり売れるんだと思うよ。
以前、友人が西友に勤めていたことがあって、その内情を聞いたことがあるのだが、オッサンばっかりで、閉塞感もあって、かなり残念な感じだよ、と言っていた。
まあ、それはうちの会社も似たようなもんじゃ、と思ったが、どうやらそれ以上らしい。
確かに、タイタニック号よろしく沈み続ける百貨店産業は、現代的感覚に乏しいオッサンが牛耳っていて、既得権益を守って定年まで逃げ切ることを考えているような業界だ。
西友も、西武の廉価版的位置付けからして、押して知るべしだろう。

しかし、最近の西友のCMだけはキレてる。
ウォルマート傘下になった影響だろうか、かつてだったら考えられない挑戦的なCMを送り出してきているのだ。

「西友にとーりあえず、行けや♪」
と歌っている今のCM。
明らかにコピーがおかしい。
で、気付く人も多いだろうが、「にとーり」と「いけや」がヤケに強調されている感じ。
無論、「ニトリ」と「IKEA」という廉価家具業界の二台巨頭を指しているのに間違いない。

つまり、西友といえばスーパー。まあ、ユニクロと対抗した安いジーンズなんかも話題になったから、それなりに衣料品もあるのか、というのが一般的なイメージだが、いやいや、実は家具も結構安くていいんですよ、というアピールなのである。

かつてPEPSIやAPPLEで有名になったこの種の比較広告であるが、先鋭的な企業の専売特許かと思いきや、西友も堂々とやってきたというわけ。
もちろん、相手をこきおろして不快感を買う、日本人の土壌に馴染まないような内容ではないが、なかなか目の付け所が面白い。

今さらブルーハーツを宮崎あおいに歌わせた意外性と記憶に残るという点で、EARTH MUSIC & ECOLOGYも、アパレル大手のCMとしてはなかなか。
逆に(かわいくない)パフューム使って微妙だが、NATURAL BEAUTY BASICと、まあ関連業種の宣伝にはいやがおうにも敏感になる。

それに比べると「このままじゃいけないと思った」というキャッチコピーだけがやけに耳に残った我が社のCMはなんと残念なことか。
ほんとこのままじゃいけないと思うよ。
ついに3月に入り、半年に渡って準備して来たブランドのリニューアルデビューを迎えることになった。
ずっと忙しかったけど、2月には残業時間も100時間に達し、土日の休みもほとんどなく、結構しんどかったのは事実。こんなに忙しいの、東コレ出たとき以来だもんな。

その甲斐あって、3/3には日本橋、名古屋、京都に計4店舗がopen。
そして3/4の夜には、青山直営店のリニューアルパーティが開催された。

新規店舗がどこも年間1億クラスの店舗だから手を抜けない上に、青山の直営店はまた別格。
路面店って、何から何まで自分たちでやらないといけなくて、思ったより大変なんだよね。
店舗デザインの打合せは12月から始めて、ようやくフィックスしたのが2月上旬。
施工業者では、関連会社のOC○があまりに高いため、別の業者を選んだところ、OC○側からのねちっこい嫌味攻撃に遭い、それを収めるのに一苦労。
(同じように、ショッパー等ラッピング用品を全部新しく作ったけど、これも関連会社のアクロ○から横槍が入ってもめたり。。。)
それから店舗改装の承諾を得るために家主に交渉に行ったが、これが強烈に偏屈なおっさんで、すったもんだしながらなんとか了解を取り付けるまでに足を運ぶこと3回。
ようやく改装の認可が降りたと思ったら即工事。
改装前の備品撤去作業は3/14の閉店後、朝の4時までかかってぐったり。
改装工事中は、現場との調整・確認を取りつつ、50品目以上にのぼる店舗備品を買い揃え、パーティーの招待状を作り、ケータリングの手配を頼んだり、占い師を頼んだり(笑)、肝心のオープン用商品が結構間に合わないから、縫製工場を振り替えまくって無理矢理上げたり、ノベルティを用意したり、その間に決算があって、アンティークやディスプレイ備品を買い集めて200万円に上る領収書・経費の処理に丸2日費やされたり、棚卸しもあったり。
その間、アメリカとのやり取りもかなり煩雑で、店舗デザインが事後報告になったことにキレられて、何とかなだめながら、英語で店舗コンセプト、デザインを詳細に説明する資料を作ったり、ハンガーを新調したら全然納期間に合わないって直前にカミングアウトされていろいろもめたり。
路面店だからSECOMと契約して機材設置したり、サニクリーンにマットやモップの定期交換頼んだりといった地味な作業もあり。
で、とどめに、招待状を社内エグゼクティブに出していないことでボスの常務の逆鱗に触れちゃったりね。まあこれは指示もされてないし、あえて社内のおっさん達を呼んでなかったんだけどなあ。
まあそんなこんなで、もうわけわかんない状態で3月に入ってたわけですよ、とにかく。

