熱闘! 政治家への道 ~元高校球児の夢~ -194ページ目

「貧困の連鎖」を断つ&財源を稼ぐ...埼玉県の取り組み

今日は新聞社Web版から気になった記事を2本。


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生活保護家庭:自立支援を強化 学習・就労・住宅、埼玉県が予算倍増 (毎日新聞 5月16日 埼玉版)
 県は、生活保護受給家庭 の自立をめざして昨年から始めた「学習」「就労」「住宅」の三つの支援事業を強化する。特に学習支援では、対象となった生徒のほとんどが高校に進学する成果がみられたという。今年度の予算を約7億9000万円とほぼ倍増し、支援を促進する。...(以下、省略)
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ご存じの通り、生活保護費の支給額増加は、各自治体の財政を圧迫するなど大きな社会問題となっています。

「学習」「就労」「住宅」の三事業中、「就労」は現在の生活保護受給者(家庭)の自立を促し、「学習」は将来、生活保護受給者(家庭)を生まないためのものです。どちらも、大切な“両輪”ですが、埼玉県は昨年全国初の試みとしてこの学習(教育)支援事業を行い、成果を上げています。


「貧困の連鎖」を断ち切るために、この事業を見守り、成功を願いたいと思います。



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自販機公募で県、2億円増収 災害対応にも配慮埼玉新聞 5月16日)
 自主財源確保のため県有施設に清涼飲料水など自動販売機を設置する業者の選定に公募制を導入したことで、県収入(設置料収入)が約2億円の増収になったことが分かった。県は「(設置料収入の)目標額は特に定めていなかったが、期待していた以上の額」とし、業者公募を2013年度までに順次拡大する考えだ。
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そして、この取り組みは、埼玉県の収入を増やす試みです。

収入を増やす常套手段は、工場を誘致したり起業を促すなど経済活動を活発にすることによる“税収増”ですが、この取り組みはそれ以外にも財源を増やす方法があることを示しています。


今回の例は設置場所の提供ですが、税収以外の収入を増やすカギは、グーグルやフリーペーパーに見られる、「広告」だと私は思います。

ネーミングライツ(北本市 )や“ラッピング”(Wiki )など、方法はまだまだありそうです。


県職員や県議会議員は、まず経済活動による税収増をまず何よりも考えて欲しいものです。

そして、広告収入など、財源の不足を補う方法を知恵を絞り見つけ出することを期待しています。


以上



*資料(リンクは公式HPや公官庁HPからの引用)

◆(再掲)生活保護家庭:自立支援を強化 埼玉県が予算倍増 毎日新聞 5月16日 埼玉版)
 県は、生活保護受給家庭の自立をめざして昨年から始めた「学習」「就労」「住宅」の三つの支援事業を強化する。特に学習支援では、対象となった生徒のほとんどが高校に進学する成果がみられたという。今年度の予算を約7億9000万円とほぼ倍増し、支援を促進する。
 3事業は、
埼玉労働局 や自治体と合同で実施する生活保護受給者に対する就労支援▽大学生らが中学生に教える学習支援▽無料低額宿泊所からアパートへの移行支援。国の「セーフティーネット支援対策等事業費補助金(PDF) 」を使い、昨年10月から始められた。...(以下、省略)

「貧困連鎖」絶て…生活保護家庭の教育支援 埼玉県が全国初 産経新聞 2010年7月31)
 生活保護受給世帯で育った子供が成人後、再び生活保護を受けるなど「貧困の連鎖」が問題化していることを受け、埼玉県は都道府県として初めて、県内の生活保護世帯の全中学3年生を対象に、教育支援事業を実施する。予算額は約1億1千万円。...(以下、省略)

膨らむ生活保護費 (朝日新聞 2011年5月10日 埼玉版)

 さいたま市の生活保護費が年々増え、財政を圧迫している。旧岩槻市を合併した2005年度と比べ、今年度は7割ほど多い。あと4~5年で一般会計の1割を占めそうな勢いだ。長引く不況が影響し、県外から移住して受給する事例も相次いでいるといい、市は生活支援態勢の強化に乗り出している。 ...(以下、省略)

◆「第1回社会保障審議会生活保護基準部会議事録」 (厚生労働省援護局、2011年4月19日)

 リンク → http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001by9v.html


◆(再掲)自販機公募で県、2億円増収 災害対応にも配慮 (埼玉新聞 5月16日)
 自主財源確保のため県有施設に清涼飲料水など自動販売機を設置する業者の選定に公募制を導入したことで、県収入(設置料収入)が約2億円の増収になったことが分かった。県は「(設置料収入の)目標額は特に定めていなかったが、期待していた以上の額」とし、業者公募を2013年度までに順次拡大する考えだ。 県管財課 によると、設置業者の公募選定は10年度から試験的に導入。10施設の27台分について設置業者を公募で決め、約170万円の設置料収入になった。...(以下、省略)

