日本流クビの切り方 | 六月の虫のブログ

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 日本企業の六重苦のひとつに、「従業員を解雇しづらい日本の雇用慣習」があります。今、これを変えようと、解雇しやすいよう法律を改正しようという動きがあるのをご存知ですよね。


 でも、本当に解雇しづらいのでしょうか?


 今日、某製薬会社の営業と商談しました。「いやぁ、もう二ヶ月に1回くらいしか訪問できません」と言うので理由を聞くと・・・。


 「営業が(半数以上)30人ほどリストラされたんです」という答えが返ってきました。


 私がリストラの仕方を聞くと、その方法に驚かされました!希望退職を募ったのかと思ったら・・・アン信じラブル!!


 彼の会社のリストラ方法はこうです。まず、今までとまったく違う部門の営業に移動させます。そこで、達成不可能なノルマを与えるのです。ノルマを達成できないと、毎日「どうするんだ?」と上司から責められるそうです。結局、ほとんどの人は、会社に迷惑がかかるならと、自主的に辞めていくそうです。


 これは、外資系じゃなく伝統的な日本企業での話です。


 こんなやり方で社員を辞めさせるのだったら、解雇する方法を法律で決めるほうが労働者保護になるんじゃないでしょうか?


 この会社の話を聞いて、以前聞いたこんな話を思い出しました。


 アメリカ企業の人事担当者が日本の某証券会社の人事部長に、「日本企業はたいへんだね。業績が悪くなっても従業員を解雇できないから・・・」と同情しました。すると、日本の人事部長は、「いや、辞めさせるのはそんなに難しくないよ。それもローコストで・・・。管理部門のやつを営業部門に移動すればいいんだ」。



以前に書いた関連ブログ


『終身雇用の終焉 俺たちに明日はない!』

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『マス・マーケティング 営業の悲劇』

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『マス・マーケティング 営業の悲劇の後』

http://ameblo.jp/junebugmaymolly/entry-11147911662.html



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