二本松と原発事故
今日、実家から市の中心部まで歩きました。普段は車を使いますので、久しぶりでした。
空は晴れ渡り、空気は澄み、清々しい気持ちになりました。
*田植えの終わった田んぼから見える安達太良山
しかし、途中、母校・岳下小学校を訪れた時に、この心地よさは一変しました。
校舎前の校庭にはショベルカーやブルドーザー、ダンプカーが入り、土を掘り返していたのです。
隣市の郡山 での「校庭の表土除去」は報道を通して知っておりましたが、まさか自分の母校もそうなっていることを知り、事の重大さを痛感しました。
二本松市は「計画的非難区域」である町村に隣接しているとはいえ、放射線量は低値で安定しており、郡山ほどの盆地ではないために、影響は少ないと思っていました。
しかし、母校の校庭は見るも無残な姿に変わっていました。原発から50km以上も離れているのにも関わらずです。
これが福島で起こっている原発事故の現実です。
多くの県民は、見えない、臭わない、無“毒”化できない、そして人体への影響がはっきりとしない放射線と闘っています。
子どもたちを守るために、国の基準値を下回っていようが、行政は校庭の表土を取り除き、親は不慣れな土地に引っ越し子どもを転校させたりしています。
自分たちが使わない電力を作る原子力発電所の事故で放出された放射性物質に、福島県民は苦しめられており、これからもしばらくはこの状態が続きます。
まさか、自分の故郷がこんなことになろうとは思いませんでした。
惜しむらくは、福島県に18年間も住みながら、原発について真剣に考えてこなかったことです。
危険性と安全性、放射線の影響、原発がもたらす地域振興と雇用、...関心を持ち学べば、中学生でも理解できることは多くあったと思います。
私は、福島県人として、あまりにも原発に無関心でした。今、心から、悔いています。
今回、この悲惨な事故がきっかけとなってしまいましたが、私は福島県人として原子力発電に関心を持ち学び続けたいと思います。そして、日本人として、エネルギー問題を考えてゆきます。
.以上
*資料
◆二本松市ホームページ http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/
◆二本松市の位置 (出処:読売新聞)
◆表土除去、郡山市が対象拡大 基準さらに厳しく (朝日新聞 2011年5月17日)
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、全国で初めて、4月下旬から小中学校と保育所、幼稚園で校庭や園庭の表土除去を始めた福島県郡山市は17日、対象をさらに拡大して市内の小中学校と保育所の表土を除去すると発表した。 ...(以下、省略)
故郷・ふくしまへ
今夜、川口を後にして実家のある福島県二本松市に到着しました。
地震の影響を受けた実家の修理のための事務処理(義捐金や行政補助の申請手続き)が済むまで滞在する予定です。
そして、その後は、「地震」、「津波」、「原発」の被災地であるいわき市に行きます。
福島第一原子力発電所事故現場での作業に就きたいからです。
“グラウンド・ゼロ”。ここに行かなければ福島を、引いては日本のこれからを考える事ができないと私は考えています。
まずは、被災した実家と家族のため、役立ちたいと思います。
.
以上
桃・柿育英会...東日本大震災遺児への奨学金
また、嬉しいニュースが飛び込んできました。
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東日本大震災:安藤忠雄さんら遺児支援へ「桃・柿育英会」 (毎日新聞Web 2011年5月18日)
東日本大震災で親を亡くした遺児を支援するため、建築家の安藤忠雄さん(69)らが18日、育英資金を集める「桃・柿育英会」を発足させると発表した。一口年額1万円の寄付を1万人に10年間続けてもらい、目標額は10億円。被害の大きかった宮城、岩手、福島3県の教育委員会を通じて来年度から支給を始めるという。
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今回はノーベル賞受賞者、世界的建築家、日本を代表する企業家など、子どもたちの夢を刺激する方々が設立した奨学金制度です。
彼等“震災遺児”達が、経験した苦しみ悲しみを“夢の実現”に転化するようになるには、周囲の支えが欠かせません。
このような制度が数多くできることは、間違いなく彼等の励みになります。
もちろん、被災地には遺児ばかりでなく、両親が健在ながら家を失い、父親が職を奪われた子どもたちも多くいます。また、茨城や千葉の沿岸部にもそのような子どもたちはいます。
彼等への経済的支援、進学支援も欠かせません。
各自治体の首長や教育員会は、使途が定まっていない義援金を、被災した子どもたち全般の奨学制度に利用するなどの知恵と配慮が必要だと、私は思います。
私は、教育から多大な恩を受けた人間として、被災地の子どもたちの成長に息の長い支援をしてゆきたい考えています。
以上。
*資料
◆(再掲)東日本大震災:安藤忠雄さんら遺児支援へ「桃・柿育英会」 (毎日新聞Web 2011年5月18日)
東日本大震災で親を亡くした遺児を支援するため、建築家の安藤忠雄さん(69)らが18日、育英資金を集める「桃・柿育英会」を発足させると発表した。一口年額1万円の寄付を1万人に10年間続けてもらい、目標額は10億円。被害の大きかった宮城、岩手、福島3県の教育委員会を通じて来年度から支給を始めるという。
安藤さんらは95年の阪神大震災でも同様の育英資金約4億9000万円を集め、遺児418人に支給している。支給額は阪神の際の月額(小中学生6000円、高校生2万円)を目安にする。育英資金は父母のいずれかが亡くなった場合でも支給対象にする。
発起人は、実行委員長の安藤さんのほか、ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊さん(84)、「ユニクロ」創業者の柳井正さん(62)ら9人。安藤さんは「子供たちを気持ちで支える人たちを増やしたい」と呼びかけ、小柴さんも「どんなに苦しい状況になっても物事を投げ出しちゃいけない」と訴えた。ユニクロはシャツの売上金の一部約2億円を、サントリーはビールの売上金の一部を拠出する。
[振込先の口座]
▽三井住友銀行千代田営業部
▽普通預金
▽口座番号2119673
▽口座名義「桃・柿育英会(モモ・カキイクエイカイ)」
問い合わせは同育英会事務局(06・6371・2227)。
◆(参考)小生ブログ 「阪神大震災遺児家庭の震災体験と生活実態」と支援 http://ameblo.jp/jun-nmt72/day-20110514.html
・岩手県「いわての学び希望基金」
http://www.pref.iwate.jp/shien/link/14902/003243.html
・福島県相馬市「震災孤児等支援金支給基金」
https://www.city.soma.fukushima.jp/0311_jishin/melma/20110424_melma.html
・毎日新聞「毎日希望奨学金」
http://www.mainichi.co.jp/shakaijigyo/kibo.html
・スポーツ選手設立「いわて復興エイド基金」
http://www.iogolf.jp/iwateaid/
・あしなが育英会「東日本大地震・津波遺児への募金」



