1兆6,899億円也...埼玉県 来年度予算案
1兆6,899億4,100万円。
これが、埼玉県の来年度予算(案)です。
県債(県による借金)は3,007億900万円で、依存度(歳入に占める県債の割合)は17・8%となっています。
この予算案は、今月21日から始まる埼玉県議会2月定例会 に県知事から提案され、予算特別委員会 等で審議され、本会議で採決されます。
「予算項目」「項目毎の予算」など詳しくは「平成23年度当初予算の概要(リンク→PDF (全43ページ)」をご覧ください。
明日以降、「医療」「教育」の事業案に対する意見を掲載したいと思います。
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(記事:埼玉新聞Web 2月15日)
「未来」「安心」に重点 2011年度県当初予算案
県は14日、2011年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比0.8%増の1兆6899億4100万円で3年ぶりのプラス編成。県税収入は4年ぶりの増額を見込み、県債依存度は同比2.3ポイント減の17.8%に下がった。特別会計、企業会計を合わせた予算総額は2兆3378億4800万円(同比0.5%増)。
■主な歳出(抜粋)
・生活保護費の増大や県債の償還金増などにより、扶助費・公債費が同比で185億円プラス
・子ども手当に関しては、県負担分の156億円
・建設の是非を検証中の八ツ場ダム関連の事業費は前年度と同様、当初計画通りの55億円
■主な事業(抜粋)
・学生・高校生の海外留学を支援する奨学金制度と10億円規模のグローバル人材育成基金を創設
・次世代自動車産業への転換・参入支援や市場開拓支援、電気自動車の利用促進事業
・児童虐待防止対策に5億2200万円
・待機児童解消策として保育サービス推進事業を大幅に拡充
・周産期医療と小児救急医療整備は前年度の約3倍強の予算
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(記事:毎日新聞Web 2月15日)
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(記事:読売新聞Web 2月15日)
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*下図出典:東京新聞Web 2月15日記事「人材育成10億円基金 県新年度予算案 年260人、留学支援 」

*参考資料
◆埼玉県 県債残高(一般会計)・・・県HP PDF *平成21年度決算
◆借金残高・・・全国の借金時計 「埼玉県の借金時計 」
◆埼玉県予算特別委員会 昨年度予算審議風景・・・「埼玉県議会だより121号 」
*下図 来年度予算構成(県財政課HP より)
“学校に行きたい!”
今日、JICA地球ひろば (広尾)で、『子供の情景』という映画を観てきました。
学校に行きたいと願うアフガニスタン の少女の姿を中心に描いた作品です。
---(ストーリー紹介 *公式HP より)---
舞台は、破壊された仏像が今も瓦礫となって残るバーミヤン(Wiki )。6歳の少女バクタイは、隣の家の男の子アッパスが読み書きの勉強をして、学校で習った面白い話を読むのを聞いて、自分も学校に行きたいと思う。アッパスに「鉛筆とノートがなくては学校に行けない」と言われたバクタイはそれらを買うお金を得るため、町に出て卵を売ろうとする。バクタイの学校へ行くための小さな冒険がはじまった。
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『学校に行きたい!』と純粋に願う少女のひたむきさに感動し、同時に、その少女の行動を邪魔する子供の姿を見て、子供が持っている残虐性を再認識しました。学生時代に読んだ『蝿の王』(Wiki )の情景が思い出されました。
子供の両面の“可能性”を考えさせられる内容でした。
この字が読めない少女バクタイは、教科書という“知的なもの”に触れることで、学校に行くためのポジティブな行動をしました。
他方、『学校に行こうとする、しかも女のくせに(参考HP 』と少女の邪魔をする子供達は、アフガン戦争(Wiki )の下、タリバン(Wiki )に触発されネガティブな行動をしてしまっているのです。
同じ世代の子供が接するものによって両極端に変わってしまうという、どちらにでも転んでしまう“可能性”をこの映画は私に訴えかけました。
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世界には途上国を中心に、7,700万人もの“学校に行けない子供達”がいると言われています。
学校に行けない理由は様々です(参考:JICA資料 PDF )。「家庭」「学校」「社会」それぞれの問題で、多くの子供達が教育の機会を逸し、不利益を受けています(参考:FTCJ HP)。
他方、私たち日本はどうでしょう?
