次に住む場所
『もどれない...だから早く、次に住む場所を見つけてください!』
ラジオ(ラジオ福島)から聞こえてきた声。
大熊町から避難し、会津若松で生活をされている60代の女性の叫びだった。
私は、この言葉に“戻れない”、“戻りたくない”と考えている原発避難者の思いが詰まっていると感じた。
故郷を強制的に追われ、その故郷は放射性物質に汚染されている。
“新たな場所に居を構え、新たな生活を始めたい”と思うのは自然な事だ。
事故前の生活環境。土地の広さ、家屋の間取り、家屋の素材...さらに言うならば、庭先に咲いた花、木陰、聞こえていた音など、これら全てを元通りにするなど無理だと思う。
しかし、だからといって画一的な賠償を行う事はいかがなものだろうか。
原発事故は生活を根こそぎもってゆき、自分の家に住み続ける事を許さない。
賠償は住民に寄り添い、それぞれの事情を鑑み行われるべきだ。
そして、避難された方々が、次に住む場所で新たな生活を始められるようしなければならない、と思った。
常磐自動車道、除染の効果と工事の目途
今日、双葉郡といわき市は朝から良く晴れた。
このいわき市と双葉郡を結び、仙台市までつながる常磐自動車道。
東日本大震災がなければ、今頃は常磐富岡IC~相馬ICが繋がっていたはずで、2014年には山元IC(宮城県)まで延び、全通する予定だった。
浜通り地区の物流、救急医療にとってこの常磐自動車道の完成は悲願だ。
この常磐自動車道に光が差してきた。
◇共同通信:来年6月までに常磐道の除染完了 年内に本格着手
環境省の除染モデル事業で効果が確認されたという。
・「双葉町内の1区間(50メートル)で、除染前に毎時43・1μSv(年間227mSv相当)あった線量が、作業後は81%減の8・3μSv(同44mSv)まで低減(共同通信)」
・「年間20~50mSv相当だった浪江、富岡両町内の各1区間の計3区間が対象。表土除去や路面の舗装、のり面の除草などを組み合わせて実施し、双葉町で43~81%、浪江町で54~60%、富岡町で20%の線量低減を確認(共同通信)」
ただし、線量の高い常磐富岡IC~浪江IC間の除染と工事完了時期は未定という。
したがって、全通までの予定は確定しない。
・「放射線量が高い常磐富岡インターチェンジ(IC)~浪江IC間を除き、広野IC~常磐富岡IC間は13年度内の開通、浪江IC~南相馬IC間は14年度内の開通を目指す(時事通信)」
・「常磐富岡IC~浪江IC間(延長14km)は、平成26年度内を目指す他の開通区間に大きく遅れることなく開通することを目指します(東日本高速道路㈱
)」
この道路が通る富岡町、大熊町、双葉町、浪江町は区域再編がなされておらず、新たな町づくりの方針も最終形にはなっていない。
しかし、南はいわき市、北は相馬と仙台に繋がる常磐自動車道全通への再開の一歩は、避難されている住民の方々にも朗報ではないだろうか。
これから除染や、道路工事を行う作業員は放射線防護をしながらの作業で大変かと思う。
事業主は作業員の放射線管理を徹底し、健康管理に万全を期する事を願う。
そして、いわき市も、JR常磐線が再開しない中で仙台と繋がる高速交通網を活かし、産業・観光の振興を図って欲しいと思う。
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*前掲記事
◆共同通信:来年6月までに常磐道の除染完了 年内に本格着手
(2012年8月31日)
◆時事通信:来年6月末までに除染完了=警戒区域内の常磐道で-政府
(2012年8月31日)
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*資料
◆環境省(http://josen.env.go.jp/ ):
・警戒区域及び計画的避難区域等における除染モデル実証事業報告の概要(最終版)について(お知らせ)
(2012年6月29日)
◆東日本高速道路株式会社
・常磐自動車(常磐富岡~新地)(新地~山元) 再評価(PDF) (2011年12月6日)
・常磐自動車道広野ICから南相馬IC間の復旧・整備工事の実施について (2012年8月31日)
→ 道路地図 (PDF)
*追記(2012年9月21日)
◆福島民報 記事より


