10月13日、出雲市小境町の佐香神社(常松秀紀宮司)で例大祭が執り行われました。佐香神社は国税局から360㍑の酒造免許を付与されており、松江、出雲の税務署や出雲杜氏組合の関係者が神事の終了後に今年の新米で醸した濁酒のお椀を廻し飲みしました。出雲風土記によると、佐香神社は全国からお集まりになった神々が河原に舎屋を建てて酒をつくり、180日間も酒盛りをしたと記されていることもあり、日本酒発祥の地として、また、醸造の神様として古くから酒造りのみならず味噌・醤油製造に携わる人々の信仰も集めています。祭事を終えた常松宮司は「今年は夏の長雨や日照不足もあって酒造米の作柄は低位ですが、杜氏の秀でた技術と神々のご加護で良い酒ができるようお祈りしました」と挨拶しました。台風19号の影響で風雨の中での祭典となりましたが、県内外からの参拝者は振る舞われた「できたて」の薫り高い濁酒を堪能していました。出雲杜氏組合の松本年正組合長によると、松尾様(佐香神社)の祭典が終わると山陰の酒蔵では一斉に新酒の仕込みが始まるとのことです。
10月13日は体育の日。従前は昭和39年に東京オリンピックの開会式が行われた10月10日でしたが、平成12年から現在の10月の第2月曜日となりました。祝日法第2条によれば、「スポーツに親しみ、健康な心身を培かう」ことが趣旨とされ、出雲市では、平成元年から大学駅伝の開幕戦である出雲全日本大学選抜駅伝が行われています(第26回目の本年の大会は台風19号の襲来によって中止となってしまいましたが・・・)。文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、30年前と比較して、身長や体重などの体格については上回るものの、子供の体力・運動能力がほとんどのテスト項目において下回り、近年は、靴のひもを結べない、スキップができないなど、自分の身体を操作する能力の低下も指摘されています。子供の体力低下は、生活の利便化や生活様式の変化など日常生活における身体を動かす機会の減少があると考えられますが、文科省は、屋外の遊びやスポーツの機会を意識的に確保し、「よく食べ、よく学び、よく動く」という生活習慣の定着が必要だとしています。
10月10日から出雲市大社町の島根県立古代出雲歴史博物館で「修行の聖地 出雲国 浮浪山 鰐淵寺」と題する秋の特別展が開幕しました。この展覧会は、重要文化財に指定されている壬辰年の銘がある白鳳仏の銅像観音菩薩立像をはじめ鰐淵寺に伝わる寺宝や関係する寺院の文化財や文書を展示し、同寺のみならず平安時代から江戸時代に至る出雲地方の歴史にふれる催しとなっています。特に、今回は、従来から重要文化財や重要美術品、県指定文化財などに指定されているものに加え、平成21年度から島根大学が中心にとなって行われてきた学術調査によって、新たに発見された木造神像や木造僧形坐像、鏡像、懸仏、密教法具、などがはじめて紹介されており、島根県では追加の文化財指定等を検討しているとのこと です。また、鰐淵寺では平成27年3月20日から3日間、33年に1回とされる本尊の千手観音菩薩薬師如来のご開帳を予定されており、今回はそのプレイベントとなるものであり、会期の11月24日頃には山陰地方随一と言われる朱に染まる紅葉とともに注目を集めることと思われます。