サイト広告に乗り出す自治体、その是非を考える (出処:日経パソコン 2006年7月27日)
 みなさんは自分が住んでいる市区町村のWebサイトをご覧になったことがあるだろうか。各種行政手続きの紹介はもちろんのこと、ゴミの収集情報から夜間や休日に利用できる病院の案内まで,最近では幅広い情報が各自治体のWebサイトに掲載されている。中には公共施設の予約や図書館の蔵書検索ができるサイトもある。自治体のWebサイトでここ数年のトレンドとなっているのが、Webサイトへの広告掲載だ。...(以下、省略)

「阪神大震災遺児家庭の震災体験と生活実態」と支援

今日、自宅で私物の整理をしていたところ、この冊子が出てきました。


「震災遺児家庭の震災体験と生活実態 -平成8年度調査結果報告-」 

(発行:あしなが育英会 /監修:筑波大学教授 副田義也  *当時)


これは、1995年1月17日5時46分に発生した阪神・淡路大震災で親が亡くなった“震災遺児家庭”の調査結果をまとめたものです。

私は学生時代、交通遺児として、あしなが育英会の企画にボランティアとして参加してきました。この調査で利用された「震災遺児家庭リスト」を作成するためのローラー調査にも参加した事もあり、この冊子が完成した時、訪問先の子どもたちや親族の方の姿が眼前に思い出された事を今でも覚えています。


この冊子を見返すと、改めて震災遺児を取り囲む環境の苛烈さを思わないではいられません。


「家族全員が家の下敷きになった」

「隣りで寝ていた父親が亡くなった」

「自分だけが、瓦礫の隙間から逃げだせた」

「2階で寝ていた自分は助かった。1階で寝ていた両親は死んでしまった」


震災遺児は、自らも地震の大きな揺れを体験し、家の下敷きになり、そばで親を亡くしています。

目に見える親と家を失ったことによる経済的な困窮だけではなく、周りからは知ることができない、心に大きな傷を負って人生を送らなければなりません。


『なぜ自分だけが助かってしまったんだろう』


自分を責める気持ち、後悔の念、生きている事の罪悪感...もちろん、この心情は全ての遺族が持ってしまうものだと思います。しかし、子どもにとってあまりにも酷な、心の“重荷”です。


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3月11日14時46分に発生した、東日本大震災でも多くの震災遺児が生まれてしまいました。


現在、各自治体が震災遺児の調査としており、あしなが育英会も仙台に臨時事務所を設置し、被災地を巡り、震災遺児の調査を行っています。 *記事:毎日新聞 5月11日「東日本大震災:遺児捜しに苦慮」


これから実態が出てくると思います。経済的なサポートはもちろん、精神的サポートも必要になります。

同会では、神戸に作った震災遺児のための“心のケア施設”、「レインボーハウス 」を被災地にも作りたいとしています。 *記事:朝日新聞 4月8日「仙台に事務所開設へ 震災遺児支援拠点」



私達に出来る事。


まずは、この震災の悲劇を忘れない事です。忘れられる事による、遺児の孤独感は心のキズを更に傷つけてしまいます。そばにいなくても“忘れない”という気持ちが子どもたちの支えになることがあります。


そして、子どもたちに芽生えた夢を実現するために、経済的なサポートをすることです。奨学金です。


中には小学校・中学校への通学でさえ家計が支えきれないケースもあるでしょう。

高校や大学への進学などもってのほかと考えてしまう事もあるでしょう。


“学び”について、子どもたちが心配する事の無い環境を作る必要があると思います。

これが、親の願いであり、地域の希望であり、社会の責任だと、私は考えます。




死者が1万5千人を超え(15,019人 13日現在)、未だ親の行方がわからない子どもたちも多くいます。


遺された子どもたちが、秘めた可能性を表に出し、思う存分生きることができるよう、私はサポートしたいと思います。

最後に、自治体やその他団体が設けている「遺児」の奨学金窓口等を以下に記します。ご参考まで。


 ・岩手県「いわての学び希望基金」

 http://www.pref.iwate.jp/shien/link/14902/003243.html

 ・福島県相馬市「震災孤児等支援金支給基金」

 https://www.city.soma.fukushima.jp/0311_jishin/melma/20110424_melma.html

 ・毎日新聞「毎日希望奨学金」

 http://www.mainichi.co.jp/shakaijigyo/kibo.html

 ・スポーツ選手設立「いわて復興エイド基金」

 http://www.iogolf.jp/iwateaid/

 ・あしなが育英会「東日本大地震・津波遺児への募金」

 https://ashinaga.donation.fm/index2.html


以上



*資料

◆「震災遺児家庭の震災体験と生活実態 -平成8年度調査結果報告-」 *抜粋

(調査は1996(平成8)年8月と9月に、訪問・面会形式で実施/336世帯中238世帯から有効回答)

p52「震災遺児と家族の死」

 震災遺児たちは、震災によって家族を失うとともに自らも被災するという二重の体験をしており、心身や生活の上になおその影響が残っている。

 ・・・家族の死を語ることは、心の傷の癒しに必要な悲哀の表現として重要であるが、(略)5割以上の震災遺児たちは悲哀を表現できないでいる。(略)親やそれに準ずるおとなの心の傷が深い時、遺児の心の傷は家庭で癒されにくい。


