7月24日、松江市営野球場で開催された第98回全国高校野球選手権大会島根大会で島根県立出雲高校が立正大学松江湘南高校を6-1で下し、創部67年目で悲願の全国大会出場を決めました。出雲高校は昨年の県大会(ベスト4)や中国大会(ベスト8)の実績を評価され、今春の選抜大会に21世紀枠の候補として推薦されましたが出場は叶いませんでした。今回、夏に『自力』で、初めての甲子園行きのキップを勝ち取ったことは見事と言うほかありません。大峯千日回峰行の達成者である宮城県慈眼寺住職の塩沼亮潤師は「釈尊は2500年前に『情熱(目標)を持って、毎日、同じことを同じように繰り返していると悟る可能性がある』と言われた。『行』で日々、汗し、涙し、そして歯を食いしばって歩いていると、『人間として大切なものは何か』ということに気が付き始める。極限の世界で生じた「感謝の心」「反省の心」「敬意の心」は、日常の当たり前のことが有難いということであった」と述べています。テレビ中継の解説で「出雲の『走打連携』は一朝一夕で培われたものではなく『本物』。選手が自分の役割を自覚し、機動力と犠打を巧みに織り交ぜた攻撃は傑出していた」と評されていましたが、出雲ナインの快挙には高い志を掲げて励んだ日々の鍛錬の積み重ねがあり、県内屈指の進学校の『クレバーさ』を生かし、8月7日から甲子園球場で開催される全国大会でも存分の活躍を期待します。
佐賀県の高校野球強豪校である佐賀龍谷高校で、全国高校野球選手権佐賀大会開催中の7月21日午前、登録メンバーを含む部員数人の部室での喫煙が原因と見られる火災が発生し、同校野球部は24日に予定されていた準決勝の試合出場を取りやめました。佐賀警察署の調べに部員らは喫煙を認め、さらに、学校の調査で6月中旬ごろから部室での喫煙が常態化していた事実が判明しており、喫煙・失火という結果責任からも、部員の処分や野球部の活動停止の決定は社会通念上、当然と考えます。ところが、これを「軍隊まがいの『連帯責任』で、時代遅れの措置」として痛烈に批判する人があります。「 数人に過ぎない喫煙した野球部員のために、関与していない部員の出場機会まで奪うことは理不尽」との主張ですが、スポーツがルールを守る事で成り立つのは社会も同じで、団体競技であればチームメイトが連帯責任を負うのはあたり前のことです。子ども達にルールを犯せば一定のペナルティがあることを教えることは大人のつとめであり、責任のはずです。リオオリンピック・パラリンピックを前にしたドーピングによるロシア選手団等の参加問題はまさにルール違反に厳しい処断をする象徴的な事案ですが、日本社会の「あたり前」の意識に大きな差違が生じてきたことに言い知れぬ違和感と胸騒ぎを覚えます。
7月22日は二四節気の大暑。『暦便覧』に「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」とあるように、梅雨明けとなり、晴天続きで暑い日が続きます。夏の土用と言えば「丑の日のうなぎ」ですが、スタミナをつけて夏を乗り切りましょう。この時期は、高校野球はもちろん中学総体、高校総体など夏休みに開催される学校スポーツの全国大会が開催されます。今年の高校総体は岡山県が主会場で、中国五県で開催され、島根県でも柔道やソフトテニスなど5競技が予定されています。また、今年の夏最大の関心事はリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックです。ドーピング問題によるロシアの参加問題が少し心配なところですが、過去2番目の規模となる日本選手団は、柔道、体操、水泳、レスリングなどメダル獲得の有望種目がたくさんあり、島根県からもレスリングやホッケーなどに出場しますから、 活躍を期待し、応援したいと思います。ところで、7月21,22日は「平田の天神さん」の協賛行事で「一式飾」が並びます。今年も「飾り宿」と呼ばれる店先に1ヶ月近くを要して制作された陶器や仏具、自転車などの同じ種類の道具一式でつくった歴史上の人物や歌舞伎の舞台などを題材にした秀作が並びます。