義務教育の環境は整備され、ほとんどの子供達が学校に通っています。
しかし、「学級崩壊」「イジメなどによる不登校」など、行ける学校はあれども、どれほどの子供達が“学校に行きたい”と心から思っているでしょうか?
子供は環境に依存してしまう存在です。生まれた環境や受けた教育で「心・技(知)・体」が変化します。前述したとおり、陽にも陰にも転ぶ可能性があります。
そして、子供達は、この「心・技(知)・体」で人生を切り拓いてゆきます。
生まれた環境は“個”の問題であり“点”であり、どうすることもできません。しかし教育は“公”であり“面”であり、変える事が可能です。
私は、子供達が持つ無限の可能性を信じています。だから、教育は大切で、中でも学校教育の役割は重要だと考えています。
社会全体で知恵を出し合い、子供達を“陽”へ向かわせるような教育に改善し、学校を魅力あるものにしてゆきたい、と私は思っています。
せっかく整備されている学校環境。機能させ、子供達に『学校に行きたい!』と思ってもらいたい! 私の願いです。
医療再生のおカネ
ちょっと前の記事ですが...
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(Web キャリアブレイン 2011年2月4日 )
厚生労働省はこのほど、今年度の補正予算で拡充された地域医療再生基金 の交付要件を決め、都道府県知事あてに医政局長通知を発出した。...地域医療再生計画に関する必要書類の厚労省医政局への提出期限は、5月16日に決まった。
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この「地域医療再生基金」、すでに埼玉県では「埼玉県地域医療再生基金 」(昨年)を創設し、事業が始めています。基金の原資は50億円です。
[今年(H22)度執行予定]
①小児救急医療施設施設整備(PDF
)・・・2,500万円
②臨床研修医研修資金及び地域枠医学生奨学金貸与事業・・・3,600万円
③その他医師派遣事業(PDF
)、共同利用医療機器整備事業等・・2億6,400万円
50億円-(①+②+③)=46億7,500万円。このおカネの一部の使い途が、今月21日召集予定の「平成23年2月定例会 」で県知事側から提示されるものと思われます。
埼玉県は、ご存じの通り「人口10万人当たりの医師数」が全国最下位です。
*2009(平成21)年 厚生労働省「医療施設(動態)調査・病院報告の概況 」/統計表PDF (医師数p10)
◇全国平均149.9人 埼玉県103.5人 (平成21年)
さらに看護師数も、平成18年データでは、全国最低(人口10万人当たり)となっています。
◇全国平均635.5人 埼玉県407.6人 (平成18年)
医療の現場は“人”によって支えられています。
埼玉県はその人員が不足しており、現場職員の“善意”や“持ち出し”によって何とか持ちこたえています。
しかし、この努力が限界を超え、現場の“崩壊”が、私たち一般市民の知らないところで進行しています。
私は、このおカネが医療従事者の環境整備や積極的なリクルートに活用され、必要なスタッフが充足されることを望みます。
「平成23年度 地域医療再生計画」の提出期限である5月16日までに、埼玉県がどのようなプランを出すか注視したいと思います。
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[平成23年度「地域医療再生計画」基準額の交付要件]
◇医療関係団体や住民など、幅広く地域の関係者の意見を募り、計画策定に反映させる。計画の達成状況の評価を行う際にも、同様に意見を聴取する
◇急性期から亜急性期、回復期、維持期、在宅へと連なる切れ目ない医療提供体制を実現する
◇地域連携クリティカルパス
の活用・推進を目的とした関係院長会議を設けるなど、地域内の連携を強化するための仕組みを講じる
◇施設・設備整備だけでなく、医師などの確保や人材育成にも基金を活用する―などが示された。
*15億円を超える金額の交付を申請する場合は、以下の要件が必要
◇基金の整備対象となる医療機関では、医師事務作業補助員(参考HP
)を確保するなどして医師の負担軽減措置も実施する
◇基金の整備対象となる医療機関の間で、診療情報や臨床評価などの情報を収集・分析し、共有する体制を整備する―などの要件を満たさなければならない。
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