6月1日から起ち上げたこのブログの最初の1ヶ月間の集計が出ました!。


アクセス者数(UU:PCのみ)・・・3305人

PC(PV)・・・5159

モバイル(PV)・・・1166

総アクセス数(PV)・・・6325


総アクセス数で300PVまで行ったら、祝杯をあげようって言ってたのに、その21倍のアクセスをいただいたんですから、本当に出来過ぎです。これも、みなさんがアクセスしてくださったおかげです。ありがとうございます(^^)。


それに今、目標にしているランキングサイト「にほんブログ村」での人気記事順位も「ファンタジー小説」「子供あり主婦」ジャンルで、よくランクインさせていただきました。本当にありがとうございます(^^)。


みなさんがブログを読んでくださった後、にほんブログ村のアイコンをワンクリックしてくださると、そこでのブログ順位もアップして、もっと読んでいただけるようになります。


応援してくださってるみなさん、時間がある時だけで結構ですから、最後のアイコンをクリックしてもらえると、私ももっとモチベーションが上がります。


よろしくお願いします。


ペタはとうとう昨日300ペタを越えました。すごいですよねー(^^)。


みなさん!。この1ヶ月間、本当にありがとうございました<(_ _)>。


これからも、みなさんに楽しんでいただけるように精一杯がんばりますので、よろしくお願いします(^^)。





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今回も本当にありがとうございました(^^)。ゆうべ、とりあえず

3人で祝杯をあげて来ました(^^)。その時の会話から、言って

たことをまとめて今回の3人の感想にします。



Tちゃんママ:


今回のシンクロニシティーは良かった。


最初、「うわっ、長い!」って正直なところ思ったんだけど、読

み始めたら、「あ~、ここで終わっちゃうの~?。もっと読みた

~い!」って思っちゃった時点で、「ほづみさん、うまいなあ

(^^)」って満足しちゃった(^^)。


たぶん、これって連載の醍醐味でしょ?。


それに、ストーリー的に、私も瀬臼先生の神話クラスに出たか

ったって思ったわ。世界神話と日本神話って、そういうふうに

リンクするって考え方はありよね。まだ、インドだけだけど、こ

れからもっとシンクロして行くような気がしたわ。


ヤマトとミナト。出て来たわね(^^)。こういうことなんだね。


たぶん、美子ちゃんは私の好きなキャラ(^^)。でも、神とは関

係ないと思ってたら、やっぱり神話の住人なんだねー。しかも

ドク太を引っ張って行きそうじゃない?。両道入姫皇女(ふた

じのいりひめのひめみこ)とか弟橘媛(おとたちばなひめ)とか

知らなかったけど、日本神話も興味が出て来た。


国産みって、ちょっとえっちっぽくていいね(^^)。でも、今の時

代で考えると、会社を作ることに似てるのかな?とか、思っち

ゃった。でも、国って実体があるからちょっと違うのかな?。


カフェ救世主(メシア)も行ってみたい喫茶店だよね。あの喫

茶店のイメージってこの近所に本当にあるんでしょ?。行って

来ようよ、近いうちに・・・(^^)。


日常で感じてたけどそれをちゃんと調べたことがなかったよう

な親近感の持てるテーマが「へーっ、そうなんだ」って感じに

書かれてるのがいい。


今回は満足(^^)。次回に期待は続く、って感じかしらね。



Mちゃんママ:


いい所は、だいたいTちゃんママと一緒だから、そこはそっち

にお任せするとして、いくつか疑問が出て来てる。


イザナギとイザナミを調べたら、兄妹の関係みたいでしょう?。

神話では近親相姦が日常的に出て来るのはなぜかしら?

っていう疑問。


ヤマトタケルはやっぱり奥さんがたくさん居て、アラブに行か

なくても日本でも一夫多妻制は不思議なことじゃなかったんだ

って、旦那に言ったら、「江戸時代には大奥があった国なのに、

何言ってんの?。」って逆にバカにされちゃって、その辺の認

識は150年くらい前と今では、全く変わってるんだ、って、意外

だなーって感じた。私達が当たり前だと思うことって、そんなに

浅い歴史でもそうだって思ってる自分が少し不思議に感じた。


聖書にはノアの方舟の話があって、大洪水の話が出て来るけ

ど、「神々の指紋」のアステカの話によると、文明の崩壊のパ

ターンは洪水だけじゃないでしょ?。最初は洪水、次は風の

蛇、3番目は火、4番目は血と火の洪水の中の飢餓、で死

んで、今が5番目の太陽の時代だって、書いてある。


でも、日本もイザナギ、イザナミの時、大洪水だし、やっぱり洪

水は必ず出てくるのかしら?。


今の時代だから、ちょっとドキッとするでしょ?。でも、この元の

話、すごく前に書かれてたって聞いてるじゃない?。これも不思

議。


インド神話が日本神話に融合したところは、すごく納得した

(^^)。それから柴田くんが、シヴァと大黒天とが掛け離れたイメ

ージで、アイデンティティーを保つのに苦労するところはリアリ

ティーがあった。


私も授業に出てみたいと思った。うちの苗字は神様のどれか

に当てはまったりしないかなあ、とか、神様の辞典とか探して

みようかなあ、とか思い始めてる。


喫茶店は私も行きたいと思った(^^)。立地のモデルは国分寺

だけど、店の中の感じはこの近所なんでしょ?どこがこのお話

のモデルっぽいところなのか、知りたいと思った(^^)。


今のところ、説明で世界観を共有させてくれようとしてるんだと

思うけど、そろそろ、説明じゃない事件を期待し始めてる私が

居るんだなあ。魅力的なキャラが出て来てるのに、話してるだ

けだと、次回もランキング・トップはキツイかも・・・とか、思って

る。Kちゃんママが書いてたパーシー・ジャクソンも読んでるん

だけど、登場人物が事件に巻き込まれて行く中で、説明されて

行くっていう感じで、すごくすんなり読める。


私も、パーシー・ジャクソンに、ハマッて来てる。アメリカの探偵

作家クラブ賞を受賞してるリック・リオーダンと比べたら、申し訳

ないんだけど、なんだか、私の中では、どっちが面白くなるの?

って比べてる(^^)。


最近は、本当に、学生の頃より、本を読んでるかも知れない

わ^_^;。


でも、本当に面白い環境を提供してもらって、Kちゃんママと

ほづみさんには、とっても感謝してる。ありがとう(^^)。


今回は、長いのに「ここで終わっちゃうの?」ってもっと読み

たかった。いい感じだと思いまーす(^^)。



私(Kちゃんママ):


Mちゃんママは書評家になれるかもね(^^)。


私は、今回も面白かった。3人共通の感覚だね。長いのに

「ここで終わっちゃうの?」って言う感覚。これは、いい感じ

だよね(^^)。


実は、「JUNよ、何かに憑かれてるようじゃな。こんなに長いの

を載せるのはやめておくれ。そんなに暇じゃないんじゃ。」って

いうようなメッセージをくれた人がいて、暇がある時に読んで

ください、(長くてもほづみさんにもらった原稿を載せるのは)

