3月30日、東京市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で、東京いずもふるさと会(園山幹生会長)の第18回総会と講演会および懇親会が開催されました。東京いずもふるさと会は、平成の大合併を契機に、関東在住の出雲地区出身者(出雲市、平田市、大社町、佐田町、湖陵町、多伎町のち斐川町)の交流の場として設立され、現在は600人を超える登録があり、総会・懇親会の開催や会報「出雲」の発行、旅行、観劇などの交流行事を行っているとのことで、この日は来賓を含めて約200人が参加しました。総会・懇親会に先立って行われた株式会社テクノ・インテグレーション代表取締役の出川通さんによる「関東に出雲系神社がなぜ多いか」と題する講演会では、金属材料加工プロセスの権威で工学博士の出川さんは考古学に造詣が深く著書も多数出版されており、「古代出雲が持っていた先端技術や人材が全国的な広がりを持っていたことは国津神を祀る神社の存在がその裏付け」とされました。総会では任期(2年)満了による役員改選で新会長に石飛衛さん(湖陵町出身)が選出されたことが発表され、退任する園山会長に飯塚俊之出雲市長から感謝状が贈呈されました。来賓挨拶で飯塚市長は「コロナ禍を脱し、出雲は多くの来訪者を迎えており、『ふるさと納税』も伸長している。新年度はFDAの新路線開設もあり、観光振興やデジタル通貨の導入などの新規施策の展開を図る」と述べ、千家和比古出雲大社権宮司の音頭で乾杯した懇親会は、金嶋昭夫さんや出雲光一、大岩篤郎・誓子夫妻などによるショータイムや出雲地方の名産品抽選会などもあって和やかに終始しました。