11月23日は二十四節気の「小雪(しょうせつ)」。『暦便覧』に「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」とあるように雪が降り始める頃となり、事実、岩手県の盛岡市で、今年、本州で初雪が観測されたと報道されました。浜松市で開催された『ゆるキャラグランプリ2015』では「出世大名家康くん」が第1位となり、我が「しまねっ子」は第10位と、残念ながら昨年よりも順位を落としてしまいました。一方で、クイーン倉敷藤花でもある里見香奈女流3冠が、第23期大山名人杯倉敷藤花戦3番勝負第2局でが甲斐智美倉敷藤花を下し、3期ぶりに藤花位に返り咲きました。体調不良から再起されてからの里見さんの復調ぶりは目を見張るものがあり、挑戦中の奨励会3段リーグ突破と女流6冠制覇に向けて頑張っていただきたいものです。

 旧暦の10月10日である11月21日夕刻(午後7時)、出雲市大社町の稲佐の浜で、1万人近い参観者が見守る中、全国から八百万の神々をお迎えする神迎神事が執り行われました。弁天島近くに設えられた神域の篝火に向かって祝詞が奏上された後、改めて、出雲大社神楽殿で神事が執り行われました。神々は境内の十九社に28日の神等去出祭まで逗留されますが、この間、出雲地方では「お忌みさん」として歌舞音曲を慎み、神議の邪魔をしないようにとする習わしがあります。また、11月23日には皇居で新嘗祭が執り行われ、天皇陛下が今年収穫された穀物を神殿にお供えされますが、出雲大社でも、今年の収穫に感謝する献穀祭が執り行われます。今年は、神在行事の斉行中の献穀祭となり、例年にも増して参拝者が多いのではと思います。ところで、日本中の神々が出雲にお越しになった各地の神社では、神々の留守中の神事をどのように執り行うのかと聞いたところ、「留守番の神を置いている」「特別の場合はお帰りいただいている」などとのお答えがありました。
 このところ一雨ごとに気温が低下し、秋の深まりを感じますが、深紅に染まるイロハモミジの紅葉が美しい山陰屈指の古刹である鰐淵寺の境内もずいぶん色付きを増してきました。今年は9月下旬から11月上旬にかけて晴天が多く、乾燥したことからか、紅葉の名所はどこともイマイチの観があります。鰐淵寺の紅葉は川端の山門付近から色づき初め、石段を登るように紅葉していくのが特徴で、根本中堂あたりの紅葉は11月下旬がピークです。寒暖の差が大きいほど紅葉の色は鮮やかになりますから、これからの時期が楽しみです。鰐淵寺は本年3月にご本尊のご開帳があり、また、近年、専門家によって境内の発掘など歴史的な調査が行われていましたが、国の文化財審議会は、寺の境内約287㌶について「中世以降の山岳仏教寺院の形状・景観を残す遺構・遺物がある」として、近く、文部科学大臣に対して国の史跡に指定するよう答申される見込みのようです。