3/3に4tトラックパンパンになるくらいの大量の什器備品と商品を青山に納品し、準備スタート。
名古屋や京都にスタッフを派遣しているから、人員的にも手薄な状態で、デザイナー達にも丸2日間手伝ってもらうことになった。
3/4、パーティー開始3時間前になってボスの常務登場。売り場のディスプレイが気に入らなかったらしく、そっから一気に手直し。。。もういいんじゃないすか、その辺は。と思いつつ、みんなで必死に手直し。
その間、続々と花が届いたり、ケータリング業者の対応したり、そして極めつけはお隣さんの店長が、工事中のクレームをつけてきて延々と文句言われたり。
パーティー前の夕礼とかをやる間もなく19:00になり、一気に客が押し寄せてくる。

というより、なんだこのおっさんの数は。
懸念した通り、社内エグゼクティブが来ちゃうと、それのお供も来ちゃうから、必然的におっさん比率がぐんと高まる。
会長まで来ちゃったもんだから、もう、なんてゆーか。あーあって感じでした。何しろ27坪のショップなんだから、ダメよ、そんなにみんな店内に居座っちゃ。
それでも、それを上回る顧客さん、そして雑誌編集関係を中心としたゲストが大量に押し寄せて、何とか様になりました。

しかし開始して15分も経つと、店内は満員電車状態。こりゃマズい・・・
圧倒的な女子空間の中、自分の居場所もなくなり、とりあえず店外か店の裏で、トラブル対処に専念することに。
シャンパングラス落下して割る定番トラブルに始まり、フィッティングルームの渋滞クレーム、帰る人に渡すお土産の補充、大混乱の中ぐちゃぐちゃになったストックの整理とかいろいろ対応しているうちに、気付いたら21:00、パーティー終了時刻に。
しかし、結構帰らないんだな、これが。特に昔からの上顧客が酔っ払って居座ってたりとか、エンジェルカードの占いコーナーが大人気でいまだ行列だったりとか。
結局最後のお客さんが帰ったのは22:00過ぎでした。
それから、パーティーの後片付け。
とりあえず終了したときは日付が変わってました。

達成感とか感じる余裕も全くなかったんだけど、翌日アメブロで検索してみると、このパーティーの模様がざくざくupされてるじゃないですか。
アルファベット表記のブランド名で検索してもらえばたくさん出てきます。ちなみに、当事者として、ブログ内に自分のブランド名書いちゃうと検索に引っかかるので書けませんが・・・
で、それみてじんわり達成感。
やっぱり、この仕事はハッピーを届ける仕事なんだなと。
とりあえずここまで長かったけど、まだスタートを切ったばかりです。
売上も全国的にまずまずだし、じわじわ育てていければと思うよ。
もうちょっと、頑張ろう。
meeさんのブログ読んで、そういえば昔mixiに江ノ電ブログ書いたなーと思い出して探してみた。

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江ノ電に乗ったことがありますか?
藤沢から鎌倉を結ぶ、単線の電車。
途中、民家の中をすり抜けたり、車道と併走したり、七里ガ浜の海岸線を走ったり。
木造の駅舎も郷愁を誘う、とても魅力的な路線です。

江ノ電は、現在10km余りの短い道程に15もの駅が設置されていますが、その歴史上では最大40もの駅が設置されていたこともあるそうです。
古くからのリゾート地であった湘南で100年以上走り続けている江ノ電にはこの他にも様々なエピソードがありますが、大学時代を藤沢で過ごした僕にとっても、横浜と並んで思い出深い存在です。

海と山に囲まれた古都鎌倉の、箱庭のような風情は今も昔も変わりませんが、そこを走る江ノ電もその風景に同化し、旅情をかき立てます。
鎌倉にお出かけの際は、車でも横須賀線でもなく、ぜひ江ノ電に乗って、途中下車の旅を楽しんで下さい。

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(写真:2006/11/3・junlo撮影)

3年以上前だけど、この頃結婚しようと思ってたんで(笑)いろいろセンチメンタルな感じだったんだなと。

去年の11月、鎌倉で評判のお寿司屋さんに行った。
鶴岡八幡宮から歩いて15分くらい、のどかな住宅地の中にひっそりと佇む「和さび」という店である。
古民家を改造したその佇まいは、一見さんを寄せ付けない雰囲気。
$Kagurazaka Football Journal
ここはカウンター越しにご主人がおまかせで握ってくれるのだが、ネタもシャリも小さく、しかしながらネタに一仕事を加える本格江戸前の鮨で、18貫と品数が多い。
金目鯛などは絶品だったが、一番美味しいのが〆の干瓢巻き。山葵多めで干瓢の甘みを相殺した大人の味。これだけを食べに行きたいくらいである。
大人数入れない店で、主人との距離も近いから緊張感はあるが、なかなか味のある店でおすすめだ。

ところでなぜこの店の話を書いたかと言えば、この寿司屋に行った日に今の彼女と付き合い始めたことを思い出したからだ(笑)

鎌倉といえば、七里ケ浜の珊瑚礁が今も昔も変わらぬ人気で、週末は常に長蛇の列だが、それ以外にも名店は数知れない。
和さび以外のおすすめといえば、やはり「宗達」だろう。
レストランも併設しているが、ここは贈答品としても気の利いた「黒松」という昆布の店である。
美術館のような店構えも必見だが、この黒松がまた絶品なのだ。
鎌倉駅西口から少し歩くが、わざわざ行く価値のある店の一つだろう。

これからもときどき、彼女と鎌倉に行こうと思う。