東京都目白台にある永青文庫は1950年に「美術の殿様」と言われた細川家第16代当主細川護立によって設立された美術館で、収蔵品は細川家に伝わる甲冑、茶道具、書画、古文書類をはじめ護立によって蒐集された陶磁器、仏像、禅林墨跡、近代日本絵画、刀剣まで幅広く、国宝、重要文化財に指定されているものも数多く含まれており、ふだんは細川家ゆかりの名品が鑑賞できる「知る人ぞ知る」施設です。その永青文庫で日本で初めての「春画展」が特別展として開催されていると聞き、上京の折に行ってみました。今回の作品群は、大英博物館をはじめ内外の春画収集家か秘蔵する鈴木春信や英一蝶、喜多川歌麿、葛飾北斎など名だたる大家の描いた春画の逸品130点余で、閑静な住宅街の木立の中に立地する小さな美術館には、9月19日から11月1日までの前期展と11月3日から12月23日までの後期展ともに、毎日のように入場制限が行われるほどの老若男女の参観者で盛況を呈しているとのことでした。小生が到着した火曜日の午前11時30分過ぎは1階から4階までの展示ホールはどこも満杯で、立ち止まってゆっくり観覧できる暇もなく、45分ほどで会場の外に押し出されてしまいました。
11月14日、島根県民会館で松江地区防衛協会(金津任紀会長)の主催による「ハートフルコンサートinしまね2015」が開催されました。このコンサートは自衛隊に対する理解の促進を目的に平成5年から続けられているもので、今年は広島県海田町から陸上自衛隊第13音楽隊(隊長;今井裕樹一等陸尉)を招聘し、松江市内から松江市立第2中学校と島根県立松江東高等学校の吹奏楽部も参加しました。陸上自衛隊第13音楽隊は昭和37年1月に創隊され、中国5県を中心に自衛隊の儀式や定期演奏会、各地域の公共的行事で演奏を行っています。県民会館の大ホールを埋めた聴衆はツェッペリン伯爵行進曲で始まった歯切れの良い自衛隊サウンドに大きな拍手を贈っていました。フィナーレでは音楽隊と中、高生の97人がジョイント演奏を行い、聴衆の2度の アンコールに応える素晴らしいコンサートでした。会場の周辺では小雨模様の中、「松江城城攻めイベント」の開催などもあって、たくさんの人だかりがありました。
島根県議会中山間地域・離島振興特別委員会(洲浜繁達委員長)は、11月11日、12日の2日間、大田市、江津市、浜田市、邑南町で現地調査を実施しました。訪問先は大田市三瓶町野城の農事組合法人百姓天国、江津市江津町のNPO法人てごねっと石見、浜田市三隅町井野の㈲三隅町農業支援センターみらい、邑智郡邑南町矢上の邑南町役場の4カ所で、県議会議員19名と執行部職員など37名が参加しました。島根県では地域振興部のしまね暮らし推進課が県内の集落について公民館単位で「しまねの郷づくりカルテ」を作成し、人口や交通、医療・福祉など暮らしの条件などを数値化し、行政支援の緊急性をグループ化していますが、過疎化と高齢化が著しい地域の課題はそう簡単に解決できるものではなく、厳しい現実があります。今回、特別委員会が訪問した地域は、邑南町瑞穂のLLC出羽の活動が平成26年度の中四国農政局長賞を受けるなど、いずれも住民主体で地域課題を解決するために意欲的な取り組みが行われていましたが、生産基盤の条件整備や有害鳥獣対策、不在地主の増加、担い手確保など集落や市町村だけで解決できない問題が増加しているように感じました。