3月22日、出雲―岡山をつなぐJRの特急「やくも」の車両が新しくなり、一般の試乗会に先がけて行政や観光関係者への披露を兼ねた273系車両の試乗会が開催されました。JR西日本によると、新しい車両は、沿線の風景に響き自然に映える「やくもブロンズ」を採用し、山陰の我が家のようにくつろげる温もりのある車内空間を提供することで乗客と交感することをコンセプトに、R西日本と鉄道総合技術研究所、川崎車両が共同開発した「車上型の制御付自然振り子方式」を採用し、快適性を飛躍的に向上させたとのことです。車内は、空気清浄機の搭載や抗菌・抗ウイルス加工の座席、Wi-Fiの搭載、VVVF制御装置、LED照明、防犯カメラ、機器の二重系化など、安全性や機能性、省エネへの配慮などに加えて、グループや家族連れ向けのセミコンパートメントやおむつ替えができる多目的室などが設置されており、説明をいただいた乗務員さんは「従来の381系車両を大幅に進化させた」とコメントされていました。この日、出雲市駅を午前9時過ぎに出発した新型やくもの車内は、従前よりもゆったり目の座席の配列や出雲平野や宍道湖の美しい風景を堪能できる大きな窓が印象的で、4月6日から一部のダイヤでの運行開始と6月からの本格導入を待ち遠しく感じました。

 3月20日、松江市のくにびきメッセで衆院島根第1選挙区補欠選挙に立候補を予定する錦織功政(にしこり・のりまさ)さんの後援会事務所開設式が行われ、自民党や支援団体の役員など約200人が参加しました。自民党本部を代表して挨拶した茂木敏充幹事長は、「自民党の派閥の政治資金をめぐる不適切な事案で皆さんにご迷惑とご心配をお掛けしていることをお詫びする」とし、「今日の暴風、降雪は、まさに嵐の中に船出する選挙情勢を象徴するものだが、自民党は政権政党として政治を前に進める使命があり、幹部が地方に出向いて現場の声を聴き、大胆な党改革を進めることで信頼回復を果たしたい」と述べ、青木一彦参議院議員など島根県連所属の5人の国会議員が激励しました。昨年12月に中国財務局長を辞職した錦織さんは「30年間の公務員人生で培った知恵や経験、人脈を生かし、ふるさと島根県が必要とする政策を実現するために、逆風に打ち克ち、勝利を目指す」と力強く決意表明し、細田重雄自民党島根県連会長は「戦いの構図は、過去2回の選挙で戦った共産党が支援する立憲民主党の候補と事実上の一騎打ちで、今回は島根県のために尽くした細田博之先生の弔い合戦」と挨拶しました。錦織功政後援会事務所は、松江市殿町の島根県物産館の向かいの店舗跡に開設され、この日の朝方に神事を執り行い、3月21日からスタッフが常駐しますが、補欠選挙は4月28日までに衆議院が解散されない限り、4月16日に告示され、4月28日に投・開票される予定であり、告示までわずか4週間で、5回の国政選挙で名前の知れている元職を下すことができるか否かは「自民党本部の政治資金の問題の決着如何」と感じます。

 確定申告の最終日となる3月15日に開かれた参議院の予算委員会で立憲民主党の田名部匡代議員が『納税の意味』を質したところ、岸田文雄首相は「納税は社会のコストをできるだけ多くの皆さんに支えていただくためのもので、是非、国民の皆さんのご協力をお願いする」と答弁しました。まさにその通りですが、議会の役割が『税の使途を審議すること』であることを踏まえると、国会議員に対し歳費(給与)とは別に税を原資として支払われる「文書通信交通滞在費」や「政党交付金」の使途明細は明らかにされなければなりません。なぜなら、議員は国会(議会)に提出される予算の審議を通じて政府(執行者)の事務事業の是非は国民(住民)に代わって判断する役割を担っているからで、議員や政党(会派)に支給される税の使途は「李下に冠を正さず」のごとく、白日の下に晒されるべきとして、都道府県議会や市町村議会の政務活動費や交際費などは公開されているからで、国会を別物にする理由はありません。いま、問題とされている自民党の派閥によるパーティ券収入のキックバック事案は、政治資金規正法に基づく報告義務のある会計責任者が法の遵守を怠ったもので、多くの国民の怒りは、民間資金が原資であるパーティ収入の使途や経緯の説明云々ではなく、結果として『裏金』、『脱税』との指摘に対する議員の政治責任を明らかにすべきとしており、17日に開催される党大会での総裁および幹事長の発言に注目です。