1月7日は「人日の節句」で、「七日正月」や七種粥を食べることから「七草の節句」とも言われます。人日とは文字通り 「人の日」という意味で、中国の前漢の時代に、元日は鶏、2日は狗、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの占いをたて、8日に穀を占って新年の運勢を見ていたことに由来します。1日から6日までのそれぞれの日にはその動物を殺さない、人の日には犯罪者に対する刑罰の執行を行わないなどの慣わしが、唐の時代になって、人の日には「七種菜羹」という7種類の若菜を入れた汁物を食べて無病息災を願うとともに立身出世を願う行事になったと伝えられています。日本に伝わる春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を入れた七草粥の風習は、平安時代に宮中で始まった五節句の行事であった「若菜摘み」が、江戸時代に一般に定着したと言われていますが、現代では、正月からの暴飲暴食で傷んだ胃腸を癒すとともに年末年始の休暇から本業に戻る区切りとする意味もあるように感じており、時代によってとらえ方は変わっても後世に伝えたい重要な習俗だと思っています。
令和4年は新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染拡大のニュースで明けました。コロナ感染から2年が経過して、なお、欧米の国々では1日に10万人を超える新規感染が相次ぐ中で、一定程度ワクチン接種の効能があるにせよ、日本国内の感染が抑えられている要因は、国民が「手洗いの励行」や「マスクの着用」、「三密回避」といった基本的な感染防止対策を『あたりまえのこと』として習慣づけていることに外ならず、「凡事徹底」の有用を感じます。「凡事徹底」は、「平凡で当たり前のことを突き詰めて行うこと」ですが、「基礎的かつ地味なもの、つい軽く見てしまうことを疎かにせず、繰り返して積み重ねることで大きな成果を得ることができる」、「同じことの繰り返しが精進であり、『違い』や『発見』を体感することで『進歩』や『成功』を得ることができる」との意味合いがあるとされています。笑顔での挨拶やはきはきとした返事、身の回りの整理整頓、履物をそろえるといった生活習慣から学習面での基礎の反復、スポーツでの基礎トレーニングなど、必ずしも直接的なスキルアップに資するとは言えない行為こそが、強い意思や根気を醸成し、習熟化や熟練することで、いままで見えなかったものが見えるようになる、いわゆる『新たな気づき』を生むことが、本質を見抜く力を鍛錬させる基になると考えられます。今日の仕事を持ち越さないことは、明日の時間を満タンにすることであり、規則正しい生活で体を健康に保つことは、人間の活力の源となります。ワクチンや医薬品の開発が進み、遠からず、新型コロナウイルス感染症は、インフルエンザと同等と見做されるようになると考えられますが、日本人の「凡事徹底」を貫く姿勢が、コロナ感染を抑制させた1つの成果として世界中に示すことができれば幸いと思います。
衆議院議員選挙の小選挙区の区割りは、10年ごとに実施される大規模国勢調査の公表から1年以内に衆議院選挙区画定審議会(審議会)が区割りの見直し案を内閣総理大臣に勧告し、国会で公職選挙法の改正をするとされています。報道では、10年前に見送りされた島根県の区割りについて、このほど、審議会から県知事に対し意見照会が行われたとのことであり、平成の大合併以降、雲南市と出雲市の行政区域を分断するかたちで定められてきた島根1区と島根2区の区割りが変更される可能性が強いと思われます。ところで、衆議院の区割りは、小選挙区の定数を各都道府県に対して1議席ずつ配分し、残りを「ヘアー式最大剰余法」で都道府県の人口で比例配分されますが、令和2年10月の国勢調査の結果では、東京では小選挙区が5つ増え、現在の25から30になるほか神奈川で2つ、埼玉・千葉・愛知で1つずつ増える一方、宮城・福島・新潟・滋賀・和歌山・岡山・広島・山口・愛媛・長崎の10県では、それぞれ小選挙区が1つ減る計算となり、6月末とされる審議会の区割り案勧告までには曲折も予測されるところです。