やめません、みたいな返事を返しちゃって自己嫌悪。たぶん、

私が書いてると思われたみたいなのね?。


で、どうしてそんなことを言うんですか?、今後の勉強のため

に教えてください、みたいな返事が出来ればいいんだけど、

それが、出来ないんだなあ。ガチ、バトルモードみたいなのは

改めよう、と反省しました。


でも、1つだけ言い訳させて。長い文章を渡されても、それを

掲載出来るようにアメーバブログ選んだんだよ(^^)。


それから、単行本て長過ぎる気がしてたんだけど、この掲載

方法だと、面白いと感じると、さかのぼって読めて嬉しいです、

ってメッセージももらえたの(^^)。これは、嬉しかったなあ。


ブログテーマの「連載小説『同時生起(シンクロニシティー)』」

を、新しいのが水曜日に出る度に最初から読んでくれるんだ

って。だから、もう5回読んでるけど、だんだん面白くなってま

すね、って(^^)。ありがとうございます。


それから、Mちゃんママに1つ言っておきたいことがある。


パーシー・ジャクソンは神様っていっても、オリンポスの12神

だけだよ。まあ、最大の敵は、その親タイタンになって行くっ

ぽいけど、これ(シンクロニシティー)は世界の神話がどんどん

出て来る。だから、話の中に織り込みきれない所を、最初に

世界観として出してくれてるんじゃないかなあ、って思うんだけ

ど、どう?。


いろいろ調べたんだけど、指輪物語は「クトゥルフ」、パーシー

・ジャクソンは「オリンポス12神+1」、ナルニア国物語は「聖

書」、とか、ベースになるもので考えて行くと、この「同時生起

(シンクロニシティー)」って、ものすごいベースの量を下敷きに

してるわけでしょう?。


なんか、そのすごさが原稿を拾った時に伝わって来たから、

今、こういうふうになってる気がするのよ。じゃなきゃ、ママ友

3人で、発表したら?なんて言い出すかしら?。


もしかしたらファンタジーの設定のベースとしては世界最大

なのかも?と思い始めてるのよねー、私は。


きっと、この世界観の1部を使えばすごい小説が書けるん

じゃないか?とか、思ってる。っていうか、この辺は旦那の

受け売りだけど^_^;。


世界神話の核心部分はつながってるっていうのは、なんか

判る気がするし、神は、神の似姿で作った人間と交わって

来た、とか、設定だけでもすごいなあ、と思ってるんだ。


たぶん、日本の神様って世界で見たら特殊なんだと思うか

ら、世界的なスタンダードにはならないかも知れないけど、

日本人が読んで、こういう世界観は日本人的にはありかも

?、って思ってくれたらすごくない?。


なーんて、消化不良のまま話してても収拾がつかなくなる

わね。


じゃあ、みんな、近いうちにモデルの喫茶店に行って見る

ってことで(^^)。



以上、取りとめもないママ友の会話をまとめてみました。


現場では、それぞれがクロス・トークしながらなので、作品

よりはるかに長くなってしまいそうで、いつものような1人ず

つみたいな感じでまとめたんですけど、今回の話で、みん

な、それぞれに自分でも本を読んだり、ウィキペディアで調

べたり、その他のものを見たり、いろいろ関わってくれてる

んだなあ、と思いました。


感想と言うより、おしゃべりに付き合わせたみたいになっ

てごめんなさい。


でも、なんだか充実した感じで、帰って来ました(^^)。




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ほんとーに、ありがとうございます<(_ _)>!


ほづみさんの「同時生起(シンクロニシティー)」がランキングサイトの「にほんブログ村」で「ファンタジー小説人気記事」第1位を獲得しました!!!。


本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます(^^)。なんか、嬉しくて嬉しくて・・・。


ほづみさんの作品なのに、自分の書いたモノのように嬉しくて・・・。


これって、母親ならわかると思うんですけど、子供が誉められると、自分のことのように嬉しいっていう感じ(^^)。


それに、予告編が、なぜか同じ「にほんブログ村」の「子供あり主婦人気記事」第1位なんです^_^;。これも、嬉しい。ありがとうございます。だって、私が当初想定していたターゲット層に届いているってコトでしょう?。


でも、さすがほづみさん!。1位ですよ、って知らせたら、


「よかった・・・。今までJUNさんネタではファンタジー小説部門で1位があったのに、僕はこんなに応援してもらってるのに作品で1位が取れない・・・、ってほんの少しですけどプレッシャーになってて・・・^_^;。これからも作品で1位が取れるように、僕もがんばります。あ~、少し気が楽になりました(^^)。振り返ると、あの『今回は酷評!』っていう感想をいただいたところから、違うフェーズに入れたっていうか、とにかくJUNさん達と出会えて、僕はなんてラッキーなんだろう!、って思います(^^)。本当にありがとうございます(^^)。」


ですって(^^)。ほんの少しだけど、プレッシャーを感じてた、っていうのが思ってもみなかったコトだったので、とても意外で、でも、その分、リアリティーがありました。


人の身になって考えているようで、プレッシャーを与えたりしてしまうものなんだ、というのはスゴく勉強になりました^_^;。そういうことにも敏感な、素敵な女になりたいなあ、と思いました^_^;。


とにかく、連載を10回するうちに、ブログ村で作品が1位になれたらいいなあ、という夢は、かなり早い段階で達成できました!。1つゴールをゲットしました。今日は例の3人で乾杯しようかな(^O^)V。


皆さん、本当にありがとうございました。これからもがんばって行きますので、作品を読んでくださいね。応援、よろしくお願いします(^^)。



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5、カフェ救世主(かふぇメシア)
Cafe Messiah



 大学を出て、駅に向かう坂の手前にある喫茶店に歩いて

行った。


通いなれた喫茶店『カフェ救世主』。救世主と書いて、メシア

と読む。マスターは「メシヤ」と読ませたかったんだそうだが、

スペルがMessiahなので、メシヤとは読まないって、昔、

お得意様だった時事英語の先生にたしなめられて、カタカナ
表記はやめたんだそうだ。 


 カランカラン♪。カウベルの音。ドアを開けるとカウンター
越しに美子の顔が見える。こっちを見ながらにっこり微笑ん

で、「いらっしゃいませ。」と言う。隣にはサイフォンでコーヒー
を落としてるマスター。はじめてこの店に入った時から、マス
ターって歴史の教科書に出て来るフランシスコ・ザビエルに

似てるなあ、と俺は思ってる。小声で「ザビエル・マスター」

って言ってみる。


 「イエス様と言いなさい。イエス・キリスト様と!」

 「あは、聞こえちゃった?。Yes(イエス)。」

 「バカ。」 


 俺を見ながら笑ってる。ここに来ると落ち着くんだよなあ。


 「ご注文は?」


 カウンターから出て来て、オーダーをとる美子。綺麗な足

だなあ、といつも嬉しくなってしまう。いい女だなあ。美子。

 

「えっ?、山門先生の彼女なんですか?」


 突然、大黒君が言う。


 「!」


 美子は驚いたような顔をする。


 《どうしてこの人、そんなことわかるの?》


 あ、美子の思いがテレパシーのように伝わって来た。

俺も、念じてみる。


 《テレパシーみたいにわかっちゃうからだよ。俺も今日、

こんなコトができるようになったみたいなんだ。》
《いいえ。あなたはもっと前から出来てたわ。気付いていた

かどうかは別だけど・・・》


 「ほらね。やっぱりドク太は出来てたんだよ。」

今度は突然、根本が言う。こいつらとは周波数さえ有って

れば言葉は要らないってコトなのか・・・。


「俺、コーヒー。」
「僕はクリームソーダ。」
「俺はアイスコーヒー。」


 柴田、大黒くん、根本の順に言う。


「ヒロシは?」
「俺はピラフとブレンド。みんなは食べないの?。」

「うん、今はいい。後で頼むかも知れないけど。」
 柴田が言って、ほかの2人もうなづいた。


 美子がオーダーを取り終わってカウンターの中に入って
マスターに注文を伝えてると、柴田が言った。


「綺麗だなあ、彼女。美子ちゃんて言うんだ?。
苗字は?。」
「みなと。『みなとみこ』って言うんだ。ミナトは水門っ
て書くんだ。」
「山門と水門か。それじゃまるで日本だな。」


 根本が
「瀬臼が次の国産み(くにうみ)にドク太は必要だって
言ってたのは、これと何か関係あるのかもよ?。」
と 意味不明なことを言った。


「そうだなあ。それ、あるかも知れねーな。」
 柴田が相槌を打った。


「何だ?、くにうみって。」

「元々、日本はイザナギノミコト、イザナミノミコトが国を

産んでいったとされている。大八洲(おおやしま)って
言うんだけど、それを治めたのがニニギノミコトってこ

とになる。」


「ふーん。でも、日本はもうあるじゃん?。何でまた、
国産みが必要なんだよ?。」


「国産みって、神様がえっちして子供として産んで行くん
だよ。大洪水の後で兄妹だけが生き残り陸地にたどり着いて
山や樹木のような高い物の周りを回ってのちにに交わるもの
の交わり方が正しくなかったために最初は肉塊や動物が生ま
れちゃう。その後、神々から適切な交わり方を教えられて、
ようやく男児や女児が生まれるという話だ。その頃の話なの
に対馬や五島列島や、小豆島とかまで産んで行くんだ。記述
上よくわからない島もあるが、大島の1つが北海道だとすれ
ば佐渡島や比較的小さな島まで詳しくわかっていたことにな
る。それよりも不思議なことは・・・」


 柴田は、いったん、そこで間をおいた。


 「世界中で神話に必ず含まれているのが『大洪水』の話
なんだ。必ず出て来る。そして、その時、必ず神も現れる。
現人神(あらひとがみ)の形をとってね。」


 柴田は、何か考えてるようだった。俺の顔を見ているよ
うで焦点は壁を突き抜けた辺りに合ってるようだ。


 根本が、

 「ドク太は日本神話は詳しいの?。」

と言った。


 「いや、詳しくない。むしろ知らない方かも・・・。
国産みの話も何となくは知ってたけど、どの島を産んだと
か全然知らなかった。なんか、大洪水って言うと、聖書の
ノアの方舟の話かな?とか思っちゃうんだけど・・・。」


