JR東日本の只見線は福島県の会津若松から新潟県の小出を結ぶ全長135kmの路線で、2011年7月の豪雨災害で線路や鉄橋が流されるなど大きな被害を受けました。JRは復活しても収益が見込めないとして廃止が検討されましたが、福島県が復旧費用と維持管理費用を負担する「上下分離方式」を執ることで昨年10月に11年の運休期間を経て鉄路として復活しました。ローカル鉄道の存続は全国的に「地域の足を守る」という視点で取り組みされてきましたが、福島県は人口の少ない過疎地の路線に地域需要は見込めないとして観光客を呼び込む路線とする方針に転換し、SNSなどによる沿線の魅力発信が功奏し、1日3往復の普通列車のみの運行で再開したローカル線には国内外の観光客が殺到し、山手線並みの混雑が生じる人気路線となっていることはご承知の通りです。一方で、過日、2020年7月の豪雨で被災して運休がつづくJR肥薩線の復興検討会議が開催され、「上下分離方式」で不通区間の『川線(八代―人吉間)』を鉄道で復旧させ、沿線となる球磨川の自然や地域の文化資源を生かした観光施設・景観の整備を図る方針がJR九州と熊本県で基本合意されたと報道されました。ただ、熊本県と 川線沿線自治体は3月末をめどに計画案をまとめるとしたものの、宮崎県や鹿児島県にまたがる『山線(人吉―吉松間)』の復旧方針は未定とされており、県境をまたぐ赤字鉄道路線の存続が一筋縄には進まないことを痛感する次第です。
2月27日、島根県議会2月定例会は本会議が開催され、一般質問(4日目)が行われました。この日は吉田雅紀議員、久城恵治議員(自民党議員連盟)の2人が質疑を行いました。吉田議員は、「北朝鮮による拉致被害者の状況」「島根創生」「島根の平和教育」「隠岐地域住民への配慮」「竹島の領有権確立」などについて、久城議員は、「人口減少への対応」「自治体経営」「公務員の育休」「中山間地域の産業の構築」などについて、知事や関係部局長、教育長および警察本部長の見解を質しました。丸山知事は、竹島問題について「『竹島の日条例』制定により、小中高校の教育指導要領への記載や領土展示館の設置などは行われたが、外交交渉や閣議決定や政府による式典開催が行われないことは残念で、政府の式典出席は外務省が本筋」とし、地方創生2.0について「10年間の地方創生の取り組みは一部の好事例が全国的に波及しておらず、国に東京一極集中の流れを是正する強固な取り組みを求める」と述べました。籏野総務部長は、職員と県民のコミニュケーションについて「地域活動や社会貢献活動の参加を奨励している」とし、木次地域振興部長は、県内市町村の財政状況について「公債費率は10.9(全国5.6)、将来負担比率は84.2(63)」、安食健康福祉部長は、県有上水道施設について「管路延長9,827.8kmのうち40年超は23.8%」、今岡土木部長は、県管理の下水道について「74.7kmの管路について5年に1回の点検を実施」、丸山警察本部長は、令和6年の行方不明者について「206人のうち発見は196人」、免許の返納について「令和5年度が2,132人、令和6年2,099人で、おおむね年間2,000人程度と見込む」などと答弁しました。
2月26日、島根県議会2月定例会は本会議が開催され、一般質問(3日目)が行われました。この日は、坪内涼二議員(自民党議員連盟)、河内大輔議員(自民党ネクスト島根)、吉野和彦議員(公明党)の3人が質疑を行いました。坪内議員は、「人材確保」「下請け取引の適正化」「石州瓦産業への支援」「医療提供体制の確保」「特定行為研修終了看護師の育成と確保」「まめネットの普及促進」「江津地域の新設高校の寄宿舎整備」などについて、吉野議員は、「行政のデジタル化推進」「避難所の生活改善」「脱炭素社会の推進」「認知症施対策」「手話の推進」などについて、河内議員は、「県内発注の推進」「県有施設の駐車場管理」「出雲縁結び空港の駐車場のあり方」「障碍者用トイレのベッド設置」などについて、知事や関係部長および教育長の見解を質しました。丸山知事は、補助金や助成金を支給する事業の県内発注促進について「民間の契約に関して義務付けは難しいが、できるだけ県内事業者に発注いただくようお願いしている」と述べ、石橋商工労働部長は、価格転嫁について「令和7年1月の調査で、コストアップに伴う50%以上の価格転嫁は、原材料53%、エネルギー44%、人件費36%」、安食健康福祉部長は、まめネットについて「令和6年末の同意カード発行数は75,686枚」、野津教育長は、江津高校の寄宿舎について「男子寮20人、女子寮14人の施設を令和9年の供用開始をメドに整備」、県立学校の体育館へのエアコン設置について「施設の長寿命化や省エネ、トイレの洋式化に関する整備を先行させており、エアコン設置済は特別支援学校と県立高校1校のみ」などと答弁しました。