◆(再掲) 東日本大震災:遺児捜しに苦慮 あしなが育英会毎日新聞 2011年5月11日)
 東日本大震災で親を亡くした震災遺児を支援しようと返済不要の特別一時金を創設した「あしなが育英会」が、震災遺児捜しに苦慮している。津波で街ごと流失した地域が広範囲にわたり、震災遺児の足跡をたどりにくいという。東北地方以外の親類宅に身を寄せる遺児も出てきており、同会は物心共に支援を受けられないままでいる震災遺児がいまだ多くいるのではないかと懸念している。...(以下、省略)


今の小学生の姿でしょうか?...「ハガネの女」を観て

今日、久しぶりにTVドラマを観ました。


ハガネの女 」です。


観て、隔世の感がありました。


私が知る(観ていた)小学生が主人公のドラマは「熱中時代 」です。


「ハガネの女」と「熱中時代」、“多様な子どもたち”と“アツイ先生”の構図は同じですが、時代を反映(!?)しているためか、内容は大きく異なっています。


モデルを目指す小学生!

ダイエットする小学生!

モンスターペアレント!

スクールカウンセラー!


いずれも、私の時代や「熱中時代」の中にはなかったものです。



この「ハガネの女」を観て私が思ったのは、『このドラマは今の小学生の姿を反映しているのか?』ということです。

多かれ少なかれ、製作されるドラマや映画などの娯楽作品は、時代性を投影していると言われます。

であるならば、このドラマもそうであり、登場人物・出来事はまるっきりのノンフィクションではないと言えます。


そう思うと、私は、今の子どもたちに同情をしてしまいます。『たいへんな環境で小学生をしているな』と。


私の小学生時代(福島県二本松市)は“子どもの世界”と“大人の世界”がありました。

たとえばケンカ。

子ども同士がケンカ(もちろん一対一)をしてケガをしても、先生や近所の大人が出てきて、手打ちは「喧嘩両成敗、恨みっこ無しよ」でした。

当時は、子どもの中で起こったことは、子ども同士の中で終わらせるか、極力小さな範囲で事態を収束させていました。

“子どもの世界”と“大人の世界”は区別され、違った秩序やルールがありました。

子どもは、自分たちが必ず身を置くであろう、まだ見ぬ“大人の世界”に興味を持ち、知りたいと思い、憧れを抱きます。そして、背伸びをしたり、その世界に一日での早く足を一歩踏み入れるための努力をしたりしていました。

子どもと大人が自然と適度に隔てられていたために、子どもたちは自分たちの世界で無邪気に行動し「心・知・体」を育み、成長していったのです。


しかし、このドラマから見えてきたのは、“子どもの世界”の喪失、“大人の世界”に子どもたちを無理やり適合させてしまう非条理でした。子どもたちは“大人の世界”に足を踏み入れ、その現実を知ってしまいます。「心・知・体」が未熟なまま、“大人の世界”に身を置かなければならないのです。


これは、“たいへんな環境”です。子どもには酷な世界だと思います。



一方では、この環境は子どもたちに良いという意見もあるかもしれませんが、私はそうは思いません。


子どもたちには、一定期間、守られるべき時間が必要です。その“守られるべき時間”で自分を、自我を築く必要があります。何から守られるべきか? それは一般社会=“大人の世界”です。


自分が何に喜び、怒り、悲しみ、楽しい思いをするのかを知る。自分が心地よいと思うのは、モノを作る事なのか、人に接する事なのか、人の上に立つ事なのか、人に従う事なのかを知る。もちろん、当時はその意識は無いかもしれません。しかし、“守られている”環境下で感じた事は、人間の深みに刻みこまれるものだと私は考えています。


この“自分を知る作業”は“大人の世界”では困難です。“守られた”世界で知り、自分を作り上げてゆくべきものです。



今の社会は、大人でも多くの困難があります。だからこそ、大人は意識的に、強い気持ちを持って“子どもの世界”を作る必要があります。大人の都合を押し付けないが、過度に甘やかすものではない、適度な緊張感と緩さを持った“世界”です。


私は、この“世界”でタフな心根を持った子どもが育ち、大人の世界へと巣立つものと考えています。

そして、この“タフな子どもたち”は次世代の、地域、国家、世界を支え良くしてゆくと確信しています。