中華民国(台湾)の歴代総統(大統領)は蒋介石、厳家淦、蒋経国、李登輝、陳水扁、馬英九、蔡英文の7人ですが、第3代の蔣経国総統を副総統として補佐し、死後、後継者となった李登輝先生は、任期中に憲法改正を行い、総統と国会議員の直接選挙を実施し、「台湾民主化の父」と称されますが、令和2年7月30日に97歳で生涯を閉じたと報道されました。「指導者は、理想や考えを言うだけでなく、実践してこそ意味を成す」とする政治哲学を語り、日本人として京都大学で学んだ自らの体験から、日本が台湾に持ち込んだ博物学、数学、歴史、地理、社会、物理、体育、音楽などの公教育によって、台湾は四書五経、儒教や科挙といった伝統の束縛から解放され、伝統と進歩が止揚して新しい文化が育まれたとして、歴史を受け入れる姿勢を明確にされてきました。小生は自民党青年局の役員として何度か訪台し、都度、先生の講演にも参加していますが、「相反するものが反発し、ぶつかり合うことは、個人の人生のみならず、歴史の必然である」とする先生の言葉が耳に残ります。多くの台湾の人たちが親日的だからと言って過去の植民地支配を肯定評価する必要はなしとしても、李先生の評伝に皇民化政策や抗日運動を付加し、日本の統治時代の施政を根こそぎ否定する一部のマスコミや歴史学者のコメントには違和感があり、生涯にわたって日本と台湾の架け橋の役割を担われた李登輝先生のご冥福をお祈り申し上げます。合掌。

 

 梅雨明けが発表され、田んぼの稲には出穂の時期を迎えましたが、「8月1日」と書いて「ほづみ」と読みます。これは、秋になると台風襲来による暴風雨で河川が氾濫し、田畑の冠水でせっかくの実りがフイになることから、コメの収穫期となる旧暦の8月1日に稲の穂を摘んで神様に供え、豊作となることを祈願する習わしが起源とされ、今も、群馬県をはじめ関東から東北南部にかけて残る風習のようです。ところで、島根県は新型コロナウイルス感染症対策として、県内経済や県民生活の回復に向けた施策や学校等における感染防止・学習環境の確保などについて早急に追加実施する必要があるとして総額 6,214,448 千円補正予算を7月31日に知事専しました。その主たる内訳は、医療提供体制・感染症対策に445,654 千円県内経済や県民生活の回復に向けた施策に4,249,391 千円県民生活の支援に566,513 千円その他952,890 千円などとなっており、財源は、全額、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充て、新型コロナの感染によって低迷する中小企業の資金繰りのために制度融資枠1800億円が追加設定されました。

 

 7月27日、出雲市の国富コミュニティセンターで、平田西部地域治水対策協議会(西部治水協)が開催され、関係者57名が出席しました。西部治水協は、斐伊川水系で半島部から宍道湖に流入する平田船川と湯谷川の上流域である西田、国富、平田の3地区の住民代表で構成し、治水事業の啓発や進捗要望、河川流路の障害となる草木の除去(河川愛護)などを主宰しており、主催者挨拶で今井順一国富地区治水対策協議会長は「大きくは報道されていないが、本年6月13日と7月13日の両日、平田船川では県道鰐淵寺線の西郷地内、湯谷川では一畑電車の美談駅から旅伏駅付近と本田橋周辺で冠水が発生し、県道の不通や電車の運休が生じるなど、この地域には解決しなければならない大きな治水上の課題がある」と述べ、3地区の自治会や土木委員の代表が意見陳述しました。質疑応答のコメントで奥村恭出雲県土整備事務所長は「湯谷川は宍道湖西岸国営緊急農地整備事業による農業排水路の整備に合わせた改修が必要で、令和3年度から予算を倍増して事業進捗を図りたい。平田船川の冠水箇所は河川断面の拡幅が必要で、小学校の移転等の緊急性を考慮した対応を検討する」と応じ、関係者代表で8月5日に出雲市と島根県に対し両河川の改修事業進捗をについて緊急要望することが決まりました。