3月20日、松江市のくにびきメッセで衆院島根第1選挙区補欠選挙に立候補を予定する錦織功政(にしこり・のりまさ)さんの後援会事務所開設式が行われ、自民党や支援団体の役員など約200人が参加しました。自民党本部を代表して挨拶した茂木敏充幹事長は、「自民党の派閥の政治資金をめぐる不適切な事案で皆さんにご迷惑とご心配をお掛けしていることをお詫びする」とし、「今日の暴風、降雪は、まさに嵐の中に船出する選挙情勢を象徴するものだが、自民党は政権政党として政治を前に進める使命があり、幹部が地方に出向いて現場の声を聴き、大胆な党改革を進めることで信頼回復を果たしたい」と述べ、青木一彦参議院議員など島根県連所属の5人の国会議員が激励しました。昨年12月に中国財務局長を辞職した錦織さんは「30年間の公務員人生で培った知恵や経験、人脈を生かし、ふるさと島根県が必要とする政策を実現するために、逆風に打ち克ち、勝利を目指す」と力強く決意表明し、細田重雄自民党島根県連会長は「戦いの構図は、過去2回の選挙で戦った共産党が支援する立憲民主党の候補と事実上の一騎打ちで、今回は島根県のために尽くした細田博之先生の弔い合戦」と挨拶しました。錦織功政後援会事務所は、松江市殿町の島根県物産館の向かいの店舗跡に開設され、この日の朝方に神事を執り行い、3月21日からスタッフが常駐しますが、補欠選挙は4月28日までに衆議院が解散されない限り、4月16日に告示され、4月28日に投・開票される予定であり、告示までわずか4週間で、5回の国政選挙で名前の知れている元職を下すことができるか否かは「自民党本部の政治資金の問題の決着如何」と感じます。

 確定申告の最終日となる3月15日に開かれた参議院の予算委員会で立憲民主党の田名部匡代議員が『納税の意味』を質したところ、岸田文雄首相は「納税は社会のコストをできるだけ多くの皆さんに支えていただくためのもので、是非、国民の皆さんのご協力をお願いする」と答弁しました。まさにその通りですが、議会の役割が『税の使途を審議すること』であることを踏まえると、国会議員に対し歳費(給与)とは別に税を原資として支払われる「文書通信交通滞在費」や「政党交付金」の使途明細は明らかにされなければなりません。なぜなら、議員は国会(議会)に提出される予算の審議を通じて政府(執行者)の事務事業の是非は国民(住民)に代わって判断する役割を担っているからで、議員や政党(会派)に支給される税の使途は「李下に冠を正さず」のごとく、白日の下に晒されるべきとして、都道府県議会や市町村議会の政務活動費や交際費などは公開されているからで、国会を別物にする理由はありません。いま、問題とされている自民党の派閥によるパーティ券収入のキックバック事案は、政治資金規正法に基づく報告義務のある会計責任者が法の遵守を怠ったもので、多くの国民の怒りは、民間資金が原資であるパーティ収入の使途や経緯の説明云々ではなく、結果として『裏金』、『脱税』との指摘に対する議員の政治責任を明らかにすべきとしており、17日に開催される党大会での総裁および幹事長の発言に注目です。

 3月14日、第489回島根県議会(令和6年2月定例会)は本会議が開催され、松尾紳次副知事の任期満了に伴う後任に、石原恵利子政策企画局長を充てる人事案件に同意し、「令和6年度島根県一般会計予算」など予算案43件、「島根県職員定数条例の一部を改正する条例」など条例案36件、「宍道湖流域下水道の維持管理に要する費用の市負担について」など一般事件案6件の知事提出議案85議案と「帯状疱疹予防ワクチン(シングリックス)の任意予防接種費用に対する公費助成制度創設並びに定期接種化を求める請願」など請願3件について常任委員長報告が行われ、討論、採決の結果、知事提出議案85件は可決、請願1件を採択、2件を不採択としました。また、この日の本会議には議員提出議案の「帯状疱疹ワクチンへの助成並びに定期接種化を求める意見書」「放課後児童クラブの充実を求める意見書」「最低賃金の改善と中小企業支援策の拡充を求める意見書」「価格転嫁対策の円滑な実施と実効性確保を求める意見書」など4件の意見書案が上程され、いずれも全会一致で可決され、国会および政府関係機関に送付されることになりました。閉会にあたって丸山知事は「令和6年度は島根創生計画の最終年となるが、人口減少は続いており、『笑顔で暮らせるしまね』の実現のため全身全霊を尽くして県政運営にあたる」と挨拶し、園山議長は退任する松尾副知事に対し「温厚篤実で粘り強く職務にあたる貴殿の労苦が激しい選挙後の難しい県政運営を支えた原動力である」と謝辞を述べました。