令和6年度がスタートしました。日本では官庁や学校をはじめ団体や事業所で年度の始まりを4月1日とし、終わりを3月31日としているところが一般的です。この時期は学業を終え、職を得て新たに社会人として人生行路に乗り出す人、新入生として新たな学校生活を送る人や進級する人、定年や任期満了などによって社会生活に一区切りをつけて再スタートを切る人など、人それぞれに新たな始まりがあると思いますが、どうか、健康に留意をされ、それぞれの分野での活躍を祈念いたします。小生からの皆さんへの贐は、「『できないのと「やらない」のは大きく違う』を意識する」と言うことです。最初から出来ないと決めつけ、取り組まなければ成功はありません。直向きな積み重ねこそが不可能を可能に変え大きな成果を生む基で、人生の新たなステージに臨む皆さんに、坂村真民先生の詩を贈ります。

 

「つみかさね」    

一球一球のつみかさね 一打一打のつみかさね

一歩一歩のつみかさね 一坐一坐のつみかさね

一作一作のつみかさね 一念一念のつみかさね

つみかさねの上に 咲く花

つみかさねの果てに 熟する実

それは美しく尊く 真の光を放つ

 3月30日、東京市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で、東京いずもふるさと会(園山幹生会長)の第18回総会と講演会および懇親会が開催されました。東京いずもふるさと会は、平成の大合併を契機に、関東在住の出雲地区出身者(出雲市、平田市、大社町、佐田町、湖陵町、多伎町のち斐川町)の交流の場として設立され、現在は600人を超える登録があり、総会・懇親会の開催や会報「出雲」の発行、旅行、観劇などの交流行事を行っているとのことで、この日は来賓を含めて約200人が参加しました。総会・懇親会に先立って行われた株式会社テクノ・インテグレーション代表取締役の出川通さんによる「関東に出雲系神社がなぜ多いか」と題する講演会では、金属材料加工プロセスの権威で工学博士の出川さんは考古学に造詣が深く著書も多数出版されており、「古代出雲が持っていた先端技術や人材が全国的な広がりを持っていたことは国津神を祀る神社の存在がその裏付け」とされました。総会では任期(2年)満了による役員改選で新会長に石飛衛さん(湖陵町出身)が選出されたことが発表され、退任する園山会長に飯塚俊之出雲市長から感謝状が贈呈されました。来賓挨拶で飯塚市長は「コロナ禍を脱し、出雲は多くの来訪者を迎えており、『ふるさと納税』も伸長している。新年度はFDAの新路線開設もあり、観光振興やデジタル通貨の導入などの新規施策の展開を図る」と述べ、千家和比古出雲大社権宮司の音頭で乾杯した懇親会は、金嶋昭夫さんや出雲光一、大岩篤郎・誓子夫妻などによるショータイムや出雲地方の名産品抽選会などもあって和やかに終始しました。

 3月28日、安来市伯太町の安田ファームで県営圃場整備事業(経営体育成型)の竣工式が行われました。安来市の安田地区は古くから稲作が行われている地域ですが、昭和20年代に区画された圃場は1区画が10a程度で、用排水路が未整備であったことから、約57.1haについて平成27年から約20億円をかけて大区画化や水管理の省力化、フォアスと呼ばれる地下灌漑等の整備が行なわれました。また、農地整備と時期を同じくして集落営農法人「安田ファーム」が設立され、農地の集積により稲作の採算性向上やアスパラガスなど収益性を高めた作物の生産が計画・実践された結果、令和2年度の農業農村整備優良地区コンクールでは農村振興局長賞を受賞したとのことです。この日は、丸山達也知事や田中武夫安来市長をはじめ県議会議員、市議会議員、松江県土整備事務所や地元関係者および施工業者など約80人が出席し、竣工奉告祭に続いて竣工記念碑除幕式が行われました。丸山知事は、「今回の農地整備事業により水稲栽培に係る労働時間が大幅に削減され、新たに導入されたアスパラガス栽培は県内有数の生産規模となっており、しまね農業のモデルとなるよう期待をしている」と祝辞を述べました。