島根県議会中山間地域・離島振興特別委員会(洲浜繁達委員長)は、11月11日、12日の2日間、大田市、江津市、浜田市、邑南町で現地調査を実施しました。訪問先は大田市三瓶町野城の農事組合法人百姓天国、江津市江津町のNPO法人てごねっと石見、浜田市三隅町井野の㈲三隅町農業支援センターみらい、邑智郡邑南町矢上の邑南町役場の4カ所で、県議会議員19名と執行部職員など37名が参加しました。島根県では地域振興部のしまね暮らし推進課が県内の集落について公民館単位で「しまねの郷づくりカルテ」を作成し、人口や交通、医療・福祉など暮らしの条件などを数値化し、行政支援の緊急性をグループ化していますが、過疎化と高齢化が著しい地域の課題はそう簡単に解決できるものではなく、厳しい現実があります。今回、特別委員会が訪問した地域は、邑南町瑞穂のLLC出羽の活動が平成26年度の中四国農政局長賞を受けるなど、いずれも住民主体で地域課題を解決するために意欲的な取り組みが行われていましたが、生産基盤の条件整備や有害鳥獣対策、不在地主の増加、担い手確保など集落や市町村だけで解決できない問題が増加しているように感じました。