対談38『貝のように沈黙、それが今の日本』
鬱の宮高校の悲劇 番外編
対談38 『貝のように沈黙、それが今の日本』
賛成と言ったら嘘つきになる。
反対と言ったらイジメられる。
答えは沈黙。それが今の日本。
緑子: いきなり画像からか。
新作は間に合わなかったんじゃな(笑)
七雲: 解説です。
わかりやすいので、裸の王様に例えて言いましょうね。
「王様は服を着ている」というと嘘をつくことになる。
「王様は裸だ」というと、 お上に反する。
仲間ハズレになり、イジメられるかもしれない。
そうなると、ただひたすら沈黙するしかありません。
緑子: ネットを徘徊して、「王様は裸」派をギャーギャー攻撃してくる、
王様の腰巾着もおるぞ。
七雲: ああ、それは王様への忠誠心を示せる、絶好のチャンスですからね。
そういう精神的弱者も、ほんの数%以下ですが存在します。
緑子: いわゆるパシリ型じゃな。
七雲: 太鼓もち、腰巾着、御用聞き、先棒担ぎ、胡麻すり。
日本語はその手の表現に事欠きません。
緑子: よほどそういうタイプが多いのじゃろうなぁ。
逆の、独立自尊型を例える表現が、ほとんど見当たらないのに比べての。
七雲: いま現在のように、
王様のお墨付きで弱いものを叩いて回れる機会なんて、そう滅多にないことです。
おそらく戦時中以来、何十年かぶりでしょう。
そういう人たちが猛然とはりきるワケです。
緑子: だが、その腰巾着でさえ
「王様は服を着ている」とはまず言わんなぁ。
「服の有る無しに関わらず、王様への冒涜は許せない」
そういう論理パターンで誹謗中傷して来る。
七雲: 裸の王様を「裸じゃない」と公言するのは、やっぱり恥ずかしいんでしょうね。
ログに残るから、あとで責任も追及されますしね。
これができるのは職業的に嘘が仕事になってる人、
一部政治家や評論家にほとんど限られます。
緑子: でも私は「王様は服を着ている」と公言するほうが、
まだ100倍もマシだと思っているぞ。
「私も王様は服は着てないと思うが、服を着ていないというあなたの意見は許せない」
こんなのもう支離滅裂。
いくら自分を糊塗しながら点数を稼ぎたいからと言って、
あまりに内容が酷すぎる。
子供に聞かせられる内容ではない。
もし本当にそう思ってるなら、色紙にでも書いて床の間に飾って、
20年後の家族にも見せてみるといいと思うがの。
対談37『あのさー。なんか格好悪いよ、その姿』
鬱ノ宮高校 番外編Q&A
対談37 『あのさー。なんか格好悪いよ、その姿』
七雲: 前回言ってた、新作絵ができましたっ。
緑子: どっちの絵じゃ。
七雲: 私です。
緑子: なんだお前か。
また媚び媚びの笑顔なんじゃろ。
七雲: 緑子ちゃんは仏頂面が多いですからね。
緑子: いいから早く見せてみい。
緑子: 上がまぶしい、という意味か。
七雲: いいえ。 単に管理人がこういう構図を描きたかっただけです。
緑子: 製作者の意図なんてそんなもんじゃの。
ところでタイトルの意味はなんじゃ。
七雲: 最初はポスター用の一連の文章だったんですよ。
結局は上がそう言うから、
そう 言ってる だけじゃん。
なんか格好悪いよ、それ。
緑子: なるほど。
文字数を3行とも合わせてあるんじゃな。
七雲: ええ。 でも3行目は反感を買いそうなのでカットしました。
緑子: ここで言ってりゃ同じことだろ。
しかも長くなってるし (笑)
対談36『誰でも見識ぶれる魔法の言葉♪』
鬱ノ宮高校 番外編Q&A
対談36 『誰でも見識ぶれる魔法の言葉♪』
七雲: 今回は久々にポスターですよ。
緑子: なんだ、画像はいつもの使いまわしじゃないか。
七雲: 最新イラストはただ今、鋭意製作中です。
緑子: エヴァみたいなこと言うな。
七雲: いや、ホントに描いてるんですよ。
緑子: しかし…私ら人気ないよなぁ。
七雲: 管理人初のオリキャラなんですけどね。
緑子: …んで。今回の標語は何じゃ。
七雲: これです。じゃんっ。
緑子: ああ。
赤提灯でくたびれたリーマンが愚痴ってると、
100回中99回は出て来るフレーズじゃな。
七雲: えっと私たちは高校生設定なので、お酒の話はよくわかりませんが、
確かにフィクションでは良く見る光景ですね。
まだ夢をあきらめ切れない新入社員に向かって、
特に多用されるフレーズかと。
「それは理想論だよ」
これさえ言っておけば、
「先輩がなんか凄ぇ重いコト言ってる」と感心してくれる、
マジックワードですからね。
緑子: 先輩がどんなに無知でも努力不足でも中身カラっぽでも、
新人の迷いを一瞬で吹き飛ばしてしまう魔法のフレーズじゃ。
実際は中身カラっぽの言葉なんじゃが。
七雲: そう。
要するに「何もするな」と言ってるだけですからね。
緑子: 今夜も、日本中で言われるんじゃろうなぁ。
対談35『現実教という新手の宗教の信者たち』
鬱ノ宮高校 番外編
対談35 『現実教という新手の宗教の信者たち』
緑子: ……しかしなぁー。
そこまで主体性の無い人生って、ぶっちゃけどうなのよ?
