新型コロナウイルス感染症の最中にアメリカで開催されている世界陸上2022オレゴンは終盤となり、男子35km競歩で川野将虎選手が銀メダル、女子やり投げで北口榛花選手が日本女子陸上競技の投てき種目で史上初めての銅メダルを獲得しました。過去、陸上競技での日本選手の活躍と言えば「マラソン」「400mリレー」ぐらいしか思い浮かびませんでしたが、日本陸連の有望若手育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」が着実に成果を上げてきており、競歩や投てきをはじめ短距離走や障害、跳躍などの競技でも着実に予選を突破できる若い有望選手が出てきたことは、島根県の中高生の競技力強化の方向性に大きな指針となると思います。一方、国内ではプロ野球や大相撲などのプロスポーツをはじめ夏休みとなった高校や中学校のスポーツや音楽、演劇などの全国大会予選が検査の徹底や『距離』『喚気』『マスク』などの感染防止対策を講じながら「たけなわ」となっています。全国同様、島根県でも新型コロナウイルス「BA5系統」の感染急拡大で「第7波の到来」とされる中ではありますが、若い皆さんには、悔いの残らぬよう十分な睡眠を心がけるとともに、食事と水分補給をしっかりと摂って健康な体を保持するなど、「感染しにくい環境を自らがつくる」との気概を持って、力いっぱいのパフォーマンスを繰り広げていただきたいものです。

 出雲市農政会議東部ブロック(土江良明ブロック長)の農政懇談会が、7月20日、JAしまね平田中央支店で開催されました。今年の会合は、「農業振興」「用排水路などの基盤整備」「有害鳥獣対策」の3つのテーマについて農家の代表が問題提起を行い、県議会議員と市議会議員がコメントを行う形式で行われました。意見交換で出された主な意見は、農業振興では「担い手の高齢化に伴う経営移譲」や「資材の高騰」、「農道や水路、畦畔などの除草対策」など、施設関係では「ため池の管理」や「河川の堆積土砂の撤去」、「令和3年7月豪雨の災害復旧」など、鳥獣対策では「シカの防護柵の更新」や「サル、アナグマ、ヌートリアの被害防、「被害防止資材の配給」などについてあり、集落や地域による農地の多面的機能支払いや中山間地域直接支払制度の活用事例や国土強靭化に伴う農山漁村防災・減災対策事業が紹介され、資材高騰対策については国に所要の対策を要望中で、緊急対応として県による畜産用飼料の支援や『肥料低減マニュアル』の作成等が紹介されました。有害鳥獣問題については、全県的に従前よりも多種の野生鳥獣による被害が生じており、島根県中山間研究センターの助言や自家用に限定したワナの設置などの事例が紹介されました。意見交換を通じて、高齢化や離農によって農村地域の居住者が減少し、集落営農組織や認定農業者によらない自家用菜園や小規模農地の荒廃が急激に進行している実態が浮き彫りになっていると感じました。

 7月19日、出雲市西田コミュニティセンターで、平田西部地区治水対策協議会(西部治水協)が開催され、関係者20名が出席しました。西部治水協は、斐伊川水系の平田船川と湯谷川の上流域である西田、国富、平田の3地区の代表と河川を管理する島根県出雲県土整備事務所と出雲市役所の関係者が治水事業の進捗や河川環境の保全などを協議する場として開催しており、主催者挨拶で西尾康弘西田地区治水対策協議会長は「昨年の7月豪雨では湯谷川上流部の閉塞区間で大きな溢水が生じ、平田船川上流部で本川、支川の沿川家屋が床上、床下の浸水や田畑の冠水が発生するなど、甚大な被害が生じたが、治水は住民生活の安全を確保するもっとも基本的な行政課題であり、関係機関皆さんと協力して課題の解決にあたる考えだ」と述べ、3地区の自治会や土木委員の代表が意見陳述しました。質疑応答のコメントで高橋洋二出雲県土整備事務所長は「湯谷川は平成8年度末までの整備を見込む糸川屋橋から本田橋までの約1,000m区間の事業が順調に進展しており、上流部の鳶巣美談境の地域についても今年度から応急対策に着手する。平田船川の西郷山付から大日橋区間の900m」については国土強靭化の交付金を活用して令和4年度に設計、令和5年度に用地取得、6~8年度で河川の拡幅や橋梁の架け替えを実施する予定」と述べ、河川環境の保全について米原出雲県土整備事務所工務部長は「雲洲平田船川の小断面化については令和4年度の事業実施を行う」と言明、平田船川の支川となる大谷川や水谷川、深山川などの堰堤掘削や流路のせいびについて三代正幸出雲市都市建設部次長は「令和3年7月の災害復旧については50%の事業発注を終えており、年度中にはすべての事業個所の対応を行う予定」とし、栂出雲県土整備事務所維持管理部長は砂防ダムと治山ダムの役割について説明を行いました。大雨洪水警報や避難指示の解除をうけての開催となり、昨年の豪雨災害が頭を過る中での開催でしたが、地域の治水の進展について有意義な話し合いの機会となったと感じます。