「事故調」...原子力学会最終報告書(素案)
今日は、会社の本業の手元。並木のアパートで雪の重みで外側にひしゃげたアパートの雨樋交換作業を行った。
蒸し暑い中、強い日差しも照りつけたが、時々雨が降る、複雑な天候だった。
今日の福島民報の2面には福島第一原発事故の日本原子力学会事故調査委員会の最終報告書素案についての記事が載っていた。
『地震による損傷の可能性を否定し、津波対策や過酷事故対策が不十分だったと指摘。「適切に実施されていれば事故は防げることができた」とした』
昨年7月5日に衆参院に提出された国会事故調査委員会報告書で『(原発事故は)自然災害ではなく、明らかに人災』と断言したのに比べ弱い表現であるが、「対策が不十分」と人為的ミスを認めていることは大きい。
我々市民にも想定される懸念されたリスクを確実に表明してこなかったのも作為を感じる。この点にも踏み込み、最終報告書を作成してほしいと思う。
3年ぶりの「福島県総合防災訓練」
二本松市立北小学校。
ここが、3年ぶりに開催された福島県「総合防災訓練」の会場。
初めて見る「総合防災訓練」だったが、見ごたえのあるものだった。
県内各地の消防隊員と行政関係者、警察官、自衛隊等、県内の「災害時に関わる全ての人々」が一堂に会し、日ごろの訓練成果を披露していた。
総合防災訓練は『この訓練は、災害対策基本法第48条 等の規定に基づき、町内会や自主防災組織等多くの市民の参加もと、県内の各関係機関、各種団体等が緊密に連携することにより、災害時における応急対策の円滑かつ的確な実施を期し、もって地域防災体制の確立と住民の防災意識高揚を図ること』(出処:福島県「平成25年度福島県総合防災訓練の開催について 」)を目的として実施された。
想定は以下の通り。 *出処:福島県「平成25年度福島県総合防災訓練の開催について 」
1.自然災害対応訓練
・平成25年9月1日(日)午前8時頃、 二本松市安達太良山付近を震源とする直下型直下型地震が発生
・地震の規模はM7.0、二本松市では震度6強
・市内各域では建物倒壊や火災等により多数負傷者が発生
・電話電気水道及びガス等のライフライン施設もかなりの被害が発生
・地震に関連して安達太良山の火活動が活発となり噴火警戒レベル3(入山規制)が発表
2.国民保護訓練(BC災害(生物又は化学質による災害)対応訓練 )
・緊急対処事態
対処方針が定められ警報発令下
・乗客を乗せた路線バス内にてテロ災害が発生
・乗客及び通行人被災しバスの乗客数名が倒れている
・付近には異臭が立ち込めBC災害の発生が疑われる状況
今日は日曜日で、市民など一般の見学者が多いと思ったが、それほどでもなかった。
県内各地を巡回して行われるこの総合防災訓練は、今回を見ても、関係機関のスタッフを多く動員しリアリティの高い訓練がなされていた。
多大なコスト(=税金)もそうであるが、訓練が私たち市民の命と安全を守るために直結しているものであるから、多くの人に見てもらいたいと素直に思った。
関係各機関の総動員訓練であることから、臨場感と迫力があった。
東日本大震災後に初めて行われることや、国際的にテロが増加していることもあり、私は一つ一つの訓練をよりリアリティをもって見る事ができた。
課題をあえて挙げれば、訓練の内容・意義・意味を全ての参加者が共有できるよう、大型スクリーンの設置や、スマートフォンをかざせば訓練内容等が分かるようなアプリの作成、さらには訓練の映像を配信するなど。
コストと効果を見極め、市民が関心を持ち、参加や見学者が増えるような改善をして欲しいと思う。
来年は須賀川市での開催となる。
*訓練の様子
放水訓練と梯子車による救出訓練。
北小学校の児童の前で繰り広げられる訓練。
小学校から、次の会場である霞ヶ関城駐車場に国指定史跡「戒石銘」
の前を通って移動。
BC災害(生物又は化学質による災害)対応訓練。
福島交通の路線バスを使い、防護服を来た隊員がバス内からの市民を救助。
ブルーシートに市民を運び、ゲートとなるテントへ。
それぞれの役割がよく分からなかった。
“ゲート”を超えるとDMAT本部があり、疾傷者に対応するスペースが設けられていた。
疾傷者のスペースはトリアージ用にシートは緑、黄、赤に分けられていた。
消防のワゴン車に取り付けられたボードには、本番さながらに、逐次状況が書き込まれていた。
3つ目の会場は山を越えた城山総合グラウンド。
こちらにもトリアージスペースが。看護師の姿も見られた。
倒壊した建物からの救出訓練。レスキュー隊が手際よく救助していた。
「事故車両からの救出訓練」
消防のレスキュー隊と警察の機動隊が、それぞれの救出訓練を披露。
体育館には避難所を模した、区切が整然と並んでいた。
市民が体験ができるようになっていた。
インフラの復旧訓練。災害時に出動する衛星通信機能搭載の車両が展示されていた。
上水道復旧訓練スペースでは職人が工具を用い、水道管の交換作業を披露していた。
圧巻のヘリ訓練。
こちらは物資の輸送訓練。轟音と共にヘリがやってきて、物資投下ポイントに向かっていった。
こちらは安達太良山での遭難者救出を想定した訓練。
斜面にいた遭難者役をワイヤーを下し、隊員が救助していた。
ホバリングやリフトの操作など、見事な“救出劇”だった。日ごろの訓練の成果が出ていた。
佐藤県知事は、訓練の指揮者として全ての会場に出向き、それぞれの訓練を真剣な表情で見つめていた。
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*追記(2013年10月1日)
◆福島民報 2013年10月1日付け 紙面より
...不幸にも、訓練に想定した場面が現実に起こってしまった。
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◆福島民報 2013年9月24日付け 紙面より
...この「緑」「黄」「赤」のシートに患者が分けられる。赤が最優先となり、緑に運ばれた疾傷者は治療は赤と黄が終わってからになる。
風評払しょくモニターツアー
涼しさが一転、久しぶりに蒸し暑い夜が明ける。
雲は多かったが気温は上昇。朝礼では所長から『熱中症注意』という言葉があった。
この暑さで、予定はオーバーしたが、住民の方々から感謝されたことが救いだった。
今日の地元紙には福島市で開かれた風評払しょくのための「モニターツアー」の様子が報じられていた。
県の主催で、首都圏の学生や主婦、80人が参加したという。
今年度の初回で、全4回を予定。
二日間の予定で、昨日は、
・福島大学の教員からの本県の取り組みの説明
・県産品のイベント参加
・生産者との意見交換
などが行われたという。
今日は、コメの全袋調査や酒造会社の見学などが予定されているとの事。
“百聞は一見にしかず”
原発事故後の市民の様子や放射性物質の動態研究をもとにした食の安全安心への取り組みなどは、想像できるものではない。
前例がなく、類似した経験もない。
現場に来ていただくしかないと思う。
食の安全に関わる、関心のある方々を、国内外問わず福島に招き農地や漁港、放射能検査装置の設置場所を見てもらう。
この作業を根気強く続ける事が、風評の払拭には欠かせないと思う。