 柴田が、さっきの姿勢のまま、独り言のように呟いた。


 「ドク太は恨みを感じていないんだから、ここから先は
話すべきなんだろうか?。」


 恨み?。全く意味のわからないことをまた言われた。


 その時、美子がみんなのオーダーを持って来た。それぞ
れの前に注文した飲み物と、俺のところにはピラフ。


 「美子ちゃんも一緒に聞いてくれないか?。」

 柴田が言った。


 「私はテレパシーも使ってくれれば、仕事しながらでも
問題なく聞けますけど・・・。」
「あ、そうだね。キミの祖先は誰?。」
「両道入姫皇女(ふたじのいりひめのひめみこ)だって、
聞いてます。でも、どうしてだかわかんないんですけど、
自分では弟橘媛(おとたちばなひめ)の気持ちが
わかるような気がしてるんです。」
「ん~。やっぱり一緒に聞いて欲しい。」


「マスター、悪いんだけど美子をしばらくこっちに居さ
せてもいい?。」


 俺がマスターに声を掛けた。 


「ああ、いいよ。ただし、皆さんで何か一品頼んでくれ
たら、って言うのはどう?」
「しっかりしてるなあ。でも、ここのは本当に美味しい
んだぜ。何か頼めよ。メシアって名前だけど、本当は、
メシヤ(飯屋)って名前にしたかったほど、喫茶店なの
に美味しい料理を出してくれるぜ。インド神話の世界の
住人のキミ達には種類の豊富なカレーはどうかな?。」


 柴田は、ポークカレー、根本はビーフカレー、大黒く
んはチキンキーマカレーを頼んでるのを聞いて、ピラフ
はすぐ終わってしまいそうだから、俺もポークカレーを
追加した。美子はアイスミルクのピンク(イチゴ・シロ
ップ入り)と俺のピラフを少しちょうだいって言った。


 例によって柴田は、要点をまとめて話すから、各論や
質問は後ほどってコトでいいか?と訊いた。俺は、それ
がいい、頼むって答えた。



 恨みがあって怨霊化する。ドク太には、幸か不幸か、
ヤマトタケルが自分の祖先だという自覚はない。でも
いつか覚醒した時のために、日本の神の流れをくむド
ク太は今から話す内容は覚えておいてくれ。


 怨霊化する恨みとは、自分の子孫を根絶やしにされ
て霊を祀ってくれる子孫が居なくなることなんだ。自
分でゲイになった人や、何かあって子孫が出来ない人
は現世では力を持つが怨霊化することはない。でも、
ヤマトタケルノミコトは仲哀天皇の父と言われている
し、仲哀天皇の母親は両道入姫皇女と言われている。
つまり、ドク太と美子さんということになる。


 そこで仲哀天皇を見ると、奥さんの神功皇后が神が
かりになり、新羅を討てといわれた時、それを信じず
に国内で動いた。そして、神の祟りで崩御(ほうぎょ
)することになる。その後、神功皇后は武内宿禰との
子という噂の応神天皇を立てるため、仲哀天皇の子を
全て葬り去る。このことから、仲哀天皇も殺されたと
考えるのが妥当と考えられる。


 つまり、日本の歴史には、天皇の系図の中に神話が
入り込んでいるんだ。歴史と現存する事実の間にステ
ータスが入り込んでいる国なんだ。血統を重んじるの
は正当性をどう伝えるかに掛かっている国だからだ。
もっと言うと、時の権力者が神の時代にこういう系図
があったから、この継承方法は正しい、と後付けで、
改ざんして来た歴史があるってことなんだ。


 ヤマトタケルは「日本武尊」と表記される。しかし、
元々は「倭建命」と書いた。漢字の研究が進み、大き
な和、つまり「大和」を、小さくて卑しいものという
意味の「倭」という字を当てられていたことがわかり、
表記そのものも変わって行ったらしい。中華思想の奢
り高ぶりを示す一例だよね。でも、そっちではなく、
タケルの方に注目した場合、日本建国の神、という意
味になるとは思わないか?。


 そこで、よく考えてみてくれ。本来なら血筋は根絶や

しにされた筈のドク太がなぜ今、ここに居るのか?。


美子さんがなぜ存在するのか?。


 神々はその後も人間と交わり続けているってことな
んだ。だから、ドク太も美子さんも居る。そして、そ
れが神々の意志なんだ。


 もう少し戻って考えてみる。日本最大の怨霊として
考えられているのは誰だ?。大国主命(おおくにぬし
のみこと)だといわれている。だから出雲大社で、今
も祀られているし、世間が神無月という時、出雲だけ
は神在月ということでもわかるように、神々が国譲り
の儀式を行う時は、神々が一斉に出雲に集まってしま
う。各地域の神々はみんな留守になってしまう。そこ
でその留守番として恵比寿講といわれるお祭りをして
留守神をおくようになった地方もたくさん出て来た。


 つまり、日本人は外来の神も認めるようになってい
った。国内の神が居ない時は留守神として外来の神も
お祭りしよう、ということになって行った。その結果、
葦原中国(あしはらのなかつくに)つまり「日本」は、
天津神(高天原に降臨した天の神々)が国津神(日本
固有の神々)から国譲りを受ける神話を残したにも関
わらず、日本をニニギノミコトに譲った大国主命は、
海に消えて怨霊と化したということになる。子孫が、
本来活躍できる場を天津神達が奪ったからだ。自分を
祀ってくれる子孫が或る意味、違う世界に行ってしま
えば大国主のような大怨霊になっても不思議はない。


 だからこそ、1番大きな社殿は出雲大社なんだよ。
日本を治めていた大怨霊を鎮めるための社だからね。

 また大国主の大国が「だいこく」と読めることから
大黒天とする民間信仰も普及している。


 例を挙げれば「七福神」だ。日本の神様は恵比寿様
だけだと言われている。だけど、夷、戎、胡、蛭子、
恵比須、恵比寿、恵美須・・・と様々な表記をされて
いるように北方由来の神であるとする説もあるし、外
来神としての可能性が高いとする説も多い。


 ここでつながったと思うが、俺達インド由来の神々
も、日本では日本の居心地があって、それはそれで
暮らしやすい面もある。もっとも沙羅のように、イン
ドではとても尊敬される神なのに、日本ではヤキモチ
妬きの神にされて暮らしにくい神もいるけどね。


 授業の最後の時間に瀬臼が言ったんだ。もし今後、
神々に動きが出てきた時は、ヤマトと同じ思いでつな
がっている大黒天の一族、つまり俺(柴田)が、ドク
太に神話クラスで学んだことを伝えてくれ、って。


 そこで、教授棟で話していた内容に戻りたいんだが
何で聖書の研究という名目で、神話クラスの一人一人
に自分が何者か気付かせるような授業が必要だ、と、
瀬臼は思ったのかが知りたいと思わないか?。


 瀬臼がした預言はこうだった。


「天地創造の元に戻って、新たな秩序を地球が求めて
いる。人間が伝えている神話の世界は表層に過ぎない。
本当は人間の営みはもっと前からあった。なぜなら、
聖書にもあるように、神は人を『神の似姿』で作った
からだ。体も心も神と人間を区別するのが難しいくら
いに、神は人間を神と同じように作った。1つだけ、
神と人間を明確に分ける基準がある。元々、人間は、
土から作られた。だから寿命が短い。神は神として、
作られている。だから寿命が長い。違いが有るとす
れば、その1点だけなのだ!。」


 ドク太はこの意味がわかるかい?。俺達も当時、
聞いてすぐに、この意味がわかったやつは一人もい
なかった。クラスで1番頭の良かった家巣ですら、
わかったって言ったのは、3週間後だった。俺達は、
1ヶ月以上わからなかった。さっき言った恋愛に関
する授業が多かったって話。霧亀瞬と伊寿樽美里手
をくっつけようとしてるとしか思えない、瀬臼の下
手な恋愛話を繰り返し聞いて、1ヵ月後に瀬臼が言
ったのは、


「人間や英雄は生に限りがある。だから恋愛に様々
なモノを求める。しかし、神の世界には信じられな
いほどの時間がある。その結果、神の世界の恋愛は
順番という程度の概念でしか有り得ない。誰と、い
つからいつまで付き合っていた。下手をすれば同時
に付き合っていたって大した問題ではない。ゼウス
には15人の子供を設けた異性がいる。インド神話
のクリシュナは1万6千人の妻を満足させたという
信じられない絶倫系の神だし、このクラスにもその
血統が居るメソポタミアのイシュタルは女神ながら
120人を超える愛人を従えていた。それほど魅力
的な女神だと言えよう。神の世界で恋愛が問題を起
こすのは、誇り高い神々のプライドを傷付けてしま
った時に限られる。」


