3月27日、出雲市のニューウェルシティ出雲で、島根県立大学出雲キャンパスの開学20周年記念式典・祝賀パーティが開催され、関係者150名余が参加しました。島根県立大学出雲キャンパスは、昭和26年に設立された島根県立看護学院を前身として、平成7年に島根県立看護短期大学として開学し、平成19年に公立大学法人島根県立大学短期大学出雲キャンパスとなり、平成24年4月から4年制の看護学部を開設。27年度から助産学別科を、28年から大学院をそれぞれ併設することとなっています。本田雄一学長・理事長は「多くの関係者のおかげで県立大出雲キャンパスは看護職養成機関として高い評価を得、学科内容を充実させてきた。今後は大学院の設置や松江キャンパスの健康栄養学科を出雲キャンパスに移転、4年制に改編するなど、時代のニーズにマッチした人材養成機関として地域に貢献できるよう研鑽、精進を誓う」と式辞を述べ、小林淳一島根県副知事が「島根県の看護人材養成の核としての自覚をもって、更なる発展を期待する」とする溝口知事の祝辞を代読しました。20年間のスライド上映で始まったパーティでは出席者のテーブルスピーチやOGなどで編成するバンド演奏などが披露されました。

 3月23日、隠岐広域連合議会(波多紀昭議長)の臨時会が開催され、平成26年度隠岐消防事業特別会計補正予算(第5号)など8件が上程、審議されました。この日は本会議のほかに「フェリーおき」「レインボージェット」の指定管理者である隠岐汽船の役員との意見交換が行われました。隠岐汽船の木下社長は「隠岐汽船は民間企業であり、社業の発展を第一とし、公共交通機関としての役割を果たすため、安全かつ安定的な船舶運航を図る」と、挨拶しました。議員の「多額の行政支援を受けており、株式配当よりも利用者への還元が先ではないか」「人口減が続く隠岐地域は交流人口の確保が課題で、隠岐汽船は応分の役割を果たすべき」「社内留保の積み上げはフェリーの代船建造が目的か」「顧客サービスの向上を」などの質問・意見に対し、「経営危機の折に、増資に応じた株主に配当を行うことは、企業経営者として当然」「高齢の旅館、ホテルなどの観光経営者には『観光客は面倒』とする風潮があり、『おもてなし』の意識改革が先決」「人口動態や燃料価格からフェリーは2隻が適当と考えているので、自社での代船建造は念頭にない」「若年、新人社員の教育を図りたい」などと応じました。また、「60日としているジェットフォイルのドック期間を30日~40日程度に短縮し、高速船の通年運行を実現すべき」とする広域連合議会の申し入れに対する明確な返答はありませんでした。

 島根県松江市と広島県尾道市を結ぶ中国自動車道尾道松江線137kmがいよいよ全線開通します。「やまなみ街道」と命名された高速道は「しまなみ街道」にリンクして、愛媛県今治市までつながります。今後は、出雲大社や宍道湖、松江城など全国的な観光素材や松葉カニなど日本海の新鮮な魚介類を山陽や四国地域にどう発信するかが地域振興のカギとなります。また、高い金属加工技術などを活かした産業クラスターの形成により受注機会の拡大が期待される一方、市場のニーズをしっかりと把握し、魅力的で時代にマッチした産業展開をしなければ、即座に「ストロー現象」と言われる、都市へのヒト、モノ、カネの流失が顕在化するおそれもあります。一昨年の三次東JCまでの開通で、広島市までの高速道がリンクし、出雲大社大遷宮もあって大きく交流人口が拡大しましたが、今回の全線開通が沿線地域の連携によって、大きく発展する起爆剤となればと思います。