万が一「上」が命令してきたら、企業犯罪すら拒否できんのだぞ?
せっかくこの世に産んでもらったのに、あまりに侘びし過ぎないか?
七雲: さぁ。……どうなんでしょう。
ただ、私たちに文句中傷をぶつけてくる人たちがこうも多いのをみると、
理想を嫌い現実に膝をつく処世術は、実際はあんまり楽しくないのかもしれませんね。
もし満足していたら、誰かに八つ当たりする必要もないでしょうし。
緑子: 1+1=3を受け入れることは、
自分に嘘をつくことじゃからな。
嘘はヒトに多かれ少なかれ、必ずストレスを与える。
つかれるほうにじゃない、嘘をつくほうにじゃぞ。
七雲: みんなと一緒に赤信号を渡って万事オッケー、
とはならないんですね。
緑子: だが、そのストレスの解消法は至って簡単。
1+1=2と、子供にもわかる正論を言うだけ。
赤信号なんぞ、誰に命令されたって渡らなければよい。
全員が渡らなければ、全員をクビにするわけにもいかぬわ。
七雲: おカネの心配は、後からどうにでもなりますしね。
緑子: 「空気を読まないで 子供じみた理想論を振りかざす、
現実から遊離した 適応能力の無い連中」が、
特にクビにもホームレスにもならず、
普通に適応して楽しそうに暮らしている「現実」をちゃんと見ればよい。
また
「現実現実と常に 現在の実力者を擁護する側に立ち回り、
人格円満でバリバリのやり手のはずの自分」が、
残念ながらさして出世もせず大して尊敬もされていない「現実」を、
素直に見つめ直せばよい。
そうすれば自分たちの現実追認至上主義が、
「現実的」にもさほど有利とは限らないことが理解できよう。
七雲: ……でも。
ある種のタイプの人とっては、
「上に逆らう」という行為は、
それだけで気が遠くなるくらい怖いことみたいですよ。
緑子: けっ。 なら好きにしろ。
こっちは自分の足で立ってるんだぞ。
立とうとしない他人の面倒まで見ていられるか。
言いたきゃ1+1=2くらい、自分の口で言え。
七雲: どっちに転んでも、たった何十年かの人生に変わりはないんですけどね。
「上」に従属してれば、王侯貴族になって200年以上生きられる、
というなら私だって考えますが。
緑子: 一応言っておくが、このブログの管理人は、
たとえ上司や国や多数派が相手でも、
自分が正しくないと思ったことは拒絶できるよ。
七雲: ていうか……
それが ここまで異端の少数派、という現状にまずビックリです。
緑子: 「正論は間違っている」 などという破綻した屁理屈に、
誰がどうあろうが少なくとも自分だけは組みしない。
……こんなつまらぬ駄文じゃが、常にそういう気構えを持って書いておるし、
また常にそのくらいの覚悟を持って実人生も生きておる。
七雲: ……なんていうか……大上段に偉そうに言うほど、
大したことじゃないんですけどね。
でも、多くの人達がこれほどまでに何も言えないとは……正直思ってませんでした。
……もちろん薄々は感じてましたよ。
でもまさかここまでとは……。
絶句です。 本当に、驚きました。
緑子: 何歳になっても、新発見ってあるんじゃな。
七雲: できれば知りたくなかった新発見ですよ。
「自分が正しいと思ったことを発言する」
……それって全世界的にはごく当たり前の、フツーの価値観ですよ?
