3月13日、島根県議会2月定例会は、中山間地域・離島振興特別委員会(洲浜繁達委員長)が開催され、地域振興部から①「小さな拠点づくり」への対応について、②中山間地域の区域指定について、③平成29年度特定有人国境離島地域の地域社会維持推進施策について、④有人国境離島地域の保全および特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持に関する基本方針について、教育委員会から①「教育の魅力化」について、それぞれ報告を求め、意見交換しました。委員からは、「駐在所の統廃合による警察力の変化」「中山間地域の高齢者に対する若者の視点」「『小さな拠点づくり』に対する県と市町村の温度差」「地域活性化に取り組む先進、成功事例の紹介」「特定有人国境離島支援交付金の内容と漁業振興の実施主体」「教育の魅力化事業の適用範囲」などについて質疑があり、中山間活性化条例などに基づく集落支援のマンパワー確保については、いま少し市町村や住民との協働が求められるように感じました。委員会は事実上、この日で2年間の議論を終え、今後の中山間地域と離島地域に求める重点政策のキーワードを「部局横断」「人材の確保」「教育の魅力化」「地場産業の振興」「離島住民の支援」の5つとする政策提言にまとめた委員長報告を了承しました。

 先日(3月10日)開催された国の文化財審議会で、出雲市平田町の酒持田本店の店舗兼主屋や旧蔵など3件と松江市新雑賀町の村松家住宅の主屋など2件、益田市乙吉町の島田家住宅の主屋など2件の合計7件の島根県の建造物を国の登録有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申されたと報道されました。中でも、酒持田本店の主屋や旧蔵は明治10年ごろに建造された立派な大型木造建築物で、大正年間には島根県内随一の醸造高を誇ったと言われる老舗の酒蔵にふさわしい風情は、雲州平田の『木綿街道』を構成する本石橋家や旧石橋酒造とならぶ代表的な建造物です。現在、全国各地で古い木造建築物の良さが見直され、また、歴史的な街並みや伝統的な景観が『かけがえのない地域資源』としてクローズアップされつつあります。県内の魅力は「古来からの営みの継続を実感できること」にあり、各地に残る多くの歴史的資産を活用した新しい取り組みに期待します。
 3月9日、出雲市内のホテルで出雲商工会議所と平田商工会議所、出雲商工会、斐川町商工会、雲南商工会および飯南商工会で組織する出雲地区経済団体協議会(会長;三吉庸善出雲商工会議所会頭)と出雲市と雲南市選出の県議会議員10名との意見交換会が開催されました。意見交換は経済団体からの質問や要望に県議が応える方法で行われ、「JRの高速化」「日系ブラジル人の支援」「国立公園満喫プロジェクトへの対応」「出雲縁結び空港の機能強化」「電線の地中化」「主要幹線道路の整備」「人材確保」「『石見銀山街道』の日本遺産認定」などに対する見解や善処方を求める要望意見がありました。JRの高速化については北陸新幹線の開業によって北陸地域の交流人口が大きく伸長したこともあり、伯備線へのフリーゲージトレイン導入や山陰新幹線に対する強い期待が寄せられましたが、現状は、かなり困難な課題を解決する必要があるとの見解に「極めて残念」との意見がありました。出雲空港の機能強化は、運用時間の延長や立体駐車場やラウンジの整備などを求める意見に対し、「新年度において空港整備検討委員会が設置される予定」との見通しに大きな期待が寄せられ、出雲大社神門通の整備や周辺地域の街並み景観の保全など観光面での取り組み強化を求める意見が多くありました。