 っていうことだった。これは、神と人間を知る上
ですごく役に立った。何で神はそんなにいろんな異
性を愛するのか?と考えていた俺達に、それこそが、
人間や英雄の生まれながらに持った宿命なんだって
ことを教えてくれた。つまり神は人間が考えるより
時間から自由だったんだ。だから、瀬臼はこんなこ
とも言ってた。


「人間にわかるように言い換えられた諺がある。
『英雄、色を好む』。本当は『神、色を好む』だっ
たんだ。この「色」は『変化』を表す。」


 だんだん、普段親やテレビや本から得ていた知識
にとらわれない発想法が身に付いて来た。自分の中
にある神性と人間性のバランスを考えた思考法が身

に付いて行った・・・。


 そして、瀬臼はみんなに課題を出したんだ。


「自分達が神話でどのように語られているかを調べ
なさい。それを踏まえて、もし同じ状況が自分の前
に現れた時、今の時代の中で自分が選ぶ生き方は、
過去の歴史とはどんな変化をもたらすことが予測さ
れるか、考えなさい。」


 むずかしい課題だろ?。何が困ったかって、自分
が出て来る神話が地域によっても時代によっても、
本当にたくさんあって、「こう言われてる!」って
言えないんだ。


 俺なんかインドでは苦みばしったイイ男の代名詞
みたいな存在なんだよ。顔が4つで顔立ちは端正。
猛々しくもつれた長髪が特徴的で、手が4本あって
体に毒蛇が巻き付いてて腰にはトラの皮をまとって
る。「恐ろしい者」の意味を持つ「ルドラ神」とし
て知られてる。今だってこの格好ならモデルみたい
なイイ女は放っておかないってファッションだったり

するんだよ。俺達の姿を像にしてそれを拝んでた
から「偶像」をアイドルって言って、今もキャアキ
ャア騒がれる人気者をアイドルっていうのも、うな
づける話だと思うんだ。


 ところが日本じゃ大黒天とか大自在天だよ。どち
らかというとプックリしたイメージでしょう?。全然

違い過ぎて、自分がどのように語られているかを
特定できないってくらい大変だった。ただ、破壊神
であると同時に復活の神でもある。沙羅と同じ苗字
なのに何の関係もない馬蹄波瑠(ばていはる)。

あいつはパールヴァティーの血統なんだよ。つまり、
シヴァの嫁さん。俺は他にもパールヴァティーの
血統の女がいる筈だと思って、探した。2人見つけ
た。それぞれにいいところがあって、誰か一人にっ
て決まらないんだよね?。そっちが神の世界。人間
の世界には「国」っていう訳のわからない存在があ
るだろう?。戸籍を管理しますとか言うくせに、何
にも責任は取らないで金取るクセにやっちゃ行けな
いことだけいっぱい法律にしてる存在。だから結婚
するなら一人って。


 さっき2人見つけたって言ったじゃない?。一人
はインドで、一人はドバイで見つけたんだ。アラブに
行こうかと思ったよ。嫁さんが3人居たら文句ない
かなあ、とか思って(^^)。でもね。時間に限りがあ
る俺達は死ぬ。死んだら相続なんかがあって、誰に
何を渡す、とか決めることになる。神様は死ぬ時に
はものすごく長生きしてるだろうから何人にでも渡
すものは作れるだろうけど、俺達にそれが出来るの
か?、とか考えたねー。まだ高校生になったばっか
りだったし。神様はずるいって本当に考えちゃった
よ。でも、人間にとって、1番大切なのは時間をあ
げることだなって、今は思う。1番限られてるのは
時間だから。それで満足しないのは、相手のプライ
ドを傷付けてる時なんだってね、今は思う。


 波瑠がそういうことに気付かせてくれた。だから
俺の嫁さんになると思う。

 

 そこまで聞いた時、美子が俺の手をギューッて、
握ってるのに気付いた。きっとさっきから握ってた
と思うんだけど、今、俺が気付いた。美子も、無意
識にそうしてたんだと思う。根本が


「2人は神の系統として付き合い始めた訳じゃなさ
そうだよね?。ドク太はさっき、自分がヤマトタケ
ルの子孫だって初めて知ったんだから。」


「ええ、私は気付いてましたけど、ヒロシは気付い
てなかったんじゃないかなあ・・・。」
「えっ?、気付いてたの?。そんな話、したことな
かったじゃん!。」
「わかってればいいことだってあるよお。言葉にし
なくても・・・。」


 そう言って手の力を緩めた美子。柴田も根本も、
それに大黒くんまでニヤニヤ笑いを浮かべてる。


「付き合い始めたのはいつから?。」
 また根本が訊く。


「ヒロシが大学入って来て2年目だったよね?。」
「うん、2年目の夏休みにこの店で。」
 俺が答える。


「俺達のことは置いといて、まずは柴田から聞く
べきことを聞いておかないとなあ。柴田がうまく
話してくれるおかげで『神話クラス』の2学期分
くらいは来ただろう?。あと1学期分くらい?。」


「そうだねー。」
 柴田が言う。


「1つだけ訊いていい?。波瑠の他に2人見つけ
たのはいつの話?。」
と、俺。


「ああ、それはその授業をやってた1年の夏休み
の話だよ。」


「えーっ?。その頃から一夫多妻制の国なんて考
えてたのかよ?。」


「そりゃね。だってあゆみちゃんの件とかを経験
してたし。」


 ・・・。大人だったんだ。俺も『神話クラス』の
授業、出ておけば良かったなあ・・・。


「今日は、国産みの話を詳しく話すと今まで以上に
時間が掛かるかも知れないから、要点だけ話すよ。
実は瀬臼の預言はまだあるんだ。」


 柴田が言った。


「3学期の最後の授業で、『2010年を過ぎたら
地球のカウントダウンが始まる。それから先、何が
起きても不思議じゃない時代に突入する。キミ達は
授業で歴史を習うが学校の授業で勉強するのは、人
類に証拠を残させた時代以降のことになる。本当は
15000年以上の文化が人類にはあったんだ。大
洪水で全て沈んでしまった歴史がね。この歴史は現
代よりも科学は進んでいた。もっともその時代は科
学という言葉は使わずに錬金術と言った。それゆえ
にその奥義を知るのは、それを金に変えられた一族
だけのものであった。2010年以降、キミ達が一
致団結しない限り、後の世に受け継ぐ文化は、また
ゼロからのやり直しになる。人類の文化は6666
年しかもたなかった。これからの世代を守れるか否
かはキミ達に掛かっている。しかし、もし、大洪水
が来たとしても、日本は山門が居る限り、再生する。
その時には、国産みをする相手も必要だが・・・』」


「俺達は、それが伊佐波だと思ってたんだ。伊佐波
奈美。でも、今日こうして顔を合わせたら、山門と
水門のカップルに会って、その方がピッタリだと思
った。」

 根本が言った。


 俺達が国産みをする?。でも、日本はあるじゃな
いか?。どういうことなんだろう?。




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今回はおかげさまで間に合いました(^^)。



主人公の山門博士(ヤマトヒロシ)の恋人が登場!。
足の綺麗な娘。名前も水門美子(ミナトミコ)(^^)。


ヤマトとミナト。


日本のような島国は、まさにミナトとヤマトで出来ています。


水・・・海や川ーーへの入口と、そびえる所ーー山への入口。
門(モン)て、入口のこと、だったんですよね?。


インド神話とヤマト神話がなぜ融合して行ったのかも解き明

かされます。それは、日本の「神無月」に関係があったと

柴田くんは言います。留守神って知ってました?。


また、国産みの話も出て来ます。そして、その国産みの話は、

古代から地図があったのではないか?、という疑問を抱かせ

るほど、いろいろな島が認識されています。現在、書き残さ

れているモノよりも、もっと古い地図が神話の時代から、あっ

たとしたら・・・、なんて、最近「神々の指紋」を読んでいる私と
しては、思ってしまいました。


ヤマトヒロシ、通称ドク太。



ドク太が高校1年の時の瀬臼先生のクラスの課外授業って、

私も出てみたかった!(^^)。


日付が変わって水曜日になったら、真夜中に、公開

予定!(^^)。お楽しみに!



