やっぱり、朝日新聞に書きました。 
湯浅景元氏の、羽生結弦選手と宇野昌磨選手の4回転ジャンプの比較の件について。
放っておいても、結弦くんは傷つかないだろう、なぜなら、検証のしかたが変なのは、フィギュアスケートを知ってる人なら、気がつく話だから。と思いながらも、これによって生まれる弊害があるなと。それで、5日?経ってますけど、記事への意見を送りました。
例の記事の内容が分からずのままでいたのですが、昨日やっと見つけまして(いつもよく見るブログにあったのを自分が見逃していただけだった
)。 
朝日新聞デジタルフィギュア、5回転ジャンプは可能? 靴の進化が追い風に、確認したかった、解説図がありました。
羽生結弦選手と宇野昌磨選手の4回転ジャンプとあります。記事中のちっちゃいところをクリックすると、こんなふうに大きくなるのですね。

この記事本文のごく一部ですが、次のようにありまして。
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(抜粋部分)
中京大学スポーツ科学部の湯浅景元(かげもと)教授が、羽生選手と宇野選手が16~17年のシーズンに跳んだベスト4回転ジャンプを解析したところ、羽生選手の回転速度は毎秒5・71回、宇野選手は毎秒5・97回だった。また、別の解析では、金選手が滞空時間で0・76秒を記録した。
現在のトップ選手の数値は、ソルトレークシティー五輪に出場した選手を大幅に上回っているのだ。
昨年度に行われた日本のフィギュア男子の強化選手の体力測定によると、体育館で回転しながら跳躍した時の滞空時間は最長0・808秒だったという。その時間内に宇野選手のように毎秒5・97回で回転すれば空中で4・8回転できる計算になる。
現在のルールでは、4分の1回転未満なら回転が足りなくてもジャンプが成立したとみなされる。なので、「5回転」と言っても空中での回転は4・75回でいい計算になり、夢物語ではなさそうだ。
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ん~~・・なんていうか、これは何に焦点を当てた記事なのだろうと、用意されたこの比較表と解析文の内容とのズレた感じから、まず思いました。 
(この記事本文は、書いてらっしゃるのは、大岩ゆりさんという方のようで、少し直します。)
5回転の可能性を述べるために触れているのは、宇野選手のほうだけのこと。もっとも、それが当然のようにしたくなるような比較表なのですが。
初めから宇野選手のほうだけをズームアップさせたいのなら、宇野選手だけのデータを取り上げればいい内容の話です。比較に出す必要のない羽生選手のことを、なぜそこに比較対照として持ってくるのかな。

そうかといって、記事を書かれた大岩氏は、結弦くんのことを下げることばは用いていない。 
つまり、見ようによっては、参考のために宇野選手以外の人をそこに持ってきました、たまたま参考にされたのが羽生選手であるだけです。とくに悪意はございません。
・・ということかと受け取ることも可能な記事なのですね。
それで善意に受け取って、この記事を読んでいくと、やっぱり、・・湯浅氏(と大岩氏)の悪意があろうがなかろうが、変は変、という部分が残り、朝日新聞さんに伝えたほうがいいと思い、率直な意見を送りました。

まとめると次のようになります。
①
宇野選手を5回転可能とする内容の記事に、羽生選手の数字を比較に持ってくるのは、なぜなのか。羽生選手の数字がなくても、文の内容には何も影響がなく、宇野選手1人を取り上げればいい話のはず。
ちなみに、今シーズンのロシア杯で羽生選手が跳んだ(宇野選手のフリップより難しい)4Lzは、回りすぎに近いほど回り切っている。この時の跳躍の高さ69cm、幅315cm、滞空時間0.781秒だった、とあります(宇野選手より高いし長い)。
②
羽生選手の4回転は、助走のほとんどない、難しいステップから踏み切っているもの。つまり、この比較表の数字をマイナスにする条件をもって跳んでいる。宇野選手は、その羽生選手より簡単な入りからジャンプを跳んでいる。この比較表の数字に影響を与えるようないくつかのパラメータが無視された、最終的な結果の数字のみを以て、二者の比較をしている。検証方法が正しくない。しかも、この比較表には、飛距離という重要な項目がない。
③
また、この記事が2人の選手の比較をすることを目的としたものでないとしても、見る人は全員、二人のレベルの比較をし、フィギュアスケートをよく知らない読者の皆さんが選手のレベルについて間違った認識を持つことになる。それによって、感情的な弊害が生まれる。
④
また、5回転の可能性をみるのであれば、もっとも基礎的なレベルの4T(4回転トゥループ)に照準を当てて検証するべき。なぜなら、5回転を初めに跳ぶ人が現れるとしたら、そこで跳ぶジャンプは、もっとも基本的なジャンプであるトゥループになるはずだから。
ジャンプへの入り方や飛距離などもすべて、可能性を表わす数字に影響を与える因子として計算に入れた上で、単純な入りでのトゥループにして解析してみるのが、5回転の実現を占うための正しい材料ではないか。

