4月12日に東京新高輪プリンスホテルで開催された第93回自民党大会において、陸上自衛隊中央音楽隊所属の3等陸曹が制服姿で国歌を独唱したことが、隊員が特定の政党や政治的目的のために活動することを禁じる自衛隊法第61条1項に違反するとして高市首相や小泉防衛大臣、新井陸上幕僚長など5人が刑事告発されました。日本国民が国歌を歌って告発されることなど有り得ないことであり、それが国防任務にあたる自衛官であればなおさらのことですが、現役自衛官の自民党大会における国歌斉唱事件として、大々的にマスコミに取り上げられています。自衛隊が政治的活動に関与しないという原則の本旨は、武力による国政への圧力阻止であり、国歌を歌うことを政治的行為と見做すことは論理の飛躍以外の何物でもありません。日本は憲法第9条で戦争放棄と陸海空軍その他の戦力不保持を規定しており、今なお、自衛隊の存在は憲法違反とする論調が続いています。我が国を取り巻く厳しい国際情勢の中で、日本の平和と独立を守るために命がけで国防任務に励む隊員のためにも、国会は1日も早く「国防にあたる実力組織として自衛軍を組織する」とする憲法条文の改正を発議すべきだと思います。

 4月29日、令和8年春の褒章と叙勲の受章者が発表されました。島根県では、褒章が業務精励による黄綬褒章と社会貢献による藍綬褒章の褒章受章が3人、著しく危険性の高い業務に精励し、国家や公共に功労のあった警察官・自衛官・消防吏員等への危険業務従事者叙勲23人、社会の様々な分野における顕著な功績による旭日章15人、一般行政事務以外の国又は地方公共団体の公務等に長年従事し、秀逸な成績による瑞宝章が26人の合計67人が選ばれました。受章者名簿には高校時代の担任の先生や県職員OB、議会関係者、近隣の駐在所に勤務された警察官など、小生と交わりのある方々の名前もありますが、受賞者の皆さんの永年に亘るご功労に対し感謝と敬意を表しますとともに、心からお慶びを申し上げます。ところで、昨年は2月に岩手県大船渡市(焼失面積3,370ha)に続いて3月に岡山県岡山市(486ha)と愛媛県今治市(481. 6ha)など、大規模な山火事がありましたが、今年も4月22日に発生した岩手県大槌町で発生した山火事は7日目となった28日時点で焼失面積が1,618haに拡大したとのことです。気象庁によると、東北地方は昨日からの雨模様が本日も継続するとのことで、とりあえず鎮圧に向かうと見られますが、関東以北は昨秋からの降雨が平年の半分程度とされており、水不足による農業をはじめ社会経済への影響が心配されるところです。

 4月26日に開催されたロンドンマラソンで、男子は、ケニアのセバスチャン・サウェ選手が1時間59分30秒、女子は、エチオピアのティギスト・アセファ選手が2時間15分41秒で、ともに世界最高記録で2連覇を果たしたと報道されました。男子の従来記録は、2023年10月にケルビン・キムタク選手がシカゴマラソンで記録した2時間0分35秒ですが、サウェ選手の記録は、世界マラソンで8度の金メダルを獲得し、現代最高のマラソンランナーと称されるケニアのエリウド・キプチョゲ選手がウィーンのプラター・パークで記録した1時間59分40秒の未公認記録をも破るまさに驚異的・画期的な世界記録です。マラソンはスポーツ界において肉体的・精神的な忍耐力の頂点を示すものとされていますが、42.195mの距離を2時間を切るスピードで走るためには5kmを14分(100mを17秒、1kmを2分50秒)のラップタイムを刻む必要があり、今回のロンドンマラソンでは、2位のエチオピアのヨミフ・ケジェル選手が1時間59分41秒、3位のウガンダのジェイコブ・キプリモ選手も2時間0秒を記録したとありました。まさに、『人間に限界はない』とばかりのマラソン記録の進化には驚きを禁じ得ず、かつて「日本のお家芸」と称された競技の世界との差異拡大を寂しく感じます。