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今回はバタバタしてとっても気疲れしたので、ちょっとホッとさせてもらってます(^^)。


で、いろんな人のブログを拝見しながら、ペタを付けているうちに、本当にこの写真のような美人ばかりが世の中に居るのか、不安になってしまいました。


息子と一緒に見ていたら、女の子の写真を見て、「あれ?、この人のアメンバー、全部AKB48のメンバーじゃね?」とか言われて、プロフィールをよく見ると「男性」だったり「♂」とか書いてあります。


ちょっとソソるようなえっちっぽい写真の人は女装子とか書いてあることが多く、前回から気付いていましたが、AKBと安室ちゃんとエビちゃんと浜崎あゆみさんは「四天王」って言っていいほど多いんですねー^_^;。


中学生とか書いてあって、とても大人びてるなー、とか思ってたのはAKBだっていうパターンが結構あります。


あと、名前の後に「押し」って書いてあったら、AKBファン、みたいなルールっていうか、そんなのも気がつきました。


FACEBOOKもあるので、顔写真が増えているんでしょうね。私は、あの短い文章でいつも発信しているのが苦手なので、最近ようやく「なう」を使えるようになって来て嬉しいっていうレベルです。


でも、基本、綺麗な女性は本当に多いですねー^_^;。


もう少し、がんばらないとなあ・・・^_^;。





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今回は、いろいろうまく行かないところがあって、皆さんにも
ご迷惑をおかけしましたが、チームとしては「雨降って地固ま
る」的ないい感じになって来たように思います(^^)。


ほづみさんのメンタルがとても強くなった気がします。作品力
が上がるかも知れません。当初の原稿より、かなり長くなって
いました。しかも、途中でやめられない感じが、いい感じの原
因かも知れません。


人類の歴史が400万年前からって意外に感じて、息子の

歴史の教科書を調べちゃいました。本当でした。神々のこと

を調べてみるとイシュタルがギリシアでアフロディーテとなっ

たって書いてありました。グラハム・ハンコックは日本では

「トンデモ」な人ってコトになっているみたいですが、ヨーロッ

パでは信奉者もいるみたいですね。


私は「卑弥呼伝説」(by井沢元彦)を読んでいるので、アマ
テラスが男っていうのには賛成です。天岩戸でアメノウズメが
ストリップを披露して戸を開けたのは、男神だったからだと思
います。少なくとも私は女性の裸を見たいとは思いません

から。



では、いつもの3人の感想に移ります。



Tちゃんママ:「いろいろあったみたいだけど、そんなに責任を
感じることはないと思うよ。そこまで楽しみにしてくれてる人
もまだあんまりいないだろうし^m^。約束は約束だからって、

ごめんなさい、くらいでいいと思うよ(^^)。軽過ぎ?。


今回は良かったよ(^O^)。一気に読んで、早く次回を読みたい

と思ったもん。人類と神々との関わりの話になるのかしら

ね?。また、『神々の指紋』が課題図書みたいになるね(^^)。

実は私、番組も観たし、本も読んだ筈なんだけど、あんまり

しっかり読んでなかったのかなあ。あんまりそういうふうに

考えて観てなかったっていうか、とても新鮮に感じた。

もう1度、読み直してみようと思っちゃった。この本はブック

オフですぐ手に入るわよ。


クラスの名簿、公開したんだね(^^)。これも後でしっかり見て

おくね。名前の付け方が面白い。世界神話のいろいろな話が

もっといっぱい出て来てくれそうで楽しみ(^^)。私、ギリシア・

ローマ神話って読み終わらずに途中のままなんだ。この作品

を読み終わったら結構くわしくなってたりしてね。


神話で1番困るのは、近親相姦みたいな話が多過ぎることだ

と思う。兄弟で夫婦とか、親子で夫婦とかね。だから子供向け

の童話みたいのにならないんじゃないかしら?。今回はその

辺も高校のクラスの話と一緒に出て来るから、重たくなくて

いい感じだと思う。


ほづみさん、前回は失礼しました。今回はいいと思います。

その調子で頑張ってください。」



Mちゃんママ:「いろいろあったことはTちゃんママが書くって、
さっき電話で言ってたからカットします^m^。私もそこまで気

にしなくていいと思うけど、Kちゃんママの性格もあるから

お好きにどうぞ(^^)。


今回は良かったと思う。


1つ引っ掛かってるのが、ドク太が、自分で人生を変えよう

と思うなら過去のことは知らなくていいの?って訊くシーン

で、その答えが今回のクライマックスかと思ったら、根本くん

の話に変わっちゃうじゃない?。あそこは知ってないとダメ

ってことを言ってるのか、知らないのも有りだけど、根本くん

は知ってさらに喜びが増えた、っていうか、運命に感謝しな

がら自分の選択肢を喜んで受け入れてるっていうか、そん

な感じの例として書いてるのか、ピンと来なかったんだけど、

みんなは、あそこはOKだった?。


前回、予習しなくてもいいんじゃない?って言ってもらった

おかげで今回は素直に楽しめたわ(^^)。さっきKちゃん

ママと話して、今回はインド神話、ギリシア神話、聖書、

メソポタミア神話とかが出て来てるねって話して、まずは

読んで、気になったところを後で調べればいいやっていう

復習型にすることにした。


ギルガメシュ叙事詩は早速調べてみたけど、その時代は

神聖娼婦って、神殿にプロが居たんだね!。しかも、エン

キドゥは、その娼婦のおかげで人間らしくなるし、エンキドゥ

が死ぬ前にギルガメシュと出会うことになったのは娼婦の

せいだって文句を言うと、神様が娼婦の弁護をしてエンキ

ドゥを諭してギルガメシュという親友を得たのはその娼婦の

おかげだ、って話になるじゃない?。そのまま調べてたら、

メソポタミアでは2年に1回だかの周期で知らない男に神殿

で抱かれる風習があったんだってね?。神聖な仕事だった

んだねー、メソポタミアでは。時代や場所で、正しい生き方

なんて丸っきり変わっちゃうんだねー。


私は今、日本に生まれて日本で育ったから、そういう話を

聞くと「えーっ?」て思うけど、その時代にそこに生まれてた

ら、それが当たり前だって思って育つわけでしょう?。

だから人間の考え方って教育次第なのかもね?。或る意味、

恐いわね、教育って。主人と話してたら中東なんか今でも

当たり前に一夫多妻制だぞって言われて、そう言われて

みればそうだなあって妙に納得しちゃったわよ。でも、表面

的には「あなた、アラブに行きたいの?」って恐い顔して

脅しておいたけど(^O^)。


でも、エンキドゥが人間らしくなる時、その娼婦と6日7夜、
ずーっと抱き合ってて、体力が落ちて知恵が付いて人間

らしくなるっていうところは、ちょっとドキドキして読んだ^_^;。
持久力もすごいけど、娼婦がスゴくない?。ゴリラより獰猛

そうなエンキドゥ相手にそんなに抱き合ってて、よく怖くない

なあって感動したし、よく壊れないもんだって素直におどろ

いちゃったわよ。もう人間らしくなった後のエンキドゥくんが、

このクラスに居るのよね?。あ、それはメソポタミアのお話

か?。


何だかいろいろ調べながら読んでると全部のお話がシンク

ロしてくるよね?。あっ!、だからシンクロニシティーなの

か!。Tちゃんママ、神々の指紋、貸して~。」



私(Kちゃんママ):「Tちゃんママ、Mちゃんママ、感想ありが
とう(^^)。今回は、おおむね好評みたいね(^^)。何よりです!。


私も次回が早く読みたい、っていうのが1番の感想かな?。


今回は、いろいろ心配かけてごめんね(^^)。で、ありがとう!。


昨日はすごかったのよ(^O^)。1日で195人も見に来てくれ

たの!。357PVよ、1週間じゃなくて1日でよ!。6月1日

からだから、まだ1ヶ月経ってないけど、アクセスしてくれた

人がのべ2418人!で4784PVもあるんだから!。


最初始める時に1日に10人来てくれれば、1ヶ月でのべ

300人とか行くんじゃない?とか、毎日は無理でも、PVは

300くらいは行ってくれるんじゃないかなあ、とか言ってた

でしょ?。その数字は1日で行くこともある!、ってわかった

ことがとても嬉しくて・・・。


予告編出せなくてすみませんでした!って言いたくなる

気持ち、わかってくれた?。


今まで、ランキングで、ほづみさんが書いてくれてるシンク

ロニシティーより、私達の感想の方が上位表示されてること

が多かったのね、ランキングサイトで。それが悔しくて、

もっと、作品を読んで欲しい!って本当に思ってたんだ。

そしたら、昨日は初めて作品ランクが一時は4位まで行っ

て、ランキングに入ってる私のブログの記事の中で最高位

に居たの!。それが嬉しくて・・・。


気付いてくれた人が着実に増えてるっていう実感が出て

来たの!。水曜日に向けてアクセスが増えて行くんだけど、

火曜日に増えた人が、予告編を見に来てくれてたとしたら、

申し訳ないって素直に思えるの。なんか充実してるから

コンテンツも充実させたい!って本気で思うの。


実は前回の「シンクロニシティー、今回は酷評!」って記事

のタイトル、私だけじゃ付けられなかった。2人からの感想

もらって「今回はちょっと・・・」というタイトルを付けようとし
てたの。で、旦那に相談した。まずはシンクロニシティーを、
読んでもらって、2人の感想を見せたわ。私の感想も話した。


そしたら、いろいろ訊かれてね。応えて行って結論を一言で

言うと「ガッカリ」ってことになる。「でも、それじゃ、読んで
くれてる人の共感は得にくいんじゃない?」って言われた。

読んでくださってる方々はどんな人か、想像したことある?

