島根県松江市と広島県尾道市を結ぶ中国自動車道尾道松江線137kmがいよいよ全線開通します。「やまなみ街道」と命名された高速道は「しまなみ街道」にリンクして、愛媛県今治市までつながります。今後は、出雲大社や宍道湖、松江城など全国的な観光素材や松葉カニなど日本海の新鮮な魚介類を山陽や四国地域にどう発信するかが地域振興のカギとなります。また、高い金属加工技術などを活かした産業クラスターの形成により受注機会の拡大が期待される一方、市場のニーズをしっかりと把握し、魅力的で時代にマッチした産業展開をしなければ、即座に「ストロー現象」と言われる、都市へのヒト、モノ、カネの流失が顕在化するおそれもあります。一昨年の三次東JCまでの開通で、広島市までの高速道がリンクし、出雲大社大遷宮もあって大きく交流人口が拡大しましたが、今回の全線開通が沿線地域の連携によって、大きく発展する起爆剤となればと思います。