農事組合法人おきんしまの代表で宍道湖西岸地域の土地改良事業の推進に力を尽くされた田中康義さんが11月28日未明に急逝されました。79歳でした。田中さんは平田市職員として、永年、農事行政に携わり、退職後は家業の農業に従事する傍らで布崎土地改良区の理事長に就任されました。斐伊川の最下流となる宍道湖に面した布崎地域は地下水位の高い湿地帯で、農地の汎用性を確保するためには土地改良や排水対策が必要であり、田中さんは、同じ課題を抱える近隣の灘分や平田原添、西代、国富中村の営農組合代表の皆さんと協調して島根県に土地改良事業の着手を要望し、平成26年度に事業区域468haの宍道湖西岸地区国営緊急農地再編整備事業の事業採択を受けて、組合員647名の宍道湖西岸土地改良区の設立に役員として参画、令和2年度には全国土地改良事業功績者として表彰されました。温厚篤実で責任感が強い田中さんは、自らが耕作にあたるばかりでなく営農組合の代表や宍道湖市民農園の管理、日蓮宗の檀家総代など、地域のリーダー役としてなくてはならない人で、小生は平成3年に平田市議会に参画して以降、今日まで35年にわたって親交を深めてきました。普段は物腰柔らかで、優しい笑みを見せる田中さんですが、お酒を飲み交わすと、「もう1軒」「もう1軒」の梯子が常で、そうした交わりが、つい昨日までのことのように感じます。一緒に取り組んできた宍道湖西岸の土地改良事業の完成を見ることなく、中途での旅立ちは残念ですが、しっかりと関係者の皆さんと協力して、事業の完成に向けて努力したいと思います。ここに、今日までの永らくのご高誼に感謝を申し上げ、心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