って訊かれた。それはいろんな人が居るでしょうけど・・・、

って答えたら、「少しでも読んで欲しいと思うなら、どんな人に

読んで欲しいのか、ほづみさんと話してみたら?」って言わ

れた。


話したわ、ほづみさんと。私とは全然違うターゲットを持って
た。私は私達のようなママ友中心だったから、女性で神話

好きなターゲットって思ってた。「でも、そういう人、どうやっ

て見つけるんですか?。」って訊かれて答えられなかった。


彼は「これからモノ書きになりたいと思っているような人で、
才能があるのに運に巡り合っていない人」ってハッキリ

言った。これはランキング・サイトでファンタジー小説を書いて

いるような人のブログを読んでるうちに「あ、この人は読者に

なって欲しい」とか「この人は評論家みたい」とかいろんな

感想が出て来た。そういう人にペタ付けたり、メッセージを

送っているうちに、気付いたことがある。自分の作品にコメ

ントを付けてくれた読者を大切にしてるって。書いてくれてる

人は少ないの。でも、大切にしてる。そのうち、評論家が

応援団になって行く。


「これだ!」と思って旦那にまた話し掛けた。その間3時間く
らい空いてたと思う。読んで欲しい人は、私とほづみさんとは
違ってて、私は女性、ほづみさんは作家の卵。作家の卵さん

達は、コメントを寄せてくれる人を大切にしてていつか応援団

になってる。そのターニングポイントは、酷い作品から明らか

にいい作品に変わった時に応援団に変わる・・・。一気に

喋った。


そしたら「なら、もう解ったね(^^)」。今の時点では、みんな
が思ったままを伝えること。私は、出来るだけたくさんの人

に読んで欲しいから酷評をオブラートに包もうとしてた。

でも、それは読んでくれてる人に共感してもらえないから、

作家さんのためにもならないし、ファンは増えない。ファンが

共感する支援をすること。そして「シンクロニシティー、

今回は酷評!」ってタイトルにしたらランキング・サイトで

3日間1位だった。


「ガッカリ」じゃダメな理由は、主観的なタイトルは新規層に
訴えかけないからなんだって。既に読者だったり、応援してく
れてるコトが判ってる人にだけ訴えかけるけど、もっと客観

的な方が新規の人も「?」って思うから見てくれるんだって。


マーケティングの勉強もしてる。どんな人にどうやって読ん

でもらうかの勉強ってこと。そしたら、思ってもいないメッセー
ジが増えたの。「僕(私)の小説も、JUNさんのサイトで紹介
してくれませんか?」っていう系統のメッセージ。そんなこと
言われると嬉しいじゃない?。今は断ってる。だって、ほづみ
さんだけで精一杯だもの。でも、もしかしたらこの応援サイト
って向いてるかも知れないなあ、とか思い始めてる。ほづみ

さんが人気が出て来たけど、もっともっと人気作家さんに

なったら、違う人の作品も載せられるように頑張ってみよう

かなあ。な~んてね^m^。


作品の感想って言うより、ブログ運営の感想みたいになっ

ちゃったけど、面白いんだもん。広告とか宣伝とかしてない

のに、何となくこんなにアクセスしてもらえるようになったのは、

やっぱりほづみさんの作品力のおかげよね?。

感謝してる(^^)。


名簿のことだけど、これから拡充して行くみたいよ。どんな

ふうになるのかしらね(^^)。どの神話のなんていう神か?、

も面白いんだけど、その後ろにある説話というか逸話という

か、それがどう反映して行くのかが面白そうね(^^)。


旦那がMちゃんママも書けるかも知れないよ、って言ってた

(^^)。いつも感想が面白いって。

なんか、いい感じよね(^O^)。」




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宏志です。


このたびは、ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。特にJUNさん、こんなに一所懸命やってくださってるのに、なんか皆さんに謝らせちゃって、本当にご迷惑をおかけしてます。ごめんなさい。


読んでくださってる皆さんにも予告が出せなかったりして、本当に申し訳ありません。全て私が書くのが遅いせいです。JUNさんは、良くするために、わざわざご自分が大変になるのも省みず、予告編を出してくださるというのに、私が遅れてしまって・・・。JUNさんは何も悪くありませんので、叱るなら私を叱ってください。お願いします。


私は「こうし」というのですが、「ひろし」と間違えて読んでくれると、少し笑ってもらえるかな?、とか思って、テーマを追加していただきました。バカみたいですが、よろしくお願いします。


実は今回、作品を発表させてもらって、いろいろなご意見を伺っているうちに、自分の文体の中途半端で少し読む側が恥ずかしくなるような感じとか、自分で原稿を書いているだけの時とは違う感じを持ち始めることが出来ました。自分の作品を客観視できるようになったというか、これから読みやすい作品を書く上での心構えが出来て来たというか、そんな感じなんです。


前回の「酷評」のおかげで、まだ文章力が足りないことだけでなく、設定は作っても、それを伝え切る力量がまだないこと、等、いろいろ気付くことが出来ました。今回、いきなり、作品の方で「阿幌出」とか出しちゃって、名簿を見ていない人にはわからない記述もたくさんあるかも、と思い、名簿を追加で出していただきました。


知りたいと思ってくださる読者には、探せば答えに辿り着けるようにするのがエンターテインメントには必須の要素だと思っています。これが解れば、もっと感情移入しやすい、とか、もしご希望があれば、コメントをお寄せください。出来る限り、お応えしたいと思っています。


先ほど掲載していただいた名簿ですが、Mちゃんママさんから前回ご指摘いただいたように、身長とか、どんな感じのキャラだとか、キャラ表のようなものを適宜出して行きたいと思っております。今、世界観を出すための設定に着手しています。少し時間をいただきますが、出来たら真っ先にお知らせしますので、待っていてください。


例えば、大神照夫はアマテラスなのになぜ男の方にいるのか?、等、疑問を持たれる方も多いと思います。そのようなことにも答えて行きたいと思いますので、ご質問等は大歓迎です。よろしくお願いします。