といった内容で送りました。 
上記の②のところで、初め、2人の「ベストな4回転」とあったのをそれぞれの難度の高いジャンプ、4Loや4Fのことを指しているのかなと思い、意見を書いてしまったので、訂正おわびも送りました。湯浅氏が具体的にどの4回転を指しているのか不明瞭なので、それ以上は踏み込めませんでした。 
いずれにしても、結果の数字だけは明確にしても、その元々の要素がなんだかんだ分からないので、説得力に欠けてます。
一介の博士なら、自ら進んで論文をつくるときに、このようなお粗末なものは書かないでしょう。作らないでしょう。おそらく、スポーツのことは知っていても、スケートの技のことをご存じないのでしょうね。結弦くんのジャンプの前後にあれだけの仕掛けがあるなんてことを知ったら、急いで検証方法を訂正されるのではないかと思います。
それにしても、何故結弦くんの数字を引き合いに出したんだろう。しかも、宇野君よりもジャンプが劣っているかのような印象を与えてしまって・・
おそらく、朝日新聞側が、羽生選手の技を理解せずに、湯浅氏に適当に話を持って行った・・かなあ。そうしたらこうなった、みたいな。
悪気はなかったと、善意に受け止めたいです。ただですね・・

この湯浅氏の表と大岩氏の記事の残念なところは、技術のレベルについて間違った認識へ大勢を引っ張っていってしまうもので、各選手のファン同士の感情を対立させる種を蒔いてしまう結果になってしまっていることです。
一見、羽生選手が貶められているかのように思える記事です。そのつもりがなかったにせよ。

貶められたと思うほう(ファンのことです)は、しばし理不尽な思いを抱え・・
かたや、この記事で浮足立って喜ぶ方々は・・のちにはショックを受け・・ 
最後になってそのつけを受けるのは、祀り上げられてしまった本人。
そして真実の結果がどう出ても、生まれてしまった感情で、ファン同士の間の溝が深まるんですよ。もちろん、感情は私たち一人一人の問題です。 
でも、メディアは、それを増長させてしまってはいけない、伝える者としての責任があります。
そういうわけで、湯浅氏の記事比較表のことが、ザンネンな記事です。
朝日新聞のデスクには、今回のことを繰り返さないよう、問題の認識を深めてもらいたいと思いました。

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話は変わります。
あちこちブログを見させてもらっていて、自分の情報収集域の狭さを感じたことの一つなんですが、 
平昌で結弦くんに城田監督が帯同するためのコーチパスが与えられていないというスケート連盟の決定を報じる書類が公開されたそうですね。
つまり、結弦くんに与えられたコーチパスがたったの1枚で菊池さんだけで、他の選手に比べて冷遇されているので、そのブロガーさんたちは、結弦くんを守るため、動こうとしていらっしゃるようでした。 
私、コーチパスなんて考えたこともなかったんですけど、結弦くんの身辺を細やかに見守っていて、凄いなあと…頭が下がる思いがしました。(もちろん、必要があれば、動きたいです)

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そんな、こんなで、近づく平昌を前に、心穏やかでないこともいろいろ出てくるものだなと。
結弦くん本人はそんな周囲の喧騒や、ややこやしい問題に集中を邪魔されることなく、順調に準備が進んでいるといいなと、願うばかり。 
いよいよ冬も、最強寒気団がやってきて、都内でも雪が降り積もりました。
雪って、浄化力があるんですよね。
いろんな雑音も汚いものも、全部この白い雪と冷気が呑み込んで、そして、持ち去って行ってくれるような気がします。
気持ちを少しでもきれいにして、平昌を迎えたいです。 
(またのっけちゃった・・
)
結弦くんみたいに 
こころの純度を上げていきたいな 


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