3月28日、安来市伯太町の安田ファームで県営圃場整備事業(経営体育成型)の竣工式が行われました。安来市の安田地区は古くから稲作が行われている地域ですが、昭和20年代に区画された圃場は1区画が10a程度で、用排水路が未整備であったことから、約57.1haについて平成27年から約20億円をかけて大区画化や水管理の省力化、フォアスと呼ばれる地下灌漑等の整備が行なわれました。また、農地整備と時期を同じくして集落営農法人「安田ファーム」が設立され、農地の集積により稲作の採算性向上やアスパラガスなど収益性を高めた作物の生産が計画・実践された結果、令和2年度の農業農村整備優良地区コンクールでは農村振興局長賞を受賞したとのことです。この日は、丸山達也知事や田中武夫安来市長をはじめ県議会議員、市議会議員、松江県土整備事務所や地元関係者および施工業者など約80人が出席し、竣工奉告祭に続いて竣工記念碑除幕式が行われました。丸山知事は、「今回の農地整備事業により水稲栽培に係る労働時間が大幅に削減され、新たに導入されたアスパラガス栽培は県内有数の生産規模となっており、しまね農業のモデルとなるよう期待をしている」と祝辞を述べました。