6月2日、島根県出雲市出身で将棋の女流4冠(清麗、女流名人、女流王位、倉敷藤花)を保持する里見香奈さんが、福岡県飯塚市で行われた第32期女流王位戦五番勝負第3局で、山根ことみ女流二段を下して(3勝0敗で防衛)、女流タイトルの通算獲得数が44期に達し、ついに、清水市代女流七段を抜いて歴代単独1位となりました。鋭い指し手から「出雲のイナズマ」と異名をとる里見さんは、大社高校在学中の2008年に倉敷藤花を獲得して以降、清麗(2期)、女王(1期)、女流王座(4期)、女流名人(12期)、女流王位(7期)、女流王将(7期)、倉敷藤花(11期)の女流棋戦タイトルを制し、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花の4つは『クィーン』の永世称号資格を獲得しており、本年4月には、「類いまれなる成績」によって女流6段に昇段しました。この間、プロ棋士の登竜門である奨励会への挑戦(3段に昇段し、あと一歩に迫るも退会)や体調不良による休養などがありましたが、女流の第一人者として10年以上も活躍を続けているのは「里見さんの類い稀な天分を結実させる弛まぬ努力の結果」と心から敬意と祝福を表する次第です。

 官庁や官庁や職場でノーネクタイ・ノージャケットのクール・ビズが主流となりましたが、6月1日は「衣替え」の日です。 4月1日を『ワタヌキ』と読みますが、これは「綿入れ」から「袷」に更衣するということから発したもので、四季のある日本では季節に合った衣服に着替えるのが一般的となり、6月1日に「単衣」や「薄物」を準備する習慣が官庁や学校の制服を夏服に切り替える日になったと考えられます。小生が学校に通っていたころの制服(ジャケット)は冬のみで、夏季は男子が白の開襟シャツ、女子は白のブラウスにベスト着用とされており、服装の自由度が増加した現在では、警察官や自衛官の制服に「衣替え」が象徴的に感じられます。今年は5月に梅雨入りとなり、早や30℃を超える気温が観測されるなど、例年よりも夏の到来が早い予感があり、新型コロナウイルス感染症の流行で在宅のケースが多いことを考慮すると熱中症に対する警戒も必要となります。ところで、政府は10都道府県に対する緊急事態宣言や8県のまん延防止まん延防止等重点措置を概ね6月20日まで延長するとしました。イギリス、インド型の変異株に加えてベトナム型の感染も伝えられたところであり、今しばらくの感染防止を心がけたいものです。

 

 5月30日、「木でつなごう 人と森との 縁の輪」を大会テーマに、昭和46年に続き、50年ぶりに島根県大田市の国立公園三瓶山北の原を会場に第71回全国植樹祭しまね2021が開催され、全国から森林整備や森づくりにかかわる関係者約2,000人が参加しました。新型コロナウイルス感染症の流行によって1年延期されてのイベントは、天皇、皇后両陛下や22の都道府県の関係者がリモート参加するかたちで開催され、現地での参加者は式典前に会場近くの多根の森にクヌギやコナラ、ヤマザクラなどの苗木を記念植樹しました。午後1時30分からプロローグアトラクションに続いて緑化功労者の表彰などが行われ、2時30分、赤坂御用地に到着された天皇・皇后両陛下の映像が場内のプロジェクターに投影され、記念式典が始まりました。天皇陛下は「昭和天皇が植えた苗木を平成、令和の時を経て収穫し、また、植えるという資源の循環はまことに意義深く、森林や緑づくりの活動がさらに発展することを期待します」とお言葉を述べ、昭和天皇がお手植えされたクロマツに鋸を入れた後、天皇陛下がスギ、コウヤマキの2種、皇后陛下がヤマザクラとシャクナゲを「お手植え」され、さらに、天皇陛下がクロマツ、エノキ、皇后陛下がアカマツとクルミを「お手播き」されました。式典でのアトラクションは、県内の中高校生によるブラスバンド演奏や合唱、ダンスなど、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から映像での披露となりましたが、会場の雰囲気を盛り上げました。リレーセレモニーでは島根県の丸山知事から第72回大会の開催地である滋賀県の三日月知事に木製地球儀が渡され、三日月知事は「しっかりと準備をさせていただきますので、是非、滋賀にお越しください」と挨拶しました。