なんで世界3位の先進国の国民にできないんです?
「自分が正しいと思わないほうを選択するのが、大人の生き方」?
奴隷の人生訓みたいで、聞いててゾッとしますよ。
緑子: ここでいくら熱くコボしても、どうせ届かんよ。
我らにそれほどの影響力はない。
……ところで、思ったんじゃが。
七雲: ? なんでしょう。
緑子: この記事を非難するとしたら、どんなのが来るじゃろう。
「現実は1+1に置き換えられるほど、単純な問題ではない」
……とかかな?
七雲: ああ、たしかに。
「暇人の言葉遊びにかまってる暇はない。
我々には現実に経済を回していく責任がある」
とかもアリですね。
緑子: ……二言目には現実現実か。
「現実教」という、新手の宗教の信者みたいじゃな。
七雲: もし、「現実」を優先して人命すら軽視するようになったら、
さすがにちょっと自分を疑ったほうがいいですよ。
正常な判断がもうできなくなってる証拠ですから。
対談34『赤信号も命令されればみんなで渡る』
鬱ノ宮高校 番外編
対談34 『赤信号も命令されればみんなで渡る』
七雲: 前回の続きです。
もし「上」が1+1=3と言い出したら、
あなたはどうしますか?
緑子: 仮定の話とは言え、
それだけ聞いてるとなんだか馬鹿みたいなテーマじゃな。
こんなくだらんコトを殊更に議論しなければならない、
という事自体がもうくだらなくてたまらん。
七雲: 「上」とは、上司・会社・学校・行政・国家など、
「逆らうと不利益が起きる相手」です。
緑子: 私の考えは前回述べた。
1+1が2なのか3なのか、ウヤムヤにしてるような人間を、
他の面で信頼しろといっても土台無理な話じゃ。
七雲: そのウヤムヤを彼らなりの美辞麗句で飾ると、
「理想論を振りかざさない、現実に即した大人の対応」
とかになるんでしょうけど。
緑子: さすがは言霊の国、物は言いようじゃ。
だがのぅ、1+1=3を否定できなかった瞬間に、
その人の放つ言葉は輝きと信頼性を失う。
「私は上の状況次第で、いつでも真実が言えなくなる人間です」
そう看板ブラ下げて歩いてるようなものじゃからな。
テレビの「硬骨」コメンテーターたちが、
突如生彩を失った感があるのも、要はそれじゃよ。
これはつまり人間性の問題であり、試金石なのじゃ。
七雲: 1+1は何?……なんていう言葉遊びのうちはまだいいです。
でももし……
上司が「リコールになったらウチの会社が傾くから、
プレーキの欠陥は公表するな」と命令してきた時、
理想論を嫌い現実に従うタイプの人間が、
「いいえ。絶対に欠陥を公表すべきです」と拒絶できますか?
妻子を路頭に迷わす覚悟で、ですよ?
緑子: 残念ながら理屈的にはかなり困難、
ということになるわなー。
そもそもみんながみんな拒絶できてたら、ここまで企業不祥事は頻発していないよ。
七雲: 言い方を変えると、
1+1=3にすら反対できない人は、
状況によっては容易に不祥事の加担者になりうる、とも言えます。
緑子: だから試金石だと言っておる。
流れに身をまかせ、長いものに巻かれて、周りの顔色を窺い、群れから決して離れず、
上が言えば1+1が 3にも 4にも 0にもなる。
それでは「上」がモラル違反を命令してきた場合に、拒絶するのは難しかろう。
七雲: 仮に個人一人一人が善良であったとしても、
企業ぐるみ地域ぐるみ国家ぐるみの犯罪や不祥事は、
そんな風土では逆に起きやすくなる……とも言えます。
緑子: 善良だから一人なら渡らない赤信号も、
命令されればみんなで渡る。
……というヤツか。 悲しい話だ。
七雲: 続きます。






