子どもの心と未来を育むシンポジウム
郡山市民文化センターで開かれた「第二回福島子どものこころと未来を育むシンポジウム」に参加した。
主催は「NPO法人福島子どものこころと未来を育む会 」で、「ふくしま心のケアセンター 」と「NPO法人日本ベラルーシ友好協会」が共催している。
シンポジウムの内容は以下の通り。
明日の福島を考える
<コーディネーター>
大森洋亮氏(金森和心会針生ケ丘病院保健福祉部副部長)
[これまでの支援でみえたもの]
・「ふくしま心のケアセンターからの報告」
昼田源四郎氏(ふくしま心のケアセンター所長)
・「親子遊びと親ミーティングの支援-遊びがもたらす効果」
永井美代子氏(NPO法人ハートフルハート未来を育む会・保育士)
[これから必要な支援]
・「子どもの問題行動の評価と支援、発達障害とストレス反応」
内山登紀夫氏(福島大学大学院人間発達文化研究科教授)
・「福島子どものこころと未来を育む支援」
冨森崇氏(NPO法人福島子どものこころと未来を育む会副理事長)
ベラルーシ共和国の経験に学ぶ
「チェルノブイリ原発事故による健康への影響及び回復の方法-28年たって」
ナターリヤ・P・ミトコフスカヤ教授(ベラルーシ国立医科大学第三内科部長)
予定ではミトコフスカヤ教授の講演が先だったが、来場が遅れたため、講演の順番を入れ替えるというハプニングがあった。
震災から三年を経て、岩手や宮城などの被災地では見られない子ども達の姿に原発事故の複雑さ奥深さを痛感させられた。
このような状況で親子が遊ぶことの大切さを、デモンストレーションを通して理解することができた。
*風呂敷パラバルーンのデモンストレーション
*風呂敷パラバルーンの内部。ふわふわした不思議な感覚だった。
チェルノブイリ事故から28年を経たベラルーシの現状は、想像していた以上に原発事故由来の健康被害が多いという印象だった。
事故当時、政府(ソ連)から事故が起こった事さえも知らされず住民が変わらぬ生活をしたため健康被害が拡大したことを改めて学び、住民の悲しみを慮った。
今回のシンポジウムは県内の子ども達の問題の一部を理解することができ、大変勉強になった。
これから子ども達に必要なことを考え、実践してゆきたいと思う。
印象に残った話は以下の通り。
・地震津波と原発事故は「自然災害+人災(恨み)」という二重の辛さを県民に味わわせた。
・原発事故から三年目となり気分傷害や不眠、うつ、PTSDの兆候など見られる。放っておくと自殺につながる(被災三県の子の3割がPTSD)。
・「正常化の偏見 」に対して、なぜ逃げ遅れたのか?と亡くなった人を責めてしまう。
・被災地の遺族は“あいまいな喪失”を経験している。遺体を確認していない“遺族”。ブリーフケアが必要。
→ブリーフケア
・子どものケアは親のケアでもある。
(ベラルーシ)
・世界で一番、甲状腺がんの罹患率が高い。
・事故当時、政府が情報を隠していたため、住民が何のことが分からず、診断しづらい状況だった。放射線量の状況から説明するしかなかった。
・国際協力のおかげで健康診断が実施されるようになった。罹患率は高まったが、早期発見だったため、治療効果は高かった。
・国内にはの14ヶ所の保養施設があり、毎年12万人の子どもが療養プログラムを受けている。ホームステイもある。
・ベラルーシは国会予算の2割を原発事故対策費に充てている。








