5月16日、さきの第93回自由民主党大会において島根県連女性局が総裁表彰を受賞したことを記念して、松江市のホテル一畑で自由民主党広報本部長の鈴木貴子衆議院議員を招聘し、自由民主党島根県連女性局の特別講演会が開催されました。島根県連女性局は、女性活躍を推進し、女性の政治参加を拡大するため、「アンコンシャスバイアスの研究」「市町村議会への女性の参画」「政治塾の開催」「国政を目指す人材の養成」などSTEP1からSTEP3からなる「アイリスプロジェクト」と銘打つ行動計画を策定し、いどばた会議や参議院選でのピンクのリボン、衆議院選でのブルーのリボンなどの実践を通じて島根県選出の女性国会議員を輩出させたことが評価され、4月11日に開催された女性局・青年局全国大会では田中明美県連女性局長が活動報告を行いました。鈴木議員は、昭和61年1月に鈴木宗男衆議院議員の長女として生まれ、カナダの高校・大学を卒業し、NHK勤務を経て27歳で衆議院北海道第7選挙区(帯広・根室地域)で初当選し、自由民主党の青年局長や岸田内閣の外務副大臣などを歴任しており、この日の講演では、高市総裁のポスター制作や記者会見などに臨む際に留意したことなどを明かした後、「政治家は権力に対峙するためのしっかりとした胆力と知識が必要で、行動の源泉となるのは日常活動を通じて構築される住民との相互理解の強さであり、決してSNSやマスコミの露出などではない」と語りました。参加者が食い入る如く聴講した正味60分は「特別講演会」と銘打った会合に相応しいものだと感じました。

 国は、令和7年12月22日付で原子力発電施設等(原発)立地地域の振興に関する特別措置法(原発特措法)施行令を改正し、原発周辺地域の生活環境や産業基盤等の整備に必要な財源措置を講ずる対象を都道府県が地域防災計画で定める原子力災害対策重点区域(PAZ「予防的防護措置を準備する区域」及びUPZ「緊急防護措置を準備する区域」)とする事務次官通達を発出しました。東日本大震災後の原発を取り巻く環境の変化に対応すべきとして、原発の立地県議会議長会などで粘り強く国に求めてきた経緯もあり、「ようやく」の感はありますが、一歩前進です。これにより、島根県では松江市に加え、新たに出雲市、雲南市、安来市が原発特措法に定める振興計画の対象地域となり、道路や港湾、漁港、消防用施設および学校の整備をはじめ製造業などの施設設備に対する国の財政支援措置が拡大されることになります。例えば、特定地域重要港湾(地方港湾)である河下港の整備について説明すると、国の補助は従前の40%から45%に嵩上げされ、島根県が負担すべき55%分については、その全額を地方債(借金)で賄なうことが可能となり、その償還の70%が地方交付税で補填されるため、実質的な島根県の負担は16.5%に軽減されることになります。このため、島根県では出雲市、雲南市、安来市と原発特措法にかかる振興計画の検討・立案がスタートしますが、半島地域の道路や港湾、漁港の整備をはじめ一畑電車や木次線などの鉄道整備、病院や介護、子育てなど医療、福祉など、対象となる事業範囲はまちづくり計画全般におよぶものであるだけに、迅速な取り組みを期待します。

 5月1日、プロテニスプレイヤーの錦織圭選手が今シーズン限りでの現役引退​を決断したと発表されました。錦織選手は自身のSNSに「小さい頃からテニスに夢中になり、世界で戦いたいという思​いで走り続けてトップ10までたどり着けたこと⁠は大きな誇り」とし、「やり切ったと胸を張って言える」「テニスという競技に出会えたこ​とを幸せ​に思う」「残りの試合も一瞬一瞬を大切に戦い抜きます」と投稿しています。島根県出身の錦織選手は​ツア⁠ー通算12勝を挙げ、2014年の全米オープンで準優勝し、2015年3月に世界​ランキング4位となり、リオ五輪で銅メダルを獲得するなど、日本のテニス界を牽引してきました。リオ五輪後に当時の溝口島根県知事から県民栄誉賞の打診をされた折、「まだ上がある」と固辞されたと聞いていますが、良い時期に受けていただきたいと思います。生き物にはすべて例外なく寿命があり、限りがあるからこそ、一瞬一瞬を大切にしなければならないということをスポーツ選手の生き様を見て痛感します。引退後、錦織選手は後進の指導に当たるとのことですが、フィギュアスケートの坂本香織選手やりく・りゅうせんしゅ、スピードスケートの高木選手など、今シーズンでの引退を決断された面々の今後の活躍と輝きに期待をしています。