現在、話の起承転結で言うと、まだ起です。長いお付き合いになると思いますので、よろしくお願いします。




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サプリメント  



ドク太達が高校1年生の時の名簿です。         


          グローバル高校 1ねんC組 名簿



1、家巣 芽志也(いえす めしや):イエス(現人神):聖書


2、遠木藤 正夫 (えんきどう しょうふ):エンキドゥ(名前は「娼婦」から);メソポタミア                         


3、大神 照夫(おおかみ てるお):アマテラスオオミカミ;日本


4、大田 那六 (おおでん なろく):オーディン;北欧


5、小熊 拝(おぐま おがむ):オグマ(名前は「オガム文字」から);ケルト


6、尾新洲 箱主(おにいす はこす):ディオニュソス(名前は「バッカス」から):ギリシア


7、鎌田 孔牙(かまた あなが):カーマ(名前は「アナンガ」から);インド


8、霧亀 駿 (きりかめ しゅん):ギルガメシュ;メソポタミア


9、黒木 泉那(くろき せんな):ロキ(名前は「言い争い、口論」から);北欧


10、柴田 在天(しばた ありひろ):シヴァ(日本名は大自在天・大黒天);インド


11、須佐 納人(すさ のうと):スサノオノミコト;日本


12、清堂 番次 (せいどう ばんじ):ポセイドン(名前は「No,2」から);ギリシア  


13、孫 預羽(そん よはね):ハマヌーン(日本名は孫悟空);インド


14、太尺 天真(たいしゃく てんま):インドラ(日本名は帝釈天);インド


15、灘 沼人(なだ ぬまんど):ヌアダ(名前は「ヌアドゥ」から);ケルト


16、根本 天馬(ねもと てんま):ブラフマー(日本名は梵天)(「根本」は宇宙の根本原理から);インド                 


17、羽出巣 降登(はです ふると):ハーデス(名前は「プルートン」から);ギリシア


18、平子 茶(ひらこ ちゃ):ビラコチャ:インカの現人神:インカ


19、風呂素 芽衣斗(ふろす めいと):プロメテウス;ギリシア


20、民 来斗(みん らいと):ミン(名前は「ライトニング(稲妻)」から);エジプト


21、山田 信錠(やまだ しんじょう):ヤマ(日本名は夜魔天・閻魔大王):インド


22、山門 博士(やまと ひろし):ヤマトタケルノミコト;日本


23、羅 隼太(ら はやた):ラー(名前は「隼の頭」から);エジプト


24、羅呉須 元人(らくれす もとひと):ヘラクレス(名前は最初「人」として生まれたから);ギリシア





25、亜幌出 唯呈(あほろで ゆいて):アフロディーテ;ギリシア


26、有手御簾 矢弓(あるてみす やゆみ):アルテミス;ギリシア


27、伊佐波 奈美(いざなみ なみ):イザナミ;日本


28、石洲 アニー(いしず あにい):イシス(名前は「兄オシリスの妻」から);エジプト


29、伊寿樽 美里手(いすたる みりて):イシュタル(アッカド名) ミリッタ(アッシリア名);メソポタミア                        


30、嘉手納 郁沙(かてな いくさ):アテナ;ギリシア


31、須手阿 慈愛(すてあ じあい):ヘスティア;ギリシア


32、田沼 安奈(たぬま あんな):ダヌ(名前は「別名アナ」から);ケルト


33、橋戸 日南子(はしど ひなこ):ブリジッド(名前は「太陽の女神」から);ケルト


34、馬蹄 沙羅(ばてい さら):サラスヴァティー;インド


35、馬蹄 波瑠(ばてい はる):パールヴァティー;インド


36、鳩堀 美瑠紅(はとほる みるく):ハトホル(名前は「ミルクとイチジクの女神」から);エジプト


37、春切 絵韻(はるきり えいん):ヴァルキリー(名前は「エインヘリヤル」から);北欧


38、振久 羽衣(ふりく うい):フリッグ(名前は「鷹の羽衣の持ち主」から);北欧


39、古屋 麗耶(ふるや れいや):フレイヤ;北欧


40、目照 メーテル(めてる めーてる):デメテル;ギリシア


41、目根 あゆみ(めね あゆみ):アルクメネ;ギリシア


42、森賀 彩子(もりが さいこ):モリガン;ケルト



以上、まずは掲載してください、とのことでしたので、掲載します。



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4、神話(しんわ)
         Myths


 教授棟の部屋は少々狭い。4人で話すなら学食にでも行こう

か、と言うと、話の内容が内容だからここの方がいいと3人とも

言う。 ドアを閉めて折りたたみ椅子を3つ出して4人で腰掛け

て話し始めた。


 「まず、何から訊きたい?」
 柴田が言った。
「何から訊いたらいいんだろう?。沙羅そっくりの4人組が突然
現れて俺の命の期限を今日の帰りまでって言ったとか、俺が

ヤマトタケルの子孫だとか、神話が本当にあった話だとか、

根本ん家の夫婦喧嘩が何で俺に関係するのかとか、何が何

やらサッパリわからない事だらけだ・・・。」
 俺は一気に言った。
「それにあの女の子達と、声を耳で聞いて言葉として認識して

交わす言語じゃなく、頭に直接響いて来るテレパシーみたい

なコンタクト方法でアクセスされたと思ったら、大黒くんの出現

で俺まで大黒くんとその方法で喋れるようになっちゃったり、

突然何が変わってそういうことが起きたのか理解できないん

だよ。」


「そりゃそうだろうな。わかるよ、その気持ち・・・。だけど俺
達は高校の時、みんな気付いてた筈なんだ。瀬臼先生の

クラスだった生徒はみんなね。1年の時のあのクラスは

別名『神話クラス』って言われてたんだぜ。」


「なんだよそれ!。初耳だぜ!。」


 ん~・・・。何かが光ったように記憶がフラッシュバック

してくる。瀬臼先生の奥さんはヤキモチ妬きの平(ひら)

