巨木と楠本宗平コレクションで知られる出雲市の今岡美術館で、11月9日、開館10周年の記念セレモニーが行われました。今岡美術館は平成16年に今岡工業㈱の総帥であった故今岡嘉久三さんが、自らが収集した美術コレクションを公開し、地域文化の振興に貢献したいとして開設したもので、収蔵品は横山大観、平山郁夫など有名作家の作品から郷土を愛した作家たちの作品まで、絵画、工芸品など多岐にわたります。12月18日まで開館10周年記念として企画された「楠本宗平展」は今岡さんが絵画収集のきっかけとなった作家である楠本画伯の作品がならび、記念展にふさわしい内容となっています。レセプションで挨拶した今岡余一良理事長は「父が社会貢献したいとして開設した美術館も地域の皆さんのご支援で10周年。父も美術館開設を勧めた竹下元首相も鬼籍に入ったが、美術館正面に掲げている宮永岳彦さんの絵こそ、竹下首相在職中、先生が総理官邸に持ち込まれたほどの愛蔵品で、『美術館を開設した折に掲げよ』と寄託されたもの」とエピソードを語りました。

 11月9日、出雲市小境町の法亀山本性寺(松井宗益住職)で、第11世大山宗益和尚の退山式と第12世大岳宗文和尚の晋山式が行われました。本性寺は臨済宗妙心寺派に属する禅寺で、1701年(元禄14年)に金梁和尚によって開山され、第11世の宗益和尚は昭和48年に無住の本性寺の住職に就任し、以降40年に亘り寺門の再建に尽くされ、自身も本山妙心寺の宗務総長を務めました。現在も佐田町の久光寺の住職を勤める傍らで、京都花園学園の学園長の職にあります。晋山式は寺院に新たな住職が就任する際の儀式で、総代長の梶谷真明さんは「本性寺で住職が生前に交代するのは262年の歴史で初めて」と感慨深い様でした。新たに住職となった第12世大岳宗文和尚は花園大学を卒業後、埼玉県平林寺専門道場などで修業し、平成12年から副住職を務めています。小雨模様のなか、午前10時からの退山式に続いて行われた晋山式は「山門透過」「入堂・晋山」「式典」と進み、本山からの住職辞令の授与、祝語「万歳、万歳、万万歳」で締めくくられました。祝辞を述べた栗原正雄妙心寺派宗務総長は「宗文和尚には檀信徒とともに歩むという意識と半歩前を歩むという姿勢を持って寺門の維持に努めてほしい」と述べました。 
 11月8日、平田文化館で平田ライオンズクラブ(角健次会長)の創立50周年記念式典が開催されました。平田ライオンズクラブは1964年に出雲ライオンズクラブのスポンサーで設立され、児童福祉や医療奉仕などを通じた社会貢献活動を行ってきました。とりわけ、アイバンクの登録や献血の推進活動は平田ライオンズクラブの代名詞で、各種イベントには必ずライオンズのテントがあります。記念式典の実行委員長を勤めた山下壮一さんは「創立は東京オリンピックの開催と同じころでした。以来、愛宕山の桜の植樹や献血運動に汗を流してきましたが、今後も奉仕を通じた社会貢献を続けます」と挨拶し、溝口島根県知事や堺田出雲市副市長が祝辞を述べました。式典では平田船川・湯谷川河川愛護団体、愛宕山公園整備団体、更正保護女性団体、角膜提供者、献血功労者の3団体、4個人に感謝状、30年以上の永年在籍会員4人に表彰状がそれぞれ贈呈されました。また、50周年記念事業として出雲市立平田図書館の前庭に「慈しみの庭」と命名された日本庭園が寄贈されました。