先生だったよな。というか、入学してすぐ2人の結婚式で、

優しい平先生が、夏休み前に嫉妬に狂って学校をやめ

たんだった。そりゃ新婚間もないのに女生徒と子供作っ

たら別れるだろう、ふつう。でも、確か今でも2人は夫婦

の筈だよな。子供のできた子は・・・、目根あゆみちゃん

だったかな?。


「校長の黒須先生覚えてる?。」
 根本が言う。
「ああ、黒須校長ね。図体のデカい先生だったよなあ。」
「彼がクロノスの末裔でさあ。瀬臼はゼウス。つまり昔は

親子だった血統な訳。」
「ちょっと待てよ。それはギリシア神話の話だろう?。

そんな暴走族の漢字の当て字みたいな名前を名乗る

訳?。それに彼らはギリシア人には見えなかったよ。」


「それこそちょっと待って考えてみなよ。ギリシア神話で

伝わってるだけで、ギリシア人じゃなきゃ当事者にならな

いってモンでもないだろう?。それに神様なんて、ギリシ

ア・ローマ神話だけじゃなく、インド神話、北欧神話、ケル

ト神話、エジプト神話もあればメソポタミアにだってある。

もっと現代になってから作られたクトゥルフ神話なんかも

2000年後には神話になっているかも知れない。例えば

ウチの嫁さんの沙羅の系統はサラスヴァティーってインド

では言うんだけど日本じゃ弁財天って言う方がメジャー

だろう?。大昔から分かれて来てるんだから、もうかなり

血も混じって日本人ぽくても不思議じゃないよね。伝わる

国によって、性格まで変わっちゃうんだ。インドでは、豊満

で美しく『浄化する水』の女神って言われてるのに、日本

では恋人を別れさせるわがままな嫉妬深い神様ってこと

になってる。」
 
 根本の話を聞きながら、柴田に向かって、
「あ、4人組が言ってたけど、おまえ、シヴァの子孫な

訳?。」
と 訊いてみる。


「うん。そうだよ。大自(だいじ)は大黒(おおぐろ)って苗

字なんだけど、大黒天の血筋だからね。日本の大黒天

はインドのシヴァ神だから、俺達、親戚に当たるんだ。」


ふーん。なんでそんなこと当たり前に信じてるんだろう?。
俺、気になって


「根本の祖先は?」
「あ、俺?。ブラフマー。俺も大元はインド出身。親父が

死んだら『梵天』て名前を世襲する家系なんだ。だから、

沙羅と出会って結婚したんじゃん。」
「なんでブラフマーはサラスヴァティーと結婚するの?」


「えっ?。ドク太って神話はあんまり勉強しなかったんだ

ね?。最初は俺の先祖からみたら娘であり嫁さんでも

あった存在。古(いにしえ)の爺ちゃんは宇宙の全てを

自分で作ったから、娘ってコトになる。サラスヴァティー

の顔を見た途端、あまりの美しさに、どの角度からも顔

が見えるようにって4面の顔を生じさせたらしい。チベッ

ト密教の偶像にその名残りはあるよね?。それがもとで

今回ドク太の所に4人の沙羅似の子が現れたって訳。」


「今まで聴いた話を総合すると、俺も神話の世界の勉強

をしないと今後何かあった時に困りそうな気がするんだ

けど、当たってる?。」


「当たり前じゃん!。今頃、何を言ってるの?。そのため

に来たんだし。」
 柴田が言う。
「神話には系統があると思われてるんだけど、元をたど

れば神話に出て来る神々は本当はどこの国のも同じだと

考えられるんだ。メソポタミア神話が1番古いみたいだけ

ど、ギリシア神話や聖書の中では良く知られた話の原型

があるみたいだぜ。」
 根本が言う。
 
 で、俺は疑問に思ってたことを1つ、訊いてみた。
「もし、自分で運命を変えようと思うなら、過去のことは知

らなくてもいいの?。っていうか、過去に神様がやってきた

ことをおまえ達もやってる訳だろう?。根本は沙羅を見た

時に、ブラフマーみたいな気持ちになったのかなあ、と思

ってさ。」


 根本はきっぱりとこんなことを言った。


「時代の空気に合った状態で現れるんだよ、きっと。黒須

先生だってクロノスなら巨人の筈だけどどう見ても人間だ

ったろう?。まあ、確かに体は大きい方だとは思うけどね。

俺達の母校が帰国子女OKのグローバル高校だったのも

運命だったんだよ。沙羅のこと一目見て『こんなに綺麗な

女が居るんだ・・・』ってポーっとなったし。運命を変えたい

って思うより運命に感謝したよ。」


「ごちそうさま(^^)。でも、なんで喧嘩したんだよ。」


 根本はバツが悪そうに頭を掻きながら答えた。
「俺の勉強不足。サラスヴァティーに4つも顔をくっつけた

古のお爺ちゃんのことを忘れてひどいことを言っちゃった

んだ。チベット密教の交合仏(男神と女神が交わっている

仏像)って面と向かってるキスしてる顔は優しい顔だけど

180度後ろの顔は相手を呪い殺しそうな険しい顔をして

るよね、って。あの顔が本性だったりしてね、って。」


 あ、何となく言いたくなった気持ちはわかる。
 それに対して沙羅は
「いつでも喜怒哀楽の気持ちを持っていないと何かが欠

落するよって言われたからだもん!。それぞれの顔をい

つも表情に湛えておきなさいってブラフマーに言われた

からそういう顔にしてるのに、何えらそうに言ってんのよ

!っていうのが喧嘩の理由・・・。俺の勉強不足だよ

な?。」


 根本って偉いなあ。いいヤツだと思う。
「でも、それが何で俺を殺すことにつながるの?。」
 俺、訊いてみる。
「そこが神様とつきあう時に大切な部分でさ。頭に血が

昇ってる時、人間の命は自由にできるものって考えや

すいんだよ。聖書に出て来る『過越(すぎこし)の祭』な

んか、その最たるものだろう?。あんなの立場を変えた

ら、とんでもない儀式だぜ。」


 やれやれ、とんでもない状況に突入したのは避けられ

ないらしい・・・。


 柴田が、驚くことを言った。
「人間界でも神話の真実に気付いた者が現れ始めた。

ドク太は高校時代、野球部だったから放課後はいつも

グランドに居たけど、ウチのクラスだけ週に1回教室で

集まってたの、知ってるだろう?。」


「ああ、先生から声をかけられたけど断っちゃった。聖書

を解読するとか何とか言ってたからね。」
 俺は答えた。柴田が
「おまえ以外、全員参加してたんだ。」
「ほんと?!。みんなそんなに聖書研究なんかしたかった

の?。」
「違うよ。あのクラスは神話クラスだったから。野球部に

いた亜鈴や、山田もクラブを休んで出てただろ?。」
 柴田の言葉に、ちょっと考えてみる・・・。そういえば、

1年の時は亜鈴も信錠法師も週一で休んでたなあ。俺に

は歯医者だって言ってた気がするけど・・・。柴田は、
「参加する気のない者には他言無用って瀬臼に言われて

たんだ。」
「それにしても、瀬臼の呼び掛けに1年間応えて出てたの

が不思議だぜ。目根さんと関係を持って夏休み前に妊娠

が発覚したヤツだぜ?。しかも、自分は別れないまま、根

目さんには出産させただろ?。」


 根本が答える。
「あー、あれはあゆみちゃんが望んだんだよ。2人の子供

はヘラクレスだもん。」
「はあ?」
「アルクメネの血筋だからね。目根あゆみちゃんって。

名前から想像つくだろ?。」
「マジかよ?・・・。じゃあもしかして瀬臼の奥さんになった

平(ひら)先生はヘラ?。」
「おっ!。わかって来たじゃん!。」


という訳で、あの週一授業で何をやっていたのか、今さら

だけど聞くことになった。


「あのクラスが『神話クラス』って言われた理由は、みんな、
そのご先祖様と同じ性別だったんだよ。しかも、今の時代

なのに、末裔じゃない『英雄』候補が何人か居た。」
 柴田の話について行けなかった・・・。
「どういうこと?。」
「父親か母親が本物の神様だった。つまり神話の世界が

現代に現れたってこと。」
「えっ?。誰のこと?。」


 柴田は、ちょっと間をおいて、話し始めた。
「断片的に話して行っても混乱するかも知れないから、

あの授業の趣旨と、なぜ『聖書』を研究するという名目で

授業をしたのかってコトから話すよ。」


「うん、そのほうが助かる。」
 俺はそう答えた。それからは、しばらく柴田の不思議な

話を、静かに聞いていた。どれくらい、時間が経ったのかも

気付かないくらい・・・。



 まず、我々がなぜ集まったのか、というとね、日本は世界

神話を集約した場所だからだって、あの課外授業は始まった。

人類の歴史は記録が残る文明が始まって5500年ほどって

言われてるけど「人類」の歴史は400万年以上前って言われ

てる。その頃は「猿人」、200万年くらい前には「原人」に進化

して火を使うようになった。10~3万年前には「新人」(現生

人類)が現れ、旧石器時代を経て、氷河時代を抜け、恐竜等

の大型動物が減り、その後、新石器時代にはいる。紀元前

3500年くらいからメソポタミアで楔形文字が発明され、その

時代からは記録が残っている。そこからの時代は、今の研究

でだいぶ追いついて来たけど、実はその前のことが明らかに

されていない。


グラハム・ハンコックという経済誌の特派員が「神々の指紋」

という本を書いた。瀬臼先生は「気付く人間が現れ始めた」と

思ったそうだ。紀元前1万3000年~紀元前4000年の間の

記録が欠落しているのは記録を残さなかったからだ、というの

が瀬臼の主張だった。巨人がいた、と言っても人々は信じな

い。怪獣はファンタジーの中でだけ現れて、現実にはいない。

それが、人間の信じたい幻想だった。恐竜はいたのに巨人が

いないと信じたがる心理はわからないこともないが、みんなは

真実に目を向けて欲しい、君達は神の末裔、或いは「英雄」

なのだから、と言ってた。


この「英雄」の定義を俺達は知らなかった。まさか「半神半人」、
つまり、片方の親が神様で片方の親が人間、という存在を「英

雄」と呼ぶ、とは思っていなくて、カッコいいことをやったヤツ、
とか、超人的な何かを出来るヤツをヒーローというって思ってた
から、最初、瀬臼は頭がおかしいのか?ってみんな言ってた。

ところが、「血は水よりも濃い」って言うじゃん?。家巣芽志也

って覚えてる?。ふざけた名前だって言ってたじゃん?。あい

つが平子に言ったんだよ。


「キミはペルーに現れた僕だね?。人間界では12使徒の聖

バルトロメオや、聖トマスとも言われているようだけど、イエス

も11使徒も(合わせて12使徒になる訳だが)みな父は一緒

だった。日本で現人神といわれる神の仲間だ。」


 みんな、こいつもイッちゃってると思ったよ。じゃあ、ユダ
は?と思うだろ?。彼は人間だったんだそうだ。だから、父

の思いは伝わらなかった、って言ってた。ただ、なんていう

か、家巣の言うことは荒唐無稽なようで、聞いてる俺達に妙

に訴えかけるものがあったのも事実なんだ。


平子に向かって「人間界では僕の先輩だ」って言うんだよ。

それで、ビラコチャっていうのが彼の人間界での名前だった

って言うんだよ。そしたら、平子は「平子 茶」って名前だった

ろう?。みんなからは「加藤」ってあだ名を付けられてたじゃ

ん。そいつが泣き出してさ。「やっと、僕のことをわかってくれ

る人間と出会えた」ってさ。そしたら、家巣が「いや、『英雄』

だ」って言ってさ。なんとなく、こいつらの親は神様なのかも

知れないって思うようになった。


そのうち何となく、自分はどんな神様の血統なんだろうって

感じてるっていうか自分は何者か知りたくなって来るじゃん?。


そして、平凡だと思ってた俺(柴田)はシヴァ神の末裔だって
言われるし、根本はブラフマーだって言われて、各自が神話

の勉強を始めた。そして、「失われた記憶」を取り戻すんだっ

て話になって来た。でも、瀬臼が気にしていたのはそんなこと

じゃなかった。霧亀瞬って覚えてる?。「ジャミラ」ってあだ名
だった肩のいかった遠木藤と仲の良かったちょっとゴツイ

2枚目。あいつと伊寿樽が同じクラスになったのを心配してた

みたいなんだ。


「ギルガメッシュ叙事詩」って知ってる?。ドク太は知らない
かも知れないなあ。その中で、ギルガメッシュに求愛したイシ
ュタルは彼にフラれて、ギルガメッシュを殺そうとする。しか
し、死ぬのはエンキドゥだ。ウチのクラスには遠木藤もいた

から、瀬臼はそれを心配していたらしい。


 だから最初の頃、霧亀と伊寿樽を仲良くさせようとする授業
かと思うほど、恋愛系の話が多かった。そして伊巣樽は、

阿幌出とメチャ仲良しで「お母さんは一緒だもんねー。」とか

言ってた。どうやら名前は違うけどもとは同じ神様らしいんだ。


 そんなことを知るうちに、根本と沙羅は仲良くなっていって
結局、付き合い始めた。沙羅と同じ苗字だけど関係ない

馬蹄波瑠が俺に近付いて来て「私と仲良くしないと鎌田くん

が死んじゃうよ」とか脅かされたりして、大変だったんだよ。

神話上は俺が瞑想してる時にかまってもらえないパールバ

ティーがカーマに頼んで恋の矢を射る。でも俺は怒ってカー

マを火炎の視線で睨んでその体を焼き尽くす、ってことにな

ってる。


 ・・・。まだまだ続く。でも、俺はお腹が空いて来た。何か
食べながら聞きたい、ってコトで、喫茶店に場所を変えて、